12/15 話の早いマダムもいる


みなさんおやすみなさい
あーるどらです。

最近は少し寒くなってきましたね。
布団から出るのも億劫で少し起きる時間が遅くなってしまいますよね。

今日も起きるのが遅くなって、朝、顔を洗っていたら、うちのアパートの階段を登る足音が聞こえたんですよ。
その足音がね、自分の部屋の前でぴたっ、、と止んだんです。
そこからしばらく静寂が続いて
僕は覗き穴を見れなくてじっと固まっていたんですけど、
15秒くらい耳鳴りがしそうなほどの静寂が続いた後、ようやく階段を降りていく足音が聞こえたんです。
音を立てずに玄関に近づいて覗き穴を見て、もう誰もいないのを確認して、ゆっくり扉を開けたんですよ。
そしたら、人はいなかったんですけど、壁にダンボールの小包が置かれていたんですよ。

予感は的中しました。Amazonの小包でした。

昨日買った荷物が、今日届く予定だったんですけど、僕は置き配をお願いしたんです。

置き配って知ってますか?
もし荷物を受け取れない時、再配達しなくて済むように家の玄関の前とかに置いといてくれるサービスのことです。

置き配をするのは3回目くらいなんですが、初めて置き配の音を聞きました

置き配って素敵ですよね。
朝起きて、玄関を開けたら荷物が置いてある。これって、もうほとんどサンタクロースじゃないですか。

子供の頃を思い出すんですよね。
しかも、置き配は本当のサンタクロースよりも優秀なんですよね。だって置き配は、本当に自分が今1番欲しいものを置いてくれるんで。


子供の頃のサンタさんはよく僕のお願いの意図を間違えて解釈することがあって。


例えば小4の頃、僕の家ではゲームが禁止されていたんですよ。親が厳しくて、友達の家でこっそりやってたんですけど、やっぱり自分のゲームが欲しい。親に言っても買ってくれなかった僕の最後の頼みはサンタさんだったんで、サンタさんにお願いしたんです。ゲームとカセットを、いっぱいくださいって。


クリスマスの朝、わくわくしながら枕元を見たら、そこにあったのは、「囲碁将棋セット」だったんですよ。
そんな、法の網目をくぐり抜けるようなやり方をするサンタさんに僕はすごく腹が立って、お母さんとお父さんにすごく愚痴ったんですよ。


両親は「まぁ仕方ないよ、これもゲームだから勘違いしちゃったんだね。」ってなだめてくれてたんですが、僕がずーっと文句を言っていると、最後にはブチ切れられて無視されました。
僕からしたら踏んだり蹴ったりだったんですけど、両親からしても踏んだり蹴ったりだったんだろうなぁ。

置き配は本当に自分が欲しいものをくれるので当時のサンタさんより優秀なんですよ。
だって、自分で選んで買ってるからね。

だけど慌てん坊のサンタクロースという歌もあるように、初めて置き配をした時、玄関を開けても荷物が置いていないことがあったんですよ。

驚いてAmazonのページを見ました。
置き配って届けた確認のために、荷物を置いた場所の写真が添付されるんですよ。
その写真には、全く知らない壁に僕の頼んだ荷物が横たわっていたんですね。

慌てん坊のサンタクロース、知らん壁のまえーに置いてきた。
ですよ。
ただこれは僕も悪いのかも知らないんですけど、僕の部屋ってすごくわかりづらくて、同じ住所に似たようなアパートがいっぱいあるんですよ。
おそらくこの辺りの違うアパートに間違えて置いてるんだと思って、夜中に家を出て近隣のアパートを見て回ったんですね。

写真をもとに探していたんですけどなかなか見つからなくて、最後に、同じ住所にあるアパートの中でもっともボロい、おそらく3回ジャンプしたら斜めに倒壊するアパートが残されていて。
もう多分ここだなと思ったんですけど、そのアパートの2階でちょうどマダムが部屋を出ようとしてるのが見えたんです。
夜中だし余計な警戒心をマダムに与えてもいけないんで、マダムが部屋を出てから上にあがろうと思って下で待ってたんですけど、
マダムが全然降りてこないんですね。

普通家を出るのに所要する時間って30秒じゃないですか。2分経っても上にいるんですよ。下からなんでよく見えないんですけど、下りる階段が手前にあるんですけど、一度奥まで歩いて、そこからまた部屋の前まで戻って、また奥まで歩いてまた戻って。
「え?シャトルランしてる?」って思うくらい行ったり来たりして。歩きシャトルランみたいな。
もう僕は痺れを切らして上に昇ったんですよね。住人のふりをしたらそんなに警戒されないだろうと思って。

挨拶の一つでもしようかと思いながら階段を登ってたら、マダムが足を止めてね、その目は、完全に僕を警戒しまくってたんですよ。
いつでも逃げられる姿勢になって。
その時やっと気付きました。

あー僕がいたから階段降りれなかったんだ

って。

マンションの下に謎の男がいたから、マダムとしても早く降りたいけど降りれなくて一人でシャトルランしてたんですよね。

やばいなぁ、通報されるかななんて思ってたんですけど、そのマダムの部屋の壁に完全に僕の段ボールがあったんですよ。

よりによってとはこのこと。
僕は今からこの警戒心マックスマダムと、話さないといけないのか。って思って。でも仕方ないから勇気を出して喋ろうとした、マダムの方から
「これ?」って段ボールを指さしたんですよ。

なにかと察知する能力が高いマダムでした。
僕は「そうなんですよ、間違えて配達されてたみたいで」と言ったらマダムは安心したようでダンボールを笑顔で渡してくれました。

話の早いマダムっているんですね。
何よりも驚いたのは、僕が段ボールを受け取ったらそのマダムがね

部屋に戻って行ったんですよ。

どういうこと?外に出ようとしたわけじゃないの?僕が来るのを待ってたってこと?
それとも、日課のシャトルランする時間やったってこと?
もう意味が分かんないんですけど、Amazonの置き配にはドラマがありますね。

そんな1日でした。
ちなみにAmazonの荷物はプロテインです。
ガリガリすぎて体重が欲しくてプロテインを買ったんですよ。毎日水に溶かして持ち歩くために明日は水筒を買いに行くつもりです。
では。おやすみなさい。また、明日。


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