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Misskey.io初心者必見、Misskey.ioに来たばかりののユーザーが知っておくとよいこと

まえがき

Misskey界のみならず、Fediverse(Mastodonなど「ActivityPub」で相互接続している分散型SNSの集まり)界において、Threadsを除いて第2位の人口を誇る(2024/11/3現在、登録者数約60万人)サーバー、「Misskey.io」には日々数百人単位で新規ユーザーが登録されているとされる。Twitter(現X)でAIに関する規約やブロック機能の仕様が変更されるといった出来事が起きる度に、Misskey.ioに多数の新規ユーザーが流れ込む事態が幾度となく起きており、良くも悪くもMisskeyといえばMisskey.ioという認識になっている人が多くなっている。

MisskeyやMastodonなどの分散型SNSは比較的小さなコミュニティで形成されるのが一般的で、大抵の場合は数百人~数十人単位でオンラインであるのに対し、Misskey.ioは数千人単位のユーザーが四六時中アクティブ状態になっている、と言えばその異常さが伝わるであろう。

その規模の大きさ故、Misskey.ioにおいて新規ユーザーを観測し歓迎する事は、例の超高速ローカルタイムライン(LTL、サーバーのほぼ全員の投稿が流れるタイムライン)からでは不可能と思われがちだが、実はある方法で安易に発見する、発見される事が可能であり、新規ユーザーにとってもメリットの多い要素である。
今後Misskey.ioでMisskeyライフを始めたいユーザーは是非参考にしてほしい。

なお本記事は2024年2月頃に執筆し、一度ボツになったものを加筆修正した上で投稿したものであるため、一部古い情報を含む可能性があることをご承知おきいただけると幸いである。

また、Misskeyに関する基礎的な知識や用語などについては、少々古いが下記の記事を参考にしていただきたい。

「ロールタイムライン」と「Super New User」

Misskeyには「ロール」と呼ばれる機能があり、例えばサーバーの管理人やサーバーへの支援者といった、サーバー内での役割ロールを示すものであり、これは各サーバーによって独自に設定されているものである。当然ながらMisskey.ioでも独自のロールが各ユーザーに付与されている。

https://support.misskey.io/hc/ja/articles/6521352727695-各ロールの機能について

Misskey.ioの一般ユーザーには基本的にURL先で紹介されているこれらのロールが付与されるが、本稿で紹介するのはこの一覧にない「Super New User」である。

その前に「ロールタイムライン」について説明しよう。
ロールタイムラインはデッキUI(かつてTwitterに存在した「TweetDeck」のようなUIに出来る機能)を使用している場合のみ使えるタイムラインであり、公式ユーザーや新規ユーザーなど特定のロールが付与されているユーザーのみを抽出する特徴がある。以下に表示方法を記す。

画面左のナビゲーションバーから「UI切り替え」を選択。
(バーの中にない場合は「もっと!(3×3の点々)」の中にある場合もある)
「デッキ」を選択。
画面右端まで移動。
「+」を押しカラムを追加。
追加するカラムを選ぶ。
「ロールタイムライン」を選択。
ロールの種類を選択。
ioであればこのような選択肢になる。
「Super New User」を選択。
「Super New User」による投稿やリノートのみが流れるタイムラインが表示される。
これでロールタイムラインの設定は完了だ。

さて、Super New Userは、「アカウントを作成してから24時間以内のユーザー」に付与されるロールである。初心者若葉マーク(🔰)が付くことが特徴だ。

Super New Userのロールが付与されている様子。
New Userのロールも併せて付与されている。

流れの速いLTLでは新規ユーザーは発見されにくいが、アカウント作成後24時間限定でSuper New Userとしてロールタイムラインに流れれば他のユーザーに発見されやすくなる特徴がある。つまり、Super New Userロールが付与されている24時間の間には

  • リアクションの獲得

  • 疑問点の質問や解決

  • 自身の宣伝

  • フォローしたいユーザーの発見やフォロワー獲得に結びつきやすい

といった様々なメリットがあるが、その一方以下の制約がある。

  • 投稿したファイル類を保管するドライブ機能の容量が小さい

  • 一定時間内に行える投稿数など、いわゆるレートリミットの上限が低い

主にスパム対策の一環としてこのような制限が付与されており、重要なポイントとして、プロフィールを含んだ諸設定を変更できる回数には制限がかけられている(レートリミット)ため、レートリミットを超過するとアイコンや自己紹介の変更が出来なくなる。

これは筆者の推測だが、プロフィール設定時の「保存」ボタンを必要以上に何度も押しているとこのレートリミットに引っ掛かるのではないかと思われる(その回数が何回以上か、どのくらいの時間が立てば解除されるかは不明)。

左下のボタンを押しすぎるとレートリミットに引っ掛かっている可能性があるが、要調査。

Super New Userのロールが付与されるのは現状ではMisskey.ioのみで、他のサーバーではこのような仕様にはなっていないことに注意が必要だ。

ちなみに、ロールタイムラインの内容はリプライを含んだ公開投稿のみであり、公開範囲がホームタイムラインのみになっている投稿や、フォロワー限定の投稿が観測されることはない。また、スパムや荒らしなど悪意のあるユーザーも早期発見されやすいため、単なる新規ユーザーの観測以外にも役立っているとも言えるだろう。

Super New Userの対象期間である24時間が経過した後も、30日間は「New User」のロールが付与され、こちらもロールタイムラインに流れる仕様になっている。

「ようこそbot」の存在

Misskey.ioには様々なbot(自動投稿)アカウントが稼働しており、その中の一つが「ようこそbot」である。このbotは、各ユーザーの初投稿を検知して拡散+リアクションをしてくれる非公式のbotである。

このbotに反応されるにはいくつか条件があり、主なものとして、

  • 公開投稿であること(ローカルタイムラインに流れていること)

  • チャンネルへの投稿ではないこと

  • 上記の条件を満たした最初の投稿

これらの条件を満たした際にリノート(拡散)及びリアクションを行うbotがようこそbotである。

このbotはあくまでも初めての公開投稿を検知するbotであるため、アカウント作成後にしばらく放置した後に初投稿を行った場合にも検知するため、新規ユーザーの告知を行うbotではないことや、先述したSuper New Userロールが付与されていない状態でも検知されること、また投稿内容によってはセンシティブワードが検知されて強制的に公開範囲を狭められてしまいようこそbotが検知しない場合がある(この場合はセンシティブワードを省くか、CW機能を使って文章自体の閲覧注意設定を設定すると回避可能)ことに注意したい。

逆に言えば、アカウントを作って何も投稿していない状態でも、ようこそbotに検知されればある程度のリアクションが望めるということでもある。

念のため、Twitterなどの鍵垢と同様の運用を行いたい場合の解説も併記しておく。

まずメニューから設定画面を開く。
「プライバシー」を開く。
「フォローを承認制にする」にチェック。
「公開範囲を記憶する」のチェックを外す。
そして「デフォルトの公開範囲」を「フォロワー(ようこそbot回避の場合は「ホーム」でも可)」に設定。
ちなみに「連合なし」は他サーバーに投稿を流すかどうかの設定である。

投稿が公開される範囲が「パブリック」になっているとようこそbotや周りのユーザーに発見されるため、反応されたくない場合は上記の手順を踏むとよいだろう。
この設定が正しく行われていれば、よく分からないうちにようこそbotに反応されたり、後述する「ロールタイムライン」に流れたりすることはなくなる。

あとがき

本稿ではMisskey.ioにおける新規ユーザーが発見されやすい理由を示した。このような手厚い歓迎はユーザー数の多いMisskey.ioならではとも言えるもので、他のサーバーには中々ない魅力とも言える。もちろん、ロールやbotに頼るばかりでなく、自分からアクションを起こして他ユーザーに認知してもらうのも重要である。
本稿がよきMisskey.ioライフを送るためのテキストとなることを、切に祈るばかりである。

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