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Limbus Companyの7章で夢が終わらなかった話

今更だけど7章「夢の終わる」の感想垂れ流し
考察や攻略は一切ありません。すべてネタバレです。

■前提

今回は原典の予習はしなかったうえで、作品についても「自分を騎士と思い込んだおじさんが風車に突撃する話」くらいの知識しかありません。ワープ特級殺人事件で、ドンちゃんが血鬼だと発覚してからの…遊園地???たのしそう!!!いっぱい血が出そう!!!悪夢な予感!!!!!

■ストーリー

 結論から言う。バカ良かった。涙が良作の基準では決して無いけど、バカほど泣いてしまった。これまでも胸がいっぱいになったり、目頭が熱くなったり、ぽろっときてしまうことはあったけども、ここまでリンバスに泣かされるとは思ってなかった。思いっきり殴られたわ。ので以下の文章はすべて肯定的で大絶賛の内容です。
 都市の血液であるオフィサー達の話から立ち上げつつ、非常にプロムンらしい"異界"である遊園地のカオスさ、血鬼という古い生き物の生きる苦しみと、それとは異常なほどに真反対な、夢と憧れのつまったきらきらしたヒーローの話。こんないびつで美しい組み合わせがあるかい?グロテスクで地獄のような話なのに、愛と希望のお話なんだよね。
 あといつも思うけど章のラスト一文にほんと心が持っていかれる。読後の余韻が何時間……いや何日続くんだろうって感じ。サラジネ聞いてる時、いつも何か特殊な物質が脳から出てる。
 囚人たちの関係性の変化もいいね。目があったら一秒で殺人する幼稚園バスが、ほんのちょびっと仲良し幼稚園バスに。案内人さんも運転手もほんのちょびっと優しくなったね。

 あとこれはリンバスとはちょっと外れるけど、私は少女マンガの「ポーの一族」がとてもとても大好きで、これも吸血鬼一族のお話なんだけど、7章を読んだことで「血を欲して生きる苦しみ」と「生き続けなければいけない苦しみ」の解像度があがった気がする。ポーの人々は血のかわりに薔薇を食べることで少しだけ飢えが解消されるらしいんだけど、血鬼たちの血液バーにはそんな救いがいっさい無くて悲しかった。めちゃくちゃ感情移入したせいで、しばらく父上を恨んでた。なのに恨み切れないこの父上の愛しさよ…
 そういう、愛している、愛しているけど恨めしい、というような感情表現が大好物なので7章はブッ刺さりであった。

■囚人たち

イサン
 すっかりみんなのことが大好きなお兄さんに。イサンの~~嬢って呼び方好きすぎる。戦闘面では大活躍かと思ったけどけっこうあっさり退場させてしまったすまない。ジト目の立ち絵が狂おしいほど好き
ファウスト
 ちょびっと仲良くなった囚人その1。アホには何言うてもわからん、って態度から、アホなりにわかるように言うたるか、くらいになったわね。水袋を崇めよ讃えよ
ドンキホーテ
 もっともっと異常で闇が深い子だと思ってたので、素直に愛しさが増した。サンチョ時のゆるパーマと束感まつ毛がかわいい。本当にこれからも90dbで叫んでくれるんです???ほんとに??恥ずかしくなったりしない??
良秀
 もともと好きだけど今回も好きがとまらない!!!家族の話をすると「……」ってなる良秀はやっぱり原典通り子ども焼き殺してるんですか!?!?家族についてどう思います!?!?今回の家族騒動、どう思いましたか!?!?早く良秀の章が読みたいよ~~~~
ムルソー
 あのさぁ…みんながドンちゃんのこと好きだから助けたいって言ってる中、感情の話は一切せず「どう助けるか」って話しかしないの、好きだし助ける前提なのやばすぎん???ムルソーLOVE
ホンル
 サブ主人公。次の章への期待が爆増加で楽しみだわ!!声音、喋り方、立ち振る舞い、すべてがヘキに刺さる男。なのに戦闘だといつもサポなのが辛いぜ。壊れ人格求
ヒースクリフ
 幼稚園バスをファミリーバスにした男。ありがとう兄貴。
イシュメール
 ヒューゴに対するちょっと蔑んだ声にそそられるの、私だけじゃないはずだ。ありがとう私の盾
ロージャ
 ロージャの朗らかさに救われてる囚人が12人くらいいるはず。今回は戦闘でもたっぷり使えた!いいから…いいから執行だ!!みんな!ロージャのために怠惰をかき集めて!!!みたいな
シンクレア
 よく頑張ったな!!お前のおかげだシンクレア!!!と思いつつ、この子なんなんだ。色んなものの意図を汲むのが上手というか、わかってしまう能力というか(通訳だけの話ではない)。額の印のこともよくわかんないしデミアンフレンズだし、なんにせよよく頑張ったよシンクレア。あと毎回言ってるけどセンク協会シンクレアがいないと私はこのゲーム出来ません^^ 提灯も助かったぞ~~
ウーティス
 さすがギリシャ神話出身の女だ。何万人も殺してそうな顔をしてるぜ。血鬼に対するわかりやすい嫌悪感がよかった。この人の章も早く読みたい。管理人強火担のウーティスがもごもごしながら意見を引っ込めるのむっっっっっちゃ好き
グレゴール
 なんか可哀想枠になってるよね?いつも?馬ゴール。はようママと戦わせたいぜ
ヴェルギリウス
 まじでお前……なんなんだー!!!どっかの話で赤い眼は貰い物だってきいたけど、そうなの???血鬼に友達がおるの???わからん。わからんけど出てくるだけでリヴァイ兵長みたいな安心感がある男。冷徹で嫌味たらしい物言いに滲むちょっとした優しさに全管理人がメロメロ。

■ほか登場人物

P社
 なんだこのエッチな衣装はけしからn調律者(ジェナやビナー)っぽい衣装だと思った。関係ないかな?ねえねえ、父上の死体をどうするの?お人形にして残響楽団入りさせるの??
ハナ協会
 うおおおハナ協会きたぁー!!!てなって初めて自分がハナ推しだと知る。会話のできる強者感がとてもよい。白い衣装もよい。今から人格が楽しみだ。
牙狩事務所
 こっちが噛ませだったか……くぅ~~裏切りさえなければな~~裏切りさえなければカンペキに狩ってたのにな~~~~
カミーユとポーラ
 なんか特に思い入れなかったのに、血袋の姿を見てけっこうショックを受けてしまったwwwまあ死ぬだろうなとは思ってたけどね…しかも拍子抜けするくらい弱いっていうね……
シーチュンとウェイ
 しれっと強キャラ演出をしてくる。さすがだぜ。殺すのは次章にしてやる。と言いつつ2人とも死なないでほしいと思ってるけど、だめかなあ?だめだろな。地下の川っていくつあるんだよ。何種類あるんだよ。アイヤーおっこちてしまったアルね系なのか?
ヒューゴ
 「上中下編、どこで死ぬか賭けようぜ!!!」←これ我々夫婦の会話

ドン・キホーテ
 夢と希望と同時に、苛立ちや不快感も与えてくれる、"家族"として非常に魅力的な描写の人物。サンチョはこの気まぐれな幼稚さに振り回されつつも幸せだったんだろうなと想像できるのがいいよね。結果的に家族を苦しめて滅ぼしてしまったというのがとても悲しいけど、それもまた家族らしい。
ニコリーナ
 名前可愛すぎん?理髪師というより裁縫師で研究者だよね。服を贈るとかの、家族を愛してたらしき描写と痛々しい笑い声にかなりの精神値を削られました
クリアンブロ
 名前かっこよすぎん?回想だけで壮絶な生き様だったのがわかる。見た目もわかりやすくドラキュラだしねえ。
ドゥルシネーア
 名前が可愛いって!全部いいんだからほんと!金髪赤眸、紫のドレスに傘というビジュアルtier1キャラ。高慢なプリンセスキャラかと思いきやシンプルにバッファーで、どうにも一族の被害者感が強い。血鬼たち、どれも本当に悲惨で辛い。

サンソン
 出たなデミアンフレンズ!!!!わけわからん能力使いやがって。劇中劇ありがとうございます。アルガリアといい、青い服のやつってロクなのがいませんね

バリ
 また強そうなの来たな。図書館のバッドエンドに出てると聞いたので見てきたんだけど、ということはこの人不老不死なの?色がついてるのはたまたま?オフィサーに対する信頼は何?あとなんとなく服が青……いや気のせいであってくれ
 図書館ではブックハンターとして登場してたけど、あれは正史ではないわけで、ということは今もオフィサーぽいことをやってるのかしら。

■戦闘全般

 破壊不能コインをやめて!これに尽きるよね。事前に出血デバフと破壊不能コインでHPをがっつり削られるよと教えてもらっていたので、水袋・提灯・執行全部積みで挑んだけどそれでもきつかった。死ぬ戦いなのはいいんだけどさぁ…回復EGOありきで組むとどうしても偏っちゃうじゃん。メインストーリーは好きな子出したいよ。ソロ編成?あ、そういうのは知らない子なので
 ギミック自体はわかりやすくて良かったし、倒さないと爆発するっていうのもドキドキして楽しめた!…と言いたいけど消耗がほんとにきつくて、いつ終わるかもわからないので常にやり直しがチラついていた。イシュメールが落ちた時に「紅炎殺を失った私はどうすれば???」ってなってた
 あととにかく戦闘が長すぎて(私の要領が悪いだけなのだが)、いつ不正終了するか悪い意味でドキドキしてた。言うてSteamで落ちたことあるの1回だけなんだけどね。昔スマホでスンスン落ちまくってた記憶がトラウマに

■Hero

 今回もMiliの楽曲は一級品やでぇ……可愛くて幼そうなメロディと共に「あなたは私のヒーロー」と来るものだから、「ああ、これから私はこの大好きな私のヒーローを殺すのか…」とまず泣きましたね。戦闘始まってまず背景の文字で嗚咽したっていうね。私は私のファン!と言って乗り越えていくのも良かったし、その後に敵でもあるという歌詞も良かった。
 私ってストーリーを消化するのがもったいなくていつもかなりダラダラとゆっくりやってしまうんだけど、曲だけは初見を楽しみたくて急いでやったというのもあるwwwいや~いい衝撃だった
 4章のFly,my wingsもだけど、フェーズ毎にフレーズ変えてくるのほんとに刺さる。戦闘としてもメリハリあっていいし、楽曲として聞くとまた印象がガラッと変わるしで今回もありがとうだよ~~~

■サラジネ

 あったかいバンドにのせた鐘の音。うーん、解釈一致!みんな言ってるだろうけど、私も本人デュエットで目から液体とまらんくなりましたね。とても希望を感じるというか、こうして生きていくんだなっていう気持ちの表れというか。まさしく、これからのドンキホーテに幸あれ!という気持ちで聞いてた。一枚絵も良かったね(毎回いいけどね)。

 いまさらだけど、サラジネってアレンジがほんと解釈一致なんだよね。初めて聞いた時はまさかプロムンがこんなことやるって思わなくて「これ毎回きくんか草」って思ったのに気づけばサラジネ強火ファンになっているのがこわい。サラジネこわい

グレゴール 王道のバンドメロディ。これがあるからみんなちょけれる
ロージャ 特別になりたい感じが見え隠れするアレンジメロディだけど冷たい音色が多い
シンクレア 気合いのワンオクターブ↑  韓国の若いアーティスト感
イサン ぽわぽわしたフォークだけどふんわりラップ。なんかクリエイティブ~
イシュメール 映画音楽らしいところが優等生感ある
ヒースクリフ エレキギター入れつつもなんだかんだ王道なところが真面目でボケれないヒースらしい
ドンキホーテ 明らかに音圧が増えてて劇中歌っぽい。語りも入る。ワクワクする

 今回も楽しかった。毎回楽しませてもらってて、プロムンには本当に感謝してる。定期的にストーリーが配信されるっていうソシャゲのスタイルがこんなに嬉しいなんて思わなかったよ!
 オチはないけどいっぱい書いて満足しました。

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