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JPEG 撮って出しである程度満足したい

けど、難しい。

こんにちは。気づけば、すっかり年末ですね。

出産前に20万円のカメラが欲しいという記事を書きました。

すると、今まで書いた記事の中で一番コメントがついてびっくりしました。noteにはカメラの先輩方がたくさんいらっしゃるんですね。色々とアドバイスしてくださって感謝です。

その後どうなったかというと、結局買いました。(笑)
フィルムシミュレーション「クラシックネガ」が搭載されている機種を。予算は少し抑えて、コメントでも教えていただいたX-T30IIの中古を購入しました。

(11月末にX-M5が発売されて、えーーーー?!泣となったが、新生児期をいいカメラで残せたので悔いはない…ということにする)

初めてクラシックネガで写真を撮った時は感動しました。うわーーー!ネットでたくさん見た色味だ…!お家の中で撮った写真も映画の中の一コマみたいで。

でも、段々クラシックネガの難しさにも気づいてくる。

ちょっと、赤ちゃんの写真を撮るには顔色が悪いような気がするーーーーー!

あと室内で撮ると、なんか暗い。

カメラを参考にさせてもらった憧れのカメラマンさんは、クラシックネガをこよなく愛しているようだけど、撮って出しではなくてRAWで撮影してLightroomで現像しているとのこと。

ならば私も…!と思って早速RAWで撮影し、現像というものに手をつけてみた。

しかしまあ、初心者なので難しい!色を変更しようにも、迷走してしまい、結局クラシックネガの良さからかけ離れた写真になってしまう。たぶん自分の中で明確な絵作りというか、ゴールが決めきれていないんだろう。

写真をこねくり回しているうちに、赤ちゃんが泣き出して作業中断。RAWは容量が大きいので保管方法も中々困る。

写真を撮れば撮るほど、「これ、後で編集しなきゃいけないんか…」と思ってしまう。シャッターを切るのが億劫になってしまう。

そして、私は思ったのだった。もう、JPEGでいいんでないか?????
素人だし、今まで通り撮って出しで楽しめば十分でないか?????

そこから、カメラ側の設定をある程度いじってみることにした。色々なブログを読み漁り、いろんな人のセッティングを真似てみた。確かにちょっとクラシックネガが使いやすくなったような気がするけど、色味をカラフルにしたらちょっとふわふわすぎるというか、心がざわッとする感じが失われてしまったというか、まだ自分が求めている色味とは違う気がして、自分なりにもいじってみたりしているが、納得のいくセッティングには辿り着いていない。(特に室内の写真が、どうしてもムズイ)

うーーーーーん。。。。パパママカメラマンの人たちはどうしているんですかねえ。泣

納得のいくカメラセッティングを見つける→気になる写真だけレタッチ。
納得のいくLightroomのプリセットを作る→全部当てて、気になる写真だけレタッチ。

このどっちかが理想なんじゃないかという気がするけど、Lightroomにアップロードする手間とか考えたら前者の方が、私はサクサク写真を撮れる気がするのだが。いい性能のパソコンも持ってないので…
あと後者の場合、JPEGでも破綻しないでできるもんなんだろうか。

どちらにせよ、何から勉強したらいいんだろうか。本でも読んでやってみたら分かるもんなのか?と手が止まってしまっているなうです。

何で撮るかじゃない。何を撮るか。

あと、もう一つぶつかった壁としては「同じカメラを使っても、あの人のような写真を撮ることはできない泣」ということだ。(当たり前)

前にも世界中を旅している人と話した際、あまりにも写真が素晴らしいので「何のカメラで撮っているんですか?」と尋ねたところ「え?全てスマホですよ」と言われて愕然としたことを思い出した。

どこまで行っても、道具じゃなくていかに世界を切り取るか。私は、どんな風に世界を見ているのか。それを自問自答し、表現する大切さと難しさに直面している。

以前読んだ本で、カメラマンの嵐田大志さんは、こう記していた。

間口が広く、奥が深い写真道

取っ付きやすさとは裏腹に、ひと度写真を突き詰めようと足を踏み入れたが最後、僕たちはそれまで気づくことのなかった写真の奥深さを痛感することになります。
(中略)
写真の最も奥深い部分には構図における黄金比のように決まった答えもなく、待ち受けているのは暗闇の中で答えを探すようなとても孤独な作業です。

玄光社『カメラじゃなく、写真の話をしよう』嵐田大志

この深淵に出会ってからが、本当の勝負だなと思う。背景をボカせば「良さげ」な写真はいくらでも撮れるけれど。私が撮りたいのは、シャッターを切った時の私の気持ちが滲み出るような写真だ。

日常の中に潜むキラキラした美しさに気づく感性、家族を見つめる優しい眼差し、ある日空を見上げる余裕。

理想の写真に辿り着くまで、私の心も磨いていくのだ。

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