24J五 歩いて帰るアルデバラン
営業終了が間近になると流れる曲ってなんで蛍の光なんだろ?
蛍の光=退店のイメージが日本人には定着し過ぎて、誰が聴いても「ああ、もう閉店だ」となるから今更変えることもないのだろうけれど。
そもそもとして蛍の光なのはどうしてなんだ。
穏やかな曲調であること。
蛍の光に覚える儚さに、ある種の終焉を感じるからなのか。
いや、でも蛍の光にお終いのイメージがあるのは営業終了の曲に起用されているからというのがあるからだし。
そもそも曲名が蛍の光だからこそ、この曲に儚さを感じるのかもしれない。
これが蛍の光では無く、アウトバーンって名前の曲だったら、この曲調に抱くイメージは全く違うだろう。
Googleで調べれば出てくるんだろうか、でもこういう何気ない疑問を自分で考えている時間は大事にしたい。
普段退店までいることなんてそう無いから、蛍の光を聴く機会も当然無い。
(わざわざ蛍の光をYouTubeで検索してまで聴く気にはあまりならない)
でも今日はイオンシネマにレイトショーを観に来たので、聴くことになった。
本来なら此処をすぐにでも出て行かなくてはいけないはずなのに、映画の上映を待っている状態っていうのは謎の背徳感があるな。
ゴジラを観終わって時間は23時45分。
何の計画性も無く、唐突に思い立って来たので既に電車は無く、タクシーも呼べなかったので歩いて帰ることに。
新年早々何をやっているんだと思いながらGoogleマップで調べるとイオンから自宅まで1時間半だった。
意外と早いなと安心した。
もちろんタクシーがあればと思いはしたが、夜の暗い道を歩くのはそう悪い気分でも無かったので結果まあ良かった。良かったか?
映画の余韻を感じながらとぼとぼ歩く。寒さも厚着してきたおかげで耐えられる程度だったので助かった。
それにしてもGoogleマップって凄い。
これがあれば何処からでも帰宅できる気がする。むしろ無いと詰んでるので無いと困るが。
Googleマップに導かれて町の少し小高い住宅街まで来た時、今日はやけに星が綺麗に見えることに気が付いた。
冬の寒さに空気が澄んでいるからだろうか。
ベテルギウスが赤々と光っているのが見えて、立ち止まって少し眺めた。
アルデバランも赤くて、あんなに遠い所の星の色が見えるのって改めて凄いなと。
普段ブルーライトばかり見ているから、自然の明かりに少し情緒的になってしまった。
こういう感性はいつまでも鈍らないで欲しいなと思う。
いやぁ、歩いて帰って本当良かった。(自己肯定)
名古屋にプラネタリウムがあるらしい(新しく出来たのかな?)ので今度行ってみようかな。
道の途中ですき家があったのでキムチ牛丼食べて帰宅。
なんかあっという間だったな。1時間以上歩いた気がしないわ。
夜の散歩も悪くないかもしれない。
というわけで、新年もよろしく。