Japan IT Week秋レポートvol.1【AR編】
「ChatGPT」と「業務効率化」の文字にあふれた幕張メッセ
今ビジネスシーンにおいて注目を集める「生成AI」に関する展示があるということで、入場申請していた「Japan IT Week秋」。
IT・DX・デジタル分野などを網羅した展示会で9月末に開催された「東京ゲームショウ2023」と同じ「幕張メッセ」が会場であったが、来場者の方は皆スーツ姿。
はじけた「エンタメショー」だった「東京ゲームショウ」とは打って変わって、「ビジネスシーンにどうデジタルツールを導入するか」というモチベーションが充満した、落ち着いた雰囲気であった。
見渡せば「ChatGPT」「生成AI」「業務効率化」の文字ばかり。
各社既存ツールの「How To」の提案、というディテールで差別化する場であったように感じた。
自社の課題解決にはまるかどうか、「マス」を対象としたサービスではなく「コア」を対象としたサービスがうまく差別化が図れていた印象で、ブース
に来場者の足が止まる確率も高かったように思う。
現在「eスポーツ×生成AI技術イノベーション研究会」のもっとも大きな課題は、「AIの画像認識機能の可能性の把握」である。
AIはどこまで画像を具体的な情報として認識できるのか。
実用化にまでこぎつけられているプロダクトを体感することで、当研究会が作成する「より効率的な大会運営ノウハウの確立」に近づくと考え今回参戦したのだ。
只今、画像認識関連企業は記事化の許可申請中。
しかし、AI分野以外にも魅力的なサービスを展示している企業はたくさんあり、今回は特に心が躍ったサービスをご紹介していきたい。
スマホで体感できるAR体験「AR Works」
会場内で人だかりができているブースを発見。
「ProVision」の展示エリアで「AR works」というARサービスを紹介していた。
ARとは、現実世界を立体的に読み取り仮想的に拡張する技術。
VRというキーワードもARと並列で語られることが多いが、VRは仮想空間へ完全に没入体験ができる技術で、半分現実、半分仮想空間のARとは性質が異なる。
AR技術はゲームでも積極的に取り入れられている技術で、「Pokemon GO」や「ドラゴンクエストウォーク」などがよく知られている。
今年9月にサービスを開始した「モンスターハンターNOW」にも、新たにAR機能が加わったので、是非試してみてほしい。
「AR Works」のブースで対応してくださったのは、ProVisionの髙崎翼さん。
「実はこの名刺にAR体験ができる仕掛けがあるんです」と差し出された名刺裏面には、QRコードが。
そのQRコードを読み取ると、こんな仕掛けが待っていた。↓
ARで髙崎さんがセレクトした画像が登場し、自己紹介や趣味の話など、営業の「掴み」トークのネタになるというのだ。
紙ベースではない、すべてスマホで完結するスマートさ。
さらに、企業HPにも誘導でき、強烈な第一印象を植え付けることができる仕掛けである。
さらに、配布されているチラシにもQRコード。
帰宅後、早速このQRコードにアクセスしてみることにした。
自室に恐竜が出没
QRコードにアクセスすると恐竜ARの表示。
早速起動させてみる。
PCの上に恐竜が登場。
恐竜の向きや大きさは指で調整可能。
自室の様々なところに恐竜を登場させてスクショを撮る楽しみ。
この、実際の世界には存在しないものをスマホ上で映し出すことで、AR独特の世界観を発信できるというわけだ。
スマホさえあれば体感できるということで、様々な広報のシーンでの活用が可能。
商品だけでなく、観光プロモーションでも有効とのこと。
確かに、美しい景色を愛でるだけの観光地も、ARを活用することで「お宝さがし」的な仕掛けを組み込んだツアーも企画できる。
これは、ゲーム愛好家が多いZ世代に刺さりそうな仕掛けである。
さらに、チームプロモーションでも印象付けることができるとあり、eスポーツチームのアピールにも使えそうだと、心をつかまれた。
コロナが明け、外出する頻度もぐんと増えた。
そんな中、スマホ片手にARの世界観を楽しめるシーンも拡張したと言える。
まずは、AR名刺から入ってみると、活用方法も具体化しそうだ。
vol.2へ続く