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【eスポーツチームを熱弁】「OpTic Gaming」をBingAIとBardでリサーチ
どのゲームでも「OpTic!OpTic!」
10/16、アメリカ・シアトルで行われた「Halo World Championship 2023」。Grand finalは「FaZe Clan」と「OpTic Gaming」というアメリカに拠点を置く人気チームが激戦を繰り広げた。
激闘の末、前回王者「OpTic Gaming」を抑え、「FaZe Clan」が優勝。
eスポーツ大会のエンターテイメント性の高さを証明する盛り上がりを見せた。
今回取り上げたいのは、優勝チームではなく準優勝の「OpTic Gaming」(以下、「OpTic」)である。
実はこのチーム、先月行われた「ALGS: 2023 Championship」の決勝戦でも、「TSM」と優勝争いを演じた強豪チームなのだ。
(参照:【お金の話をしよう】世界一稼ぐeスポーツチーム「TSM」を生成AIで分析)
前半戦は完全なる「OpTic」ペース。
圧倒的強さで「OpTic」が優勝するかに思えたが、絶望的盤面を意地で覆した「TSM」が、語り継がれるであろうドラマを創ったのだ。
どのゲームシーンでも、優勝争いで必ずと言ってよいほど名前が上がってくるのが「OpTic」。
このチームからは、FPSゲームの本質を毎回学ばせてもらっているように思う。
今回の「Halo World Championship 2023」でも然り。
「Halo Infinite」というゲームは、「ムーブ」や「立ち回り」といった小細工が一切通用しない、正面切った撃ち合いが特徴で、FPSの真骨頂ともいえる。
「Haloというゲームの競技シーンを制するものが、真のFPS王者である」
そんな格言を与えられた気がする。
BingAIで「OpTic Gaming」をリサーチ
早速、GPT-4搭載のBingAIで「OpTic」をリサーチしてみる。
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とても情緒的に、物語のような語り口でリサーチ結果を表示してくれた。
そして明らかになった、大手資本による買収劇に翻弄された歴史。
なぜ大手は「OpTic」を欲しがるのか?
答えは、私が愛してやまない「ESPORTS CHARTS」の中にあった。
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メダル、メダル、メダル…
この強さが理由である。
Bardでも「OpTic Gaming」をリサーチ
最近アップデートしたBardでもリサーチ。
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本当にX(旧twitter)が326万人か調べてみる。
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だいたい合っていた。
生成AIを使ったリサーチでは、どこかで「この情報合ってる?」という疑問を持ちながら見てみないと、騙されることがある。
「生成AIは万能ではなく、所詮ツール」という概念を叩き込む必要があろう。
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Valorant部門の解散は「2022年」の11月19日。
今年ではなく去年である。
Thank you for the memories. pic.twitter.com/5QKYjYd9N2
— OpTic Gaming™ (@OpTic) November 18, 2022
私が「OpTic」の存在を知ったのは、このValorantチームがきっかけ。
相手チームを手の平で転がすかのような次元の違うプレイを見せつけられ、一目ぼれした。
絶好調で飛ぶ鳥を落とす勢いだった日本の「ZETA DIVISION」を、VCT2022ではいとも簡単にねじ伏せてしまったのだ。
5人のプレーヤーが涼しげな表情でさらりと勝っていく様を見て、なんて恐ろしいチームなんだと、一気にファンになった。
幻となったValorantチーム、「あの5人」と言われた奇跡
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これは「ESPORTS CHARTS」の「OpTic」が出場した試合に関するデータ。
左の「オールタイムピークビューワー」という、最高視聴数で断トツの数字を記録しているのが、2022年。
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この数字の詳細を紐解いてみると、2022年のVCTでの視聴数であることがわかる。
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さらに、VCT史上もっとも高い視聴数を記録したのも、この「OpTic」の試合だったのだ。
これだけの注目を集められるチーム。
まさに「ドリームチーム」と呼ぶにふさわしい、奇跡のメンバーだった。
「あの5人」と、文字通りヒーロー扱いされていたメンバーはご覧の通り。
FNS
Victor
crashies
yay
Marved
以前、世界で活躍するカナダ人プレーヤーで触れたFNS選手とMarved選手以外は、皆アメリカ人。
(参照:カナダとeスポーツの関係性について知りたくなったので生成AIに聞いてみた)
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BingAIに「代表的なプレーヤー」を聞いてみたところ、yay選手の名前が挙がってきた。
ちなみに、yay選手は現在「Bleed Esports」というシンガポールのチームに所属している。
超個人的な話で大変恐縮であるが、yay選手は私が最も推すValorantプレーヤーである。
彼に「オペレーター」と呼ばれるスナイパーライフルを持たせてしまったら終わり。
クリック、クリックとアンケートにチェックするかのようなマウスさばきで、いとも簡単にキルを取っていってしまうのだ。
驚くほど正確なエイム。
スコープをちゃんとのぞいているのか?という疑問に、元RuffianのメンバーのValorantプレーヤーによると「一応のぞいているみたいです」とのこと。
個々人の能力の高さは言うまでもなく、各メンバーの能力が最大限活かしきれる組み合わせだったように思う。
FNSの神がかったIGLをベースに、他4人が「阿吽の呼吸」で布陣につき、敵を圧倒していく。
解散が発表されたときの虚脱感は、人生において経験したことのないほどのものだった。
「即興的なチームプレイ」という世界線が見たくて
yay選手は以前、インタビューで「世界の競技シーン」についての質問に対し、こんな答えを返している。
米国でのVALORANTをメタの解釈という観点から見ると
かなりダイナミックなスタイルだと思っています
ほとんどのチームがある程度まで組織的に動くものの
個人の裁量によるところが大きいと言い換えられるでしょう
プレイのかなりの部分は個人の判断で即興的というか
彼の言う「即興的」というキーワード。
アジアエリアではなかなか見ることができないプレイスタイルである。
「OpTic」VS「ZETA DIVISION」戦でも感じた、相手チームに策を読ませない「揺さぶり」は、まさにこの「即興的」というキーワードがしっくりくるプレーだった。
世界レベルにもなると、超優秀なコーチや戦術家のアナリストを入れて、徹底的に相手チームの攻略法を探り、確立させて試合に臨んでくる。
この「策を講じさせない」のが「即興的」なのである。
相手に動きを読ませない。
「戦術の個性を消す」という世界線が、私がeスポーツチーム作りにこだわり続けるモチベーションになっている。
すべてを教えてくれたのが「OpTic」だったというわけだ。
画像生成を楽しんでいたが、久々に血の沸くようなeスポーツの試合を見て、語りたくなってしまった。
この世界はまだまだ未知の魅力にあふれている。
生成AIを使って、どんどん開拓してきたい。
研究会のロゴ作りも頑張っています!メンバーの作品は、乞うご期待!