RREP とは?
こんにちは!
兵庫県立大学 RREPです。
正式名称は長いので通称のRREPと呼ばれていますが、略されることでわかりづらくなっている面もありますので、今回はRREPについて詳しくご紹介していきます。
まず、RREPは兵庫県立大学の副専攻プログラムです。
兵庫県立大学では、所属学部以外に学びの機会を 拡げるため「副専攻」という教育プログラムを設けています。
その1つである「地域創生人材教育 プログラム(Regional Revitalization Education Program 通称:RREP)」は、は兵庫の地域課題を体系的に 学び、その課題解決に向けて地域と協働して実践的に活躍する力を育成します。
地域創生人材教育プログラム(RREP)
大学の副専攻として
そもそも、「副専攻」とはなんでしょうか?
大学で所属する学科の教育課程に沿って学修する内容を主専攻といいます。それに対して、ある特定のテーマを設定して学部の枠を超えて科目を履修することが副専攻です。
近年の社会課題に目を向けると、一つの分野だけ では解決することが難しいような、複雑な問題が数多くあることに気づきます。 そして、そのような課題を解決していくためには、知的関心を広げ、複数の分野を横断的に学んでいく必要があります。
兵庫県立大学では、3つのプログラムを副専攻として設けています。
この3つの副専攻の中で、兵庫県やまちづくりに興味のある人材を募集しているのが「地域創生人材教育プログラム(以下RREP)」です。
概要
「地域創生人材教育プログラム(以下RREP)」とは、
地域創造機構の運営する、県内様々な地域課題についての理解を深め、実情を理解しながら地域と協働することを経験することで、リーダーシップやマネジメントに必要な能力を身に着けていくプログラムです。
開講科目では、県内各地の自治体や団体にご協力を頂き、講義 を実施しています。
フィールドワークの調査やヒアリング・地域の方からのレクチャーなど地域との連携を深めながら実践的学びのプログラムを展開しています。
具体的なプログラム内容としては、1年生後期からの必修科目で下記のように段階を踏んだ学習をしていきます。
①フィールドワーク基礎技術論
地域に出ていく「フィールドワーク」のための基礎技術を学ぶ講義
(1年後期 推奨)
↓
②フィールドワーク基礎技術演習
講義で学んだフィールドワーク基礎技術の実践
(1年後期 推奨)
↓
③地域プロジェクト実践論
地域に出て、実際に行われているプロジェクトへの参加・探求
(2年前期 推奨)
↓
④地域プロジェクト演習
地域に対して、自ら考えた課題解決のための提案を実践
(2年後期 推奨)
その他、関連の基礎科目や主専攻の関連科目群から受講科目を選択し、各学生の興味に合わせて地域課題についての学習を行っていきます。
令和5年度からは、3年生と大学院生向けのプログラムもスタートです。
各授業の様子についてはまた追って別記事で紹介していければと思います。
求める学生像
そのように、RREPは必修科目において参加型講義を行うプログラムです。
「地域を知りたい!」
「地域と関りながら実践的に学びたい!」
「地域を元気にするために行動したい!」
などの思いを持ち、主体的に学び、行動する意欲ある学生を求めています。
プログラムでは学生自身が直接地域と関わっていくことになります。
実践や挑戦から学びを得ていくことを成果としていますので、受け身でいては学べることはとても少なくなってしまします。
課題解決のために主体的に行動することは難しいですが、学生のうちに得られるその経験は社会人になった時にどの分野に進んだとしても貴重な財産になると思います。
地域での学びを自分のものとするべく積極的な活動ができ、それらの経験を活かして様々な分野で活躍したい学生に是非参加してもらい、自らの能力を伸ばしていってもらいたいと思います。
目的・ねらい
プログラムの具体的な目的としては、
「地域が求めるコミュニティづくりに貢献し、持続可能な地域再生に向けて主体的に取り組む力を育成する」
こととしています。
実践的知識とスキル・各学部の専門性を活かして、公共機関のまちづくり分野、福祉、医療、商業や農業など、これからの社会の広い分野に求められる専門力とともに、コミュニケーション能力、チームの一員として活動していく力など「社会人基礎力」の習得につなげていきます。
習得できる力は
・調査分析力
・事業マネジメント力
・協働力
・構想提案力
の4つです。
プログラムの魅力
RREPプログラムには、いずれもRREPならではの魅力があります。代表的なものは下記を見てみてください。
▷「地域の方」とともに考え、課題に取り組む
地域に出て演習などを行うことで、地域の方の声を聞き、地域課題の実情を肌で感じることができます。
課題解決のプロセスに触れるとともに、自分なりの解決策を考えていく訓練をすることができます。
▷ 学部を越えたチームづくりを学ぶ
学部を越えて広く交流することで、主専攻以外での繋がりを得られます。
他学部の多様な考えに触れて学びを深め、他人と連携して課題解決に取り組む協働力を備えた人材として育っていくことができます。
▷ 多様な学部・研究科の教員が支えている
基礎・必修科目では4学部5研究科(2023年度現在)から教員を招いて学部横断的な講義を行っています。
主専攻のみでは得られない知識に触れることで自分の専門だけに縛られない広い視野 を得ることができます。
▷ 宮城大学との大学間交流授業を行う
被災地に立地する公立大学として宮城大学との連携を行っています。
他大学と協働しながらプログラムが変遷するため柔軟で新しい学習を経験することができます。
称号授与
プログラムを履修したことは、具体的にどのように証明されるのでしょうか?
所定の単位を履修した学生には、主専攻のみでなく副専攻からも称号が与えられます。
所属学科における主となる学びの他に、特定の学習テーマにもとづいた科目群を履修したということを外部に証明するためのものです。
プログラムで指定された単位を学部の間に合計20単位以上履修した学生は、地域を知り、地域に根差した学修をおこなった学生として認定された証として、「ひょうご学志」もしくは「コミュニティ・プランナー アソシエイト」の称号を授与されます。
まとめ
地域という枠組みは都市部・山間部に関わらずどこにでも存在します。
これからの地域社会を考えることは、将来の自分を取り囲む環境そのものを考えていくことです。
実践や提案を通して課題解決に取り組むことは、社会人として責任のある仕事に取り組む際に不可欠な能力となるでしょう。
これからRREPでの経験を活かして羽ばたいていく学生が、多様性の増す社会において、連帯力を持って柔軟に生き生きと活躍してくれることを、私たちは期待しています。
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