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年始を意識しすぎた結果のブログ
年始と言うことで、この1ヶ月は昨年に感じてきた事のまとめとか、今年の抱負とかを色々考えてきたのだけど、どうにもうまく言葉に出来ない…
自分の世界に入ってる時間も多くて、メールやリプライも返事しないことが多かったので、つれない奴と思われてたら色々すみませんです…
昨年後半、アルバム発売と言う事で結構なハイペースで音楽活動していたのだけど、忙しい渦中で私がずっと持っていた感覚と言うのは
『夢や目標や結果に向かって邁進する事は大事だけれど、現状に感謝する事も同等に大切にしたい』
と言うことです。
そして大多数の人間にとって、それって実はとても難しい事なんだろうなぁって言う。
言葉じゃなんぼでも言えるし誰でも同じ事言うだろうけど…身を持って、そうしていたい。
時代の流れも早いし、
達成感や、焦り、承認欲求、理想と現実のギャップ、動機は人それぞれで
ハードワーカー気味に駆け足で『より理想の未来』に向けて
みんな歌ったり、楽器を鳴らしたりするんだけども
『現状で満足しないで切磋琢磨する』のはいいことだけど
『現状に感謝できていない、幸せを感じない』まま、走る人が多いように思う。
個人的には、『現状に感謝できて、今に幸せを見出すこと』が上手に出来る人が少ない事を、時に悲しく思ったり、苦しく思ったりします。(『向上心がないのか』とか誤解を受けそうだけど)
例えば、ほとんどの人は家族って『大好きだけど時にはウザったかったり、面倒くさい存在』と言う風に思っているんじゃないかと思うんですが…
そういう人の存在って掛け替えのないものだと、この年になるととても思います。
家庭環境すごい悪かったけど思う。青年期不幸だったけど、それでも思う。
身近な人が信用できず、愛せない人は、何かになろうとして、世の中を見返して偉くなろうとして、どこかに闇雲に走ろうとするよりも、自分が変わらないといけないと思う。
人間関係や環境に恵まれなかった人でも、そのうち出会いを経て、そうなれるように。
世の中では
『目の前の人を大事に出来ない人が、他人を大切に出来るわけがない』
とも、よく言いますがね、テンプレですがね。
足元がおぼつかない状態で、今の環境…例えば家族や、仲間や、既に居るファンの方々にしっかり感謝して、その人達を楽しく幸せにする、と言うことをおざなりにしたまま
あれこれやって、結果が出たり、認知度が上がったり、色々な所で必要とされたりして、日々が充実しているし、前に進んでいるような気が本人はしてるんだろうけど…
でも、本当は同じ場所で止まっていると言うか、人間的には後退しているんじゃないかな?と、
そういう風に感じる『音』や『しぐさ』や『表情』や『立ち振る舞い』を去年は多く肌に感じてきたので、そしてそれは決して他人事じゃなくて、自分も戒めていかなければならない事なので、本当に色々考え事ばかりしたり、PC環境を入れ替えて良いものを作れるように準備したりと、そんな1月でした。
夢や目標や、望む結果があって、それに向かって頑張ると言う大きな流れに乗って、ほとんどの人が進んでいるんですけど
『目の前の人を大事に出来ない人が、他人を大切に出来るわけがない』
『目の前の人を大事に出来ない人が、沢山の人に何かしてあげられる訳がない』
これは、悪い言葉の使い方で表現すると、
『家族や仲間や親友と言った、誰よりもその人を大切にしてくれている人に対して冷たい表現者たち』
と言うものに対して、非常に憤りを感じたりすることも、多々あるわけです。
***
ひとつ昔話を。
もうバカみたいに古い話だから時効だろうし、当時の関係者が誰も私の行動をチェックしてないので、ブログに書くんだけど。
数年前に、とあるライブハウスの元スタッフさんに10万円貸した。
普段ならそんな大金持ってないんだけど、その日は主催ライブをやって、10万円ちょっとの現金をまとめて持っていた。
(それがイベントの儲けなんじゃなくて、イベント制作費もかかるし、周囲の仲間のためにお金を払ったりしてるので、コスト考えるとプラスマイナスゼロですよ、念のため)
ファンの人から頂いた大切なお金だし、そもそも私は貧乏だし、戻ってくる可能性も少ないと思ったので、本当は貸したくなかった。
でも、貸さざるを得なかった。
そのライブハウスが経営不振で、そのライブハウスが取った対策が
『その人にだけ何ヶ月も給料を出さずに、暗に自主退職をうながす』
と言う行為だったから。
それで元スタッフさんは母親の入院費も払えなくなった。
その元スタッフさんは、私から見ると
『ライブハウスで一番頑張り屋さんで、出演者たちに一番愛情を注いでいて、人間的に一番素敵な人』
だった。
でも私だけじゃなくて、当時、どの出演者さんたちも、その元スタッフさんの事が一番大好き!一番素敵な人!って、口を揃えて言っていた。
誰から見ても素敵な、とてもとても、素敵な人だった。
でも、いざ元スタッフさんがそうなると、誰も助けなかったんだよね。
私よりもっと親しい人達、仲間ですら、『仕方ない』『どうしようもない』とか言って。
どうしようもなくないと思ったよ。
だってその人を『仲間だ』って言ってる人達がたった1000円ずつあげたら、きっと10万円になったもの。
指名してたのに、その日の私の主催ライブでハコに付いてくれなくて、ライブ開催時間中はずっと知り合いの所に頭下げてお金借りに行ってたみたいで…
ライブが終わった頃、真っ青な顔でライブハウスに来て
『誕生日だよね?人の誕生日に、自分の事しか頭に無いダメな大人でごめんな。誕生日おめでとう。』
と言われた。
本当に色々な物事や人々に対して、すっごい悔しい思いで、仕方なくその場で10万円貸した。
んで、さっきから10万円貸したと言っているが、ありゃウソだ。
私が10万円入った封筒持って真っ青になってウロウロしてたら、ぢるがATMで金おろしてきて10万円貸したわ。
『お前お金ないんだから、俺が出すからいいから』って言ってな…
(冒頭でそう言うと話がややこしくなるので今言いました)
紆余曲折あって
そのスタッフさんはライブハウスから結局、追い出されて
今でもそのライブハウス自体は現役で
私も、立とうと思えばいつでもステージにも立てるのだけど
でも、あの頃立ちたかった、立って感動したステージではないと言うか
『心からすごい』と思って悔し涙をして客席から眺めた、命をかけて歌った歌い手さんが居て
『心から信頼できる』と思えた他人思いの元スタッフさんが居た
あのステージではないのです。
(悪く言ってるんではなくて、時代が流れて寂しいと言うことです)
その後、
ぢるが貸した10万円は少しだけ返却されて、残り額は今も戻って来ないらしい。
そして最近の話。
その元スタッフさんは、10万円を返してくれていないのに、ぢるにまた借金の工面を申し出たらしいと言うのを知って
精神的ダメージが酷くて寝込みました。(笑)
ぢるもああいう性格なので、お金を貸して欲しいって連絡が来た事を私には黙っているつもりだったみたいなのですが
私の洞察力が高すぎて異変に気づいてしまいました…
あー…私が…お金出さなかったから…お金を出してくれそうな、ぢるさんのとこを頼ったのね…
一度助けると、助けてくれた人のとこばっかり頼って行くのが人間の業なのね…
なんと言うかもう…
ぢるさんにはいつも迷惑かけたり、他人の金を払わせてばかりで申し訳ない…
『お金はどうでもいいのよ。でも2度目は俺も金銭的に無理だから、助けてあげられなくてごめんね』じゃねぇよホントに…幸せになって欲しい…
優しい人が優しい人を頼り、優しい人だけでカオスなスパイラルに巻き込まれて行くのに対して
平然と、日頃、表向きには仲間だの友達だの愛だのとか言ってる人が何もせずに気づかぬ振りをして、目を逸らしてるってどういうことなのかと…
元スタッフさんの事も、今でも悪く思ってないのです。
どう見ても優しかった元スタッフさんが『徐々にそうなる』のは、
『その人の周囲に、自分が一番大事で、他人の事はどうでもいい人しか居なかったから』で
そこで生きてくには
自分もまず、自分の身を大事にするしかなかったんだろうなぁと。
元スタッフさんのまわりに、もし、あのとき。
『自分の利益や、夢や目標の追求よりも先に、身近な人に優しくできる気持ちのある人が多かったら』
きっと未来はこうじゃなかった。
あのライブハウスは、今はああじゃなかった。
きっと、あの界隈に残っている情報は『ああ、あの人ね?だいぶ前に辞めたよ』だろうけど
真実は、お客さんの前ではニコニコしてる人たちが、自分の利益のためにニコニコしていて
誰も他人を助けたくなかっただけ。
絶対に関係者が誰もこのブログ気づかないはずとは言え、まぁ、書いてすみません。
でも関係者の誰にも漏らさずに、借用書もあるのに返金を一切突っついてないって事で許して。割と仏なほうだと思う。たぶん。
***
別段、この話が『最近あったことのビックニュース』ではなくて、もっと不条理なことも沢山あるし、ブログに書けない話題のほうが多すぎるわけでね
冒頭に戻るけど
『目の前の人を大事に出来ない人が、他人を大切に出来るわけがない』
『目の前の人を大事に出来ない人が、沢山の人に何かしてあげられる訳がない』
…と、本当に常々、思うのです。
不思議と、ぼくの『大好きだ、素敵な人だ』と思う人はホントにいつも業界からBANされて居なくなってしまう
自分の身に起きたことではなくっても、不思議と、
『この人、このグループの中で一番心が強くてしなやかで、他者に優しい人だな』
と感じる人ばかり、周囲に悪口言われたり、煙たがられている。
正義すぎる人の存在は都合が悪いらしい。
清潔すぎる人の存在は都合が悪いらしい。
心の弱い人と言うのは、身近で、いちばん輝いている人を疎ましく思うことが多い。
『自己保身して、自己利益を真っ先に追求するのがスタンダード』じゃないと困る人たちが
敵ではなく仲間なのに
身近で愛情を注いでくれているのに
そういう人たちが鼻につくって人がすごく多くて
みんなして荒捜しして、それっぽい理由をつけて、真っ先にBANしてゆく。
まぁ、ライブの出演費とかも、もっともっとメジャーな界隈の人達でなければ、全員対等な出演条件でwin-winのライブなんてこの界隈ではさほど無いじゃない?(ちゃんとwin-winにしてくれるとこもあるけど)
ほとんどの場合、悪く言えば『こいつに多めに払わせようぜ!』って言う組み方でイベント組んでるのが普通じゃない?
悪く言い過ぎたけど、まぁ例えば、自分の事務所のタレントが大事なので、自分のタレントの出演費を浮かす仕組みを作りたいとか、そういう理由で、まぁ自分の実力不足分の経費を、誰かしらに背負わせるようなイベントの組み方するじゃない?
(ぼくが自分でライブやる時には絶対にしませんが)
そんな訳で、ライブ出演費は『ゴネて、ゆすれば出演費がバカ高くても出演承諾してくれる人』が絞り取られるわけで、まずまずライブでも優しい人からBANされていくわけでね
他にも例えば、技術があって、その技術を惜しみなく他人に教えてくれる、様々な人から見てとても勉強になる人は、なぜか『偉そうな人、自慢してる、上から目線、きっと人を見下してる』とか言われてBANされていくし
みんなが接待や何やらで身内争いして音楽の仕事取ったりしてるような中で、逆に、惜しみなく他者に回してる人には、なぜかみんな
『あいつの手伝いをしてやってる、やってあげてる、でもあまり金をよこさない』とか言われてBANされていくやんな
ほとんどの場合、レベル差が酷くて、手伝いになんか全然なってなくて、現時点では使い物にならないのを解ってて、それでもその人たちの将来のために尻拭いをするつもりで仕事を回してる目上の人がほとんどなんだけど
できてるつもりで全然できてなくて、でも本人はできてるつもりだから肩書きだけは増えるけど勉強しないで成長止まってるし
まぁライブとかでもなぜか、人気のある人より、人気のない人の方が『出てあげてる!』とか『引き立て役に利用された!』とか訳のわからない事を裏で言い出す現場を見たりするけど
長くあるライブイベントとか、長くあるコンテンツとか、長くあるバンドの音源とかライブとかって
ほんとに、ゆるやかに悪くなってくの多い
それは『顧客に飽きられた』とか『不景気で予算を切り詰めたい』とか、色々外的事情もあるだろうけど
結構、『世の中のつまらない人達が、世の中のつまる人をBANしたせい』
ってのも、あるんじゃないかと。
世の中のつまらない人達が、世の中のつまる人をBANするもんで
誰も前に進んでないように見えるんだわ。
心の弱い人達が、自分にとって都合の悪い人を一生懸命はじいて、同じような人達が集まって、同じ事しかしなくなって、誰も、誰かに手を差し伸べなくなって
ゆるやかに人としてダメになっていって
そういう大きな濁流の中で
ぼくは何ができるかなぁ、何をすべきかなぁと日々考えたり、
BANされちゃった人からもっともっと学びたい事があったなぁと懐古厨になったりとか、
漠然と、
ぼくは無力な小さい人間だけど、夢や目標や結果はある程度は追求しつつも
まず第一に
『家族』や、『仲間』や、『既に出会っているファンの人』のような
大好きだけど、説教してきたり、理不尽な事言ってきたり。
大きな力になってくれたり、協力して欲しい時に全然協力してくれなかったり。
こうして欲しいって時にしてくれなかったり、全く望んでないタイミングで無駄に優しかったり
ウザったかったり、お節介だったり、いつも笑顔で元気で居て欲しかったりするような、
『何よりも大切だけど、時にはちょっと面倒くさかったりするような身近な存在』
の人達を、とにかく大事にしたいと、そう思うのです。
***
ぼくは、ぼくのしている事や、思っていることを、いつも人に
『ほーら、また迷惑かけられたでしょwww所詮他人だからwいざとなりゃみんな自分が一番大事なんだってwwwあんた何やってんのwwいい加減気づけよwwww』と笑われたりするんですけど
『ちょっと面倒くさかったりする、身近な存在』の人は、絶対に自分を裏切らないことを解っているので
いわゆる、現状が幸せだと思えているので
『所詮は他人』なんて言葉が日頃の発想で出てくるほどは世の中をドライに見てなくてね
時にはまぁ寝込んだり、絶望したりしつつも
案外余裕綽々だったり、毎日楽しかったり、
ライブ前には、おそらくファンの方が私の事を思っている時間以上にその人に会える事を考えてワクワクしたり
でも、ファンの人を褒めちぎって良い気分にさせてまたライブに来させるようなのは嫌ですので、当日は、さもその人に会える事を楽しみにしていたような素振りは一切見せないことが多いです。
長文だが別段オチはないんですね。
もう朝6時ですね。