【今年の総括】
最近漠然と思っているのは、心が優しすぎて、自分の事より他人様や社会を優先してしまうような人たちに、どうにか、なにかキラキラしたものを届けたいと日々思っているのですが
キラキラしたものを届けようと世の中に放り投げると、当たり前だけど、心に余裕がない人達や、自分が一番大事な人たちに我先にと拾われてしまうわけで
なかなか自分の投げたキラキラが、届けたい相手まで届かなかったりする。
そもそもぼくがキラキラを投げて、そして受け取ってもらいたいような人たちは
「いや、私は大丈夫です、私は損する人生でも頑張れますよ!他の人にあげてください!」
って言って、拾ってくれなかったりする。
優しい人や、立場の弱い人の味方で居るには、その間に介在している自分は楽したい・損したくないような人達まで、ぜんぶぜんぶ、受け止めて
良い人も、悪い人も、自分の見えている範囲の全員の人をぜんぶぜんぶ救いながら走り続けた上で
やっと、たった1個のキラキラが心優しい人まで届く、そんな感じだなぁと、こう、漠然と思っているのです。
1人の味方になりたい、1人のヒーローで居たいと思ったら、100人救う根性がないと、ぜんぜん向こうまで届かない。
強きに媚び、弱きから搾り取るようなんも多い中、どこまでキラキラを作れるものやら…。
別段、昔からヒーローになりたいと思っていた訳じゃなくて
いろいろな活動をしてきて、「尊敬してます、憧れてます」って言う年下の人と出会うたび、そういう人の人生を左右しかねないんだと思ったら、下手なことは出来なくて
近年、「君は何になりたいのかね」と誰かに聞かれると、「気づかれなくていいから、どこかで誰かのヒーローで居たい」と答えてしまうんですね。
ぼくがキラキラを投げても投げても、すかさず我先に拾った人たちが、あたかも自分がキラキラを製造して、自分がみんなに配ったことにしちゃう結果になることも多いし
疲れちゃって、キラキラを製造し続けるのもなかなか大変だなーと少し休んだりすると、そうすると今度は
「前はキラキラをタダでくれたのに、今は作ってないのかよ!もっとキラキラよこせ!!」
と逆に悪者になったり、風当たりが強くなるときも…
ひたすら与え続けるのがデフォになる…
そういう時、ふと、誰かがよく「所詮他人なんだから自分の身が一番かわいいのさ。してあげても無駄。そういうもんさ。」って言ってるのを思い出すんですけど
確かにそういうような、我関せず、自分は自分、人は人、誰も助けずの人の方が最終的に周辺評価が良いこともザラなんだけど
そう言って厭世的に生きている人達から見た景色は、相当灰色なんだろうなとも思ったりする。
ぼくもどっちかと言うと、根底は相当、厭世的な人間なはずなんだけど
誰かがキラキラした眼差しで集まってきたら「世の中はしょーもないもんさ。」なんて全て見てきた風に簡単に言えなくて
ヒーローになるしかないのさ。
頑張れば誰でもヒーローになれることが伝われば、見てた方も頑張れるもん。
あいつ自分のことヒーローって言ってるwって笑われるかもしれないけど毒にも薬にもならない人よりまし。
大量のキラキラを製造しまくって、ほとんどは途中で持っていかれて奪われてしまうんですけど
でも、その中でも、なんとかぼくのキラキラは、ぼくの届けたい人たちに、きっと届いた1年でした。
もしかしたら、今年がいちばん届いたんじゃないかとすら思います。
4月には追悼ライブで、「悲しんでない人の方が多くないか?追悼してない人の方が多くないか?なんだよコレ、世の中ってこんなもんなのかよ」と裏で泣きました。もちろん悲しんでる人も沢山居ましたがね…
とても桜が綺麗でした。
5月にはトラブルでのイベント遅延から、お客さんがほとんど居なくなった深夜1時のZEPP NAGOYAでも、泣きながら演奏しました。
今でも、ぼくは、ぼくと、ぼくの仲間達が辛い思いをしてもいちばん耐えられるすごい奴らだから、神様がああいうタイムテーブルに予定調和でしたんだと確信しています(笑)
どんな有名な仕事に関わるより、お金がもらえるより、素敵な出会いをして、絆が強くなって、一生忘れない勇気をたくさんもらえた1年だったと思います。
夏から秋には自分のアルバム製作作業して、自分のレコ発日程組むときにも、こういう時ばかりは自分たちが主役になるようにイベント回してもいいであろう中、
「自分たちもPCゲームの歌を歌いたいから、PCゲームの仕事が自分たちにも来るような流れを作って欲しい」
と言う団体さんの相談に乗って、その意に叶うようにイベント組んで動いており、自分のアルバム製作は恐ろしいほど後回し進行でした(笑)。
でもクッソ楽しかったよ。人のために頑張って良かった。
なんか、もっとたくさん他の方々のお手伝いをやった記憶があるんだけど…忘れちゃった。
日々、ライバルに塩を送っております。塩をもらうことはほとんどありませんがねw
でも、ぼくの人生は本当にブルーカラーだけどその先には絶対幸せの青い鳥が居るし。
ぼくの人生は人の痛みを知る旅なんじゃないかなって思うけど、痛みがわからないと人に優しくできないってのは本当だと思うし
愛されない人は人を愛せないってのも本当だろうなと思うから
ぼくを愛してくれる方々には本当に感謝しています。
春に大阪で世の中に憤って号泣したライブを見せた人たちに、今月は面白おかしいライブを見せられたのもきっと、きっとすごく良かったし。
某がバンドフラッグ持って帰ってくれたり、名古屋組にラーメン喰わせてあげられたり(お腹すいてなかっただろうけど)
今月だけでもぼくは様々な人にキラキラしたものを頂けて
とても幸せな気持ちで年の暮れを迎えております。
文章力の少なさを終始「キラキラ」でごまかしながら。。。
2014年もあと2日で終わり。
今年1年私と関わって下さった方々、本当にお世話になりました。
【業界全体の流れ(毒舌文)】
前々から漠然とは思っていたけど、正直、今年は常に頭から離れなかったことに
「需要する側はポジティブファクター(楽しさとか)を求めて集まってくるのに、供給する側は常にネガティブファクター(寂しさとか)が動機になってコンテンツを世に送り出すことが多い」
ことへの不満。
自己顕示欲とか、選民思想とか、焦燥感とか、そういうものを動機としてエンタメコンテンツ作っていいのかなぁって。
お客さんは物じゃないって言うかね
お客さんは「クリエイターがいかにすごいかを示す指標やパーツの一部」じゃないって言うかね
パイの少ないお客さんにいかに夢を見させて、その場に留まらせて、搾り取るかじゃなくて
もっと楽しくてウキウキして、意識を向上させて、愛してくれるファンがロングスパンで幸せになれるものづくりをする体制を整えて欲しいなって思う…
ロングスパンで考えるとファンのためにならない、ファンを幸せにさせないコンテンツが多すぎるって言うか
この業界形成してる人種で、多いなぁって思うのが
自分に自信がありそうに堂々・飄々と、プロっぽく、ベテランっぽくしてるんだけど
本当は誰よりも自分に自信がなくって、でも自分がすごい人であるように見せたいから、手がけたゲーム・音楽の仕事のキャリアだとか、知り合いの有名人の名前だとか、一生懸命「じぶんを飾るもの」を用意して
周囲の人が自分より劣っている物事(技術、人気、顔からtwitterのフォロワー数まで様々)を一生懸命見つけて突っついて安心するような人
(大概、こういう人は外面良いのでお客さんの前だとコロッと別人になって怖い)
(大概、こういう人にはファンが少なくて、しかも他人様を不快にさせるような客層の悪いファンがついてる)
こういう人は、わざと自分のレベルより下のグループを作る
中学1年生が小学校に来ちゃうみたいな感じで。
本当はもっと頑張れるのに、負けたら格好悪いから、絶対に自分が負けなくてトップに居られるコミュニティを作りたがる
本当に実際不景気で、自分の立ち位置を守るために保身に走らないといけないのかもしれないけど、今年、かなり
「この人、弱くなったな」
「成長止まっちゃったな」
って人が、身の回りに増えてきた気が、正直する…
「最近はゲームが売れないよねぇ、不景気かな」
「最近はライブハウスにもお客さんが来ないよねぇ、不景気かな」
って業界はよく言うけど、自分の居心地を考えて、都合のいい人ばかり集めてたら
そら そうなる わな
自分がいちばんすごい存在で居たいから、自分を崇めてくれる、自分のポジションを脅かさない人たちばかり集めてたら
全体出力もクオリティもどんどん下がるし
そら そうなる わな
電話1本したらいつでもお酒注ぎに来てくれるタレントさんとかを優遇して、真剣にやってるタレントさんとかには陽の目が当たんないままみたいな状況がすごい速さで加速していて、これでいいのかね
でもさぁ、やっぱハリボテ感見えるじゃん
面識ない人でもライブとか出来た作品見ると初見でぜんぶ見えきっちゃうじゃん
するどすぎる観察眼はナンセンスなのかもしれないとご老体のぼくは今は思う
若い頃なら、そういう業界に真っ向から反発したろうけど
老人のぼくは、「彼らは彼らのキャパシティで頑張って生きているのだから、心の余裕がないことも致し方ない」って思ってはいる…
でも、「ここで周囲に合わせて留まってたら、人間としておしまいだ」って言う危惧が最近、すごく強いかも…
ぼくは立場の弱い人にえばり散らすために、そして、えばり散らす人達を心地よくさせるために、音楽やってんじゃないなぁ。
どんなにそれでメリットがあって、ハクがついて、見栄が張れたとしても、
誰かを踏みつけて成り立ってるようなものの片棒は担ぎたくねぇなぁ。
それじゃ自信を持って、笑顔で出て来れない。
とか。そんなです。
一応、一年間溜め込んでた邪念を吐き出すべく、後半厳しいブログも書いてみたけど(新年にブツブツ言うのも本意じゃないので)、ほんとにほんとに楽しい1年だった。
お客さんがみんな素敵で優しいから頑張れたようなもの。
「どんな事をしてでもミュージシャンになるんだ」みたいな気概はないので、いいお客さんばかりじゃなきゃ、ここまで活動やってないぼくである。