
北海道廃墟紀行:旧北炭清水沢火力発電所(夕張市)

写真ギャラリー No.58を更新しました。
北海道夕張市より、旧北炭清水沢火力発電所です。
昨日に引き続きセルフ撮影なので、クオリティの低さはご自愛下さい。
当時、ブログに実況中継した通り三脚すら立てられない女である。
夕張市内の清水沢と言う場所にある、現役で稼動している施設、東亜建材工業(株)夕張営業所構内の一角にある廃墟です。
清水沢プロジェクト始動の元、夏の間、3ヶ月ほどだけ【清水沢アートパワープラント】と言う形で公開が行われています。
ゆえに、不法侵入ではない!
許可を取って入っている!
許可を得て撮影している!
なんと素晴らしい私!
北海道出身で廃墟マニアだからとは言え、北海道のことや、廃墟のことを何でも知っているわけではないので、いろいろ調べて必死で行ったのですが、そこの団体のWEBにも書いてある通り、住所が
夕張市清水沢清栄町国有地 内
としか書かれてないので、現役の工場の内部にあるのに、捜索に大変苦労したわけです。
東京近郊の廃墟であれば名指しで廃墟の紹介はしないんですが、北海道の物件はまぁ大丈夫だと思うので、今日も名指しで紹介して行きます。
『良識のある見学をお願いします』と団体さんのホームページにも書かれているので、スタジオ代わり感覚のポートレート撮影にカメラマンさんやモデルさんが殺到しないことを祈る。
建物に敬意を払いましょう。
ポートレートサイトとか見てると、良い写真に執着しすぎてる人ほど、この人撮影時にどんだけ迷惑かけたんだろうって思ってしまう。
私が見学に行った日は、平日でしたが見学者が私1人でした。
さすが北海道である。
ペーパードライバーが通るべきじゃないと言われる悪路を旭川から3時間半くらいかけてチンタラレンタカーで夕張に向けて走行、終いには夕張で一番標高が高そうな変な山に続いている汚い廃道路を見つけて進入していき、そこから双眼鏡で探したと言うアナログさである。

山から発見した物件。
双眼鏡で物件を見つけたはいいが、この後、ペーパードライバーは山をひたすらバック運転で戻ることになる。
そしてバック運転で山を降りた私が一服して起きた事件が例のアレである。

入り口。
事務所で見学許可証をもらってから入る。

発電所の1階部分は、資材置き場として現行で使われています。
2階部分を使って、北海道在住のアーティストさんが作品を展示しており、基本的にはまぁ、アーティスト作品が見れるのが売り、と言うわけです。
私のように、こういうの人の手が入ったものを展示しないで建物だけ見たいんだ!と思う人も多々居るでしょうが、それが割となかなか作品がいいですよ。

帰る人を待ちわびて…と言う作品。
炭鉱で栄え、全盛期11万人以上だった夕張市も、今では人口1万人。
24時間石炭を採掘していて、遊楽などもあるとても賑やかな街だったらしいけれど、今では駅前もゴーストタウン。
それが今では…
などと心を痛めて見ていたが、このあとつまずいてミニチュア住宅を全部ひっくり返して全部並べなおした私。

どうやって入るのよ、このドア。
写真ギャラリーを見てもらえれば解りますが、ガラス破片も散らばっているし、部分的に壁がくりぬかれていて、どこからでも落下して死ねるようになっています。
東京だと、この状態でイベントを行って見学などさせたりしないと思うんですが、北海道はいいですね。
あーだこーだ言わず、自分で注意して自己責任で見れるイベントって素晴らしい。
あとの写真はギャラリーをご覧下さいまし。
ギャラリー最下のリンクから、風景のみの写真もご用意しました。