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ライブへ来て下さる方へのお願い#2 撮影について

だいぶ間が空いてしまいましたが、時間ができたので…
今日は『ライブの際の、写真撮影時のルール』について書きたいと思います。

まず、現状の確認が2点。

1)Rose&Rosaryは写真撮影禁止にはしておりません。
マナーの範囲であれば、写真撮影をして頂いても構わないと言うスタンスを取っています。

2)Rose&Rosaryは撮影スタッフを一切設けていません。
撮影スタッフ、公認カメラマン等は一切居ません。
撮影している方を見かけても、場所を譲る、気を使うなどの行為は一切して頂かなくて構いません。

また、写真撮影される場合は、以下の点を考慮して下さい。



1)後方のお客さんから『カメラマンが目の前をウロウロしていて気が散る』と言う感想が多数寄せられています。
撮影は、上記の図を参考に、一度撮影ポジションを決めたら、ライブ中はそこから動かないで下さい。
やむなく移動される場合、赤線内で移動し、客席中央を横切ることがないようにしてください。
また、前方で撮影されたい場合、最前列に行きたいお客さんがすべて出てから、空いたスペースで撮影してください。

2)三脚を使う、ステージに乗り上げる、脚立を使って高いところから撮影するなど、『素人から見て、プロの撮影スタッフと勘違いされかねない撮影方法』は取らないで下さい。

3)お客さんの無断撮影、ブログ等への無断掲載は一切しないでください。

4)周囲にスタッフと勘違いされている事例が多いので、周囲に見知らぬお客様がいらっしゃいましたら、できれば『スタッフではなく、記念撮影なのでカメラに気を使わないで下さい』と率先的に声をかけ、他のお客様と親しくなり、コミュニケーションを図って、カメラに抵抗がある人の恐怖感を和らげるなどのイメージアップに努めて下さい。

5)ライブがいいと思ってくれたなら、拍手をするところでは、しっかり拍手をお願いします。

6)諸注意は以上になりますが、当日の混雑状況、客層などを見て『この状態で撮影OKにすると良くない』と私が判断した場合はMCでお知らせして撮影を途中で禁止させて頂く場合があるかもしれません。
その際は速やかに撮影を終了してください。

以上です。

以下は、趣旨的に『読み物として面白がってもらえるなら書く』話ですので、上記マナーを守っていただければ、別段読まなくても構いません。

・・・・・・

私としては、お客様に対しては、『撮影しても構わない』のであって、『撮影してもらって有難い!ぜひ撮影して下さい!』とまでは思っていません。

確かに、後からライブの写真や映像が残って、それを見るのは楽しいし、思い出になります。
しかし、撮影をされるよりは、一緒に盛り上がって下さるお客さんのほうが頼もしいのは事実です。

R&Rは撮影OKとされるイベント・出演者が多いジャンルとして活動していること。
自分のこれまでの経歴や立ち位置、今の実力と言ったものを冷静に判断した場合。
これらを総合して、『撮影OK』にしています。

今まで、本当に周囲に迷惑がかかると判断したお客様には、私の方からやんわりお断りの連絡をさせて頂いてきたので、今現在、私自身が特に迷惑に感じているお客様は居ません。

おそらく『カメラが1台もないライブ』と言うのもありません。
他の出演者の撮影スタッフ等、誰かしらが客席でカメラを構えているはずです。

R&R周囲で気をつけても、R&R以外のカメラが気になる、実はR&R以外のカメラが嫌だった、と言う場合もあるのではないかと思います。

私の経験上でも、『バンドの撮影スタッフには客席でも楽屋でも、態度の悪い人がやたら多いわぁ、自分とこのバンドを神格化してるから偉そうやわぁ、実質、スタッフて名目でタダ働きさせられとるだけやないけ、人間関係グズグズやん、そんでお前自体は何様やねん』と言う認識があり(言いすぎw、
撮影スタッフと言うものを確保していません。

ただ、お客様サイドからは時折、クレームが入るのは事実です。

クレーム例として、今まで特に耳に入ってきたのは

『撮影スタッフと勘違いして、かなり気を使っていた』
『目の前でウロウロされたり、何度も横切られると、ライブよりそっちが気になる』

この2点です。

スタッフと勘違いして、ライブ本番中だけでなく、物販中や、後日ネットなどで世間話をしているときに、クライアントさんや対バンさんまで実は撮影者に気を使っていた、と言う事例が報告されています。

誤解なきよう、撮影される方は、特に他のお客様と交流を持っていただき、スタッフではなく同じファンであることを周囲に解ってもらってください。
拍手もせず、不機嫌な顔・真剣な表情で撮影されるとスタッフに見えるかもしれないので、ファンシーなヘアアクセサリー等をつけ、ツーステップからのボックスを踏みながら、笑顔で撮影するといいかもしれません。

私が被写体活動もしているため、R&Rのライブは当初、『写真撮影をする方の比率が大多数』のところから、活動がスタートしました。

ライブ中は、お客様と目が合いません。
曲が終わっても、出番自体が終わっても、ほとんど拍手がありません。
そういうタイミングの方が、被写体が止まっていて写真が手ブレしないからです。

私はR&Rが始まって以来ずっと、盛り上がらない事を自分の責任と感じて、孤独と戦いながらここまで来ました。

『前に来て応援して!』
そう言い始めたとき、一番多くあがったのは
『カメラが居るのに、前に出れない。撮影している人に悪いし、自分も撮られてしまう』
と言う声でした。

私だって、知らない人のカメラに収まるのは嫌です。

皆がステージ前に来たくなるライブを目指して、少しづつ頑張ってきました。
1人、2人と前に出てきてくれる人が増えて、今に至ります。
きっと、最初は皆、カメラを押しのけて出てくるのが怖かったと思います。

皆が前に来てくれるようになって、カメラを持参する人が減りました。
カメラを持参する人が減ってから、拍手が大きくなりました。

『撮影と応援、どちらかしか出来ないのなら、応援したい』
って某氏がこの前言ってくれたこと、一生忘れないと思います。

今は、それなりのお客様が前に来て応援して下さっており、『まったく拍手がない』、『誰とも目が合わなくて、楽しんでもらえているのか、そうでないのか解らない』と言ったことがありません。
何かの弾みで心が折れそうになっても、本当に心から応援してくれる人の表情を見れば、自信をこそぎ取られることもありません。

だから、『今の状態であれば、若干名撮影希望の方が居ても構わない。盛り上げられる』と判断しています。

こちらから言わねば気づきにくいことだと思いますが、
『実際にはお客さんを写していなくても、自分が写っているんじゃないかと不安になった人は立ち位置より下がる』
と言うことは、認識して撮影してください。

ファインダーに、何がどこまで写っているのか、どういうアングルなのか、なんとなく解るのはモデルの特殊技能であり、普通の人にはわかりません。

『カメラに写っているんじゃないかと思いながらも、勇気を出して最前列まで来てくれた人たちの気持ち』
『カメラを置いて、応援に回ってくれた人の存在』

そういったものが、今のR&Rを撮影OKにさせてくれています。

私自身、ライブをやってきて思うのですが、確実に『観る場所によって、ライブの印象が大きく変わってくる』と思います。

ヘンテコなライブでも、最前列で見ると、なんとなく良いライブに見えてきます。
いいライブをやっても、最後尾で見ると、周囲のお客さんにとってお目当てのバンドでない場合が多いため、周囲の冷めた空気を感じ取って、それほど良くなく見えてきます。

ですから、出演者からすると、『前に来てもらってなんぼ』です。

他バンド目当てのお客さんでも、『いい』と思ってくれると、何歩か前に歩いてきてくれたり、観る場所を変えたり、座り込みをしていた人が立ってくれたりします。

このお客様の歩み寄りを、時に撮影者が気づかず遮断している場合があります。

この前の話で触れた物販と一緒で、前に来るには勇気が必要です。
ご新規さんにとってはR&Rは知らない楽曲ばかりになりますし、ノリ方も解りません。
勇気を振り絞って、応援しようとしてくれている時です。

カメラの存在に引いたお客様がどんどん後ろに下がっていき、客席後方に追い詰められ、客席中央がぽっかり空いて、無人のスペースが出来上がったしまったことが、今まで何度もあります。

酷いときには、最前列でバーにくっついていてカメラ撮影の存在に気づいていないお客さん以外、2列目からまるごと下がります。

どんなに良いライブをやった自信があっても、終盤に近づくほど、お客さんが後ろに下げられていく状態。
最初はもっと全体が前に居てくれたはずなのに、ライブがクライマックスになったときに、お客さんが密集しているのは客席最後尾。
かなり精神的に辛いです。
後ろに下がりすぎて、真っ暗で顔がよく見えないお客さんの中から、R&Rの振り付けに合わせて、しどろもどろに拳がいくつもあがってるのを見て、とても悔しい思いをしました。

また、出演者に興味がないお客様は、客席から出てしまったりと、客席でよく動きます。
これと同様に、撮影している人は、暗いライブハウスで遠くからだと、『ファンが応援している図』ではなく、『今出ている出演者に興味がないお客が、演目がつまらなくて客席をウロウロしている図』に見えています。

誰も客席から出ようとしない場合、どんなに出演者に興味がなくても客席から出ない人が多いですが、1人ウロウロしている人が居ると、それに釣られて、集中力が途切れ客席から出やすい空気を作ってしまいます。

ときどき、カメラを置いてステージを生で見てみたり、拍手に参加してみたり、客席を見渡してみてください。
きっと、新しい発見があると思います。

R&Rでは、なるべく一緒にライブに参加してもらって、最前列で応援したいと思ってくれるお客様が増えるように、最前列の方々に、その日の日付が入ったタグ入りの薔薇を配っています。

これは、最前列に来てくださるお客様に感謝を込めて渡しています。
それと同時に、一瞬だけでも、撮影の手を止めてライブに参加して、全員の気持ちをひとつにしてもらいたい。

そう考えた末、思いついたことでした。

撮影しているお客さんは、投げても受け取らないかもしれないな。
そう思いながら投げた薔薇は、受け取ってもらえないで、時々、床に落ちてます。

最近では毎回絵柄の違う、オリジナルサイリュームの販売をしていますが、これも薔薇と同様の気持ちで作ったものです。

ひとつひとつ、演出には意味があります。

ライブで撮影が嫌がられる理由の大きな要因は、実際には撮影すると言う行動自体ではなく、『ライブをちゃんと観ていない、一体感を共有する気がない』と言うメンタル面が大きいのではないかと思っています。

例えば、私の想像ですが、記念撮影をしている方がライブのあとに
『記念撮影をしつつも、途中でライブに集中して興奮してしまって、全部手ブレしてアングルめちゃめちゃ、床しか写っとらんわ!!お客さんの顔を撮らないつもりが、お客さんの顔が写りまくりの写真しかないや(゚Д゚;)!!』
となったら、そのお客さん同士は、きっとすごく盛り上がって、仲良くなるんじゃないかなって思うのです。
お客さんを撮るのは禁止と言いつつも、誰もその写真を咎める人は居ないんじゃないかなと思うのです。

じゃあ、皆で記念撮影すればちゃんと残るねって言って、ライブ終わってから、皆で油ギトギトで顔テカテカの記念写真を撮ったり、そういう展開がいいなって思う。

どちらかと言うと、私は写真に非常に過敏です。
R&Rで一番写真を嫌がるのは、たぶん私です。

知っているお客さんはともかく、今も、知らないお客さんが客席から撮影していると、本当はすごく嫌です。
無断撮影しているお客さんは、絶対ライブ後に直接話しかけては来ません。
いわゆるイロモノとして外見的に気になったから、記録したいだけ。
『心から好きなわけではない』その気持ちがビシバシ伝わってきますし…

私は大変面倒くさい人間で、『外見を褒められること』が、結構、嫌いです。
『外見が良いことで、応援された。ものが売れた。ブログのアクセスが増えた。』
こういう事をかなり嫌います。
これがすんなり受け入れられる性格であれば、紆余曲折して、現在、こういう活動形態を取ったり、万人受けしない方向にばかり着飾りません。『外見も好き』なら、まだ解るんですが。
(逆に、人を惹きつけることが出来ない人たち、いざとなったら表に出る度胸がない人たちが、やっかみで必死に理由付けして表現者をバッシングして、自己安堵しているのもイヤ。
となると、出たり、出なかったりの、どっちつかずのスタンスになります。一貫性がないと笑って頂いて構わんのだ)

無断撮影・無断転載されることがそれほど気にならないなら、今でもコスプレイヤーをやっていると思います。
もっと男受けする格好のカワイイ洋服を着る意欲もあって、カメラが好きな人が集まるところにバシバシ出かけて行けると思います。
例えお金をもらっても、自分にさして興味がない人に撮影されるのは、苦痛です。
実際経験してみて、そう実感しています。

『外見ばかりで、誰も本当の私を見てくれないわ!』とか、ロマンチックな理由ではなく、本当に、興味がないのです…。どうでもいいのです…。
あと、外見に固執しすぎて、自分の外見だけに自信と存在価値を見出している女性は年を取ってからがつまらなそうだし、すでに今時点で、自分の周囲を見渡してもさぁ…おっと誰か来たようだ。
シオンカーチャンは年相応がお好き。

写真は大好きですから、撮られるなら、全力で撮られることに集中したい。
心の通じ合ってない写真は被写体の顔を見れば解るし、惰性で意図なくシャッターを切った写真も解る。

私が『撮影OKです』と言うのは、『信頼と感謝の証』です。
『不特定多数に誰でも撮られるのは嫌だけど、あなたならいいですよ』と言うことなのです。

そういう環境が続いていくことが理想です。
『撮影NGになりました』と言う言葉を言う日が来ないよう、みんなで楽しくやっていければと思います。

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