
沖縄廃墟:中城高原ホテル


先週、突然行って来ました(・∀・)1人で。
そしてブログ用にちょっとだけ写真を手入れしようかと思ったんですが、少しいじるより全部いじった方が早かったので、ギャラリーにアップしました。
全然ヒマじゃないんだけど、徹夜したらぜんぶ写真調整出来た件。
今回行くのは2回目ですが、何せ沖縄ですし、滅多に行くもんでもないので風景写真も大量にアップしました。
以下のURLからご覧下さいまし。
NO.63 Bougainvillea
http://hakenkreuz-maiden.com/photo/2014-07-02-okinawa.html
http://hakenkreuz-maiden.com/photo/2014-07-02-okinawa.html
普段、ギャラリーでの写真は450pix×650pixくらいで公開してるんですが、モニターのインチが大きくなっているこのご時世、それだと小さくて時代遅れなのかなと思い、今回、試験的に760pix×1080pixで出してみました。これだとデカすぎるか?
写真ページにも書いてありますが、飛行機で行って、レンタカーを借りて自分で沖縄県の郊外まで運転して、炎天下34度の中、一眼レフを抱えて山を30分登った上で、自分で自分を撮影しております。
ゆえに構図が適当だったり、ピントが甘かったり、白飛びし過ぎだったり、汗で眉毛が無かったりしますが、その辺はご勘弁を…
携帯で自分撮りした写真↓

暑くても汗を全然かかない方なんですが、

常に汗が滴り落ちているのである。撮影どころではないのである。何回もカメラ置いて、構図調整して、立ち位置バミって撮ってる間に廃墟好きの私でも速攻帰りたくなるレベルである。
沖縄現地の人が、『なんて言うか、沖縄は暑いんだけど、内地より多少はカラッとしていて過ごしやすいのに、今年はジメジメしてると言うか…とにかく一番暑い』と言っていた。。。
この廃墟、

ほんま山の上にある。
無論、蚊にも大量に刺されるし、物件に着く頃には服にひっつき虫も大量に着いてくるのだが。
解っていて何故毎回、真夏に来るのか。バカなのか。



5年ぶりの来訪。
色々好きな廃墟はあるけど、ここが一番好きかもしれません。
潮風で、コンクリートの朽ち果て方が南国特有で独特な色をしてるし…
グアムやバンコクでも廃墟を見かけて中を覗いた事はあるけど、ぜんぶ中にある物は根こそぎ持っていかれてしまうのか、内部がスッカラカンで『昔は人が居た感』が全然無くてつまらないし、
海外の廃墟は治安が悪くて危険がアブないのか、ヤンキーやDQNがスプレーアートをしている訳でもないので、あんまり見所が無かったりするのよね。。。
晴れの日は、ここの上層階から見渡す沖縄の海が本当に綺麗です。
残りの写真はギャラリーに大量に置いてあるのでご覧下さいまし。
・・・
廃墟写真を撮り溜めて10年近くになるんですが、いつもブログを書く時はほ物件名を伏せるんです。
解体されて無くなった廃墟以外は。
と言うのは、やはりネットで廃墟好きが紹介すればするほど、マナーのない人が沢山立ち入ってしまい、近隣の迷惑になったり、通報されたりして、進入出来ないようにバリケードで封鎖されたり、物件自体が解体されて無くなってしまうので。
でもここはものすごく有名ですし、ネットで『沖縄 廃墟』とでも検索すれば速攻出てくるので、伏せてもしょうがないし、実名表記にしました。
10年前は、廃墟サイトのほとんどが、物件名を伏せていました。
今はほとんどの廃墟サイトが、物件名を提示しているし、入り方のレクチャーなども細かくしています。
ですから、自分で調べてまで廃墟に行くほどのモチベーションが無い人、無料で使える撮影スタジオ程度に思っている人でも気軽に廃墟に行けます。
懐古厨と言われるかもしれないけれど、やっぱり、昔からある廃墟サイトの方が、物件紹介のリリックも上手だし、物件の成り立ちや、廃墟化に至った経緯などが細かく書かれていたりして敬意があるし、味があるように見えます。
昔からの廃墟マニアは、大概、自分の知識を集めて書籍化に至った人も多いし、何かのマスメディアで写真を採用された人も多いし。
最近よくある、『物件名と詳細な場所、入り方まで細かくレビューする廃墟サイト』は、なんだか、文章から『いけない所に侵入しているオレ様、ヒャッハー☆』感と言うか、アクセス稼ぎたさ感と言うか、人気者になりたい感が滲み出ていて、どうにも見る気にならない…
それでいて、この10年でカメラの性能も大幅に上がっていて誰でもそれなりの写真が撮れる時代になっているのに、後発廃墟サイトほど、パーソナルメディアどまりで、行き所として写真を有料素材やROM写真集化して販売するとか、動画に広告バナー入れたりしちゃう人が多いね…
普段、廃墟を実名で表記しないのはもうひとつ理由があって、この10年の間に、誰かが私と同じ場所で、同じ構図で、ほとんど同じ衣装でパクリ写真を撮っているブログとかを、よく誰かが見つけて連絡してくる事があまりに多かったから。
別に廃墟は私の専売特許ではないから、自由に入って、自由に写真撮ったらいいけど
でも、同じ構図、ほとんど同じ衣装の写真を見つける度に、本当に気力をぜんぶ持っていかれる。
直接誰かに苦言を呈したことはないけれど、大概、向こうは
『お前の専用スタジオじゃないんだから、同じ写真を撮って何が悪い』
『建物なんか光の入り方も決まっているんだから、似た構図になって当たり前』
『背景に合う服装なんて、限られてくるから似た衣装になって当たり前』
と言っているみたい。
素直に謝ってくれた人も過去居たけれど。
さぞかし、下調べもしないで、誰かの通った道を通り、机上の空論で光源を知り、どんな構図にしようか、どんな服装にしようか、悩む事なく作業的に写真を撮っていくのは
体力も消費しないし、モデルさんも化粧崩れもしないし、
綺麗な写真が撮れることでしょう。
ぼくは自分で経路を調べて、自分で見て回って、自分の足で写真を作り出す事が好きなので
よく解りませんぬ。
悪意がなくても、場所をブログで公開すると、『自分も行きたいから、道順を教えてくれ』と沢山の人に言われる。基本、廃墟は危ないし、パクられることもあるので。。。と断ると人でなし扱いだし、精神的に疲れる。
『教えられた通りに行ったのに、迷って行けなかった』と怒られた事も何度もあった。
ただ道を教えるためだけに連れまわされる事も、
似たような写真を撮りたいからとカメラマンを依頼される事も多々あった。
本当に調べる気になれば、どの廃墟でもネット巡回とグーグルアースで10分くらいで調べられると思うので、自分でやってみてちょ。
申し訳ないが、ぼくのやっていることで、すぐ簡単に人に真似ができるようなことは、実はひとつもない。
やらない人には簡単に見えるだろうけど、写真においても、音楽においても、ぼくは『誰かの真似をしよう』と思った事は一度もなくて、ぼくのやっている事はぜんぶドがつくアマチュア程度なのだけれど、そして、きっとどこかで頭でっかちにテクニカル至上主義な人たちがぼくを笑っているだろうけど、おそらく、相当な労力が徒労に終わる覚悟がないと、こういうスタンスは取れない。
人間の自我は大概脆くて拙いものだし、だから、ぼくは誰かを追いかけたり、誰かと比べたりはせずに、ぼく自身を知る旅を常に続けている。年々、ぼくがどのような人間で、何が好きで、何に感銘を受けるのかを沢山知ってゆく。
自分を知り、自分の長所を知り、欠点を知って、自分の限界を知ることは、強いと思う。そしてそれが幸せに生きる秘訣だと思っている。自分自身が大嫌いと言うところから始まって、生きるのが楽しいと今言えることは、なんだかんだ、ぼくは上手く自分の人生の舵を取っているんだと思う。
遊びとは言え、趣味とは言え、ほんとに、継続することは大変。
継続して好きでいると言うことは、大変。
楽しい想い出と同じだけ、二度とやりたくないって辛い気持ちになる。
それでも廃墟巡りは10年も続いて、自分の人生で一番長い趣味になった。
10年も同じ事をするのはやっぱり難しいと思うので、その点、自分で自分を評価してみる。。。
…特に、今は、物事に時間をかけたくない人が多いから、長続きした事を自慢するより、
物事に結果が出るまでを急いで、いかに成果を早く出すかに恍惚してしまう人が多いやんね。
そして数年後、結局ぜんぶ駄目になっちゃってる人も多いけど。どんな時代やねん。
次回から暫く沖縄レポ。
昨年末に行ったタイ旅行レポもまともにしていないような気もしますが。