人の夢や成長をサポートするために、地域との連携で合宿の可能性を広げる
R.projectでは関西初運営となる合宿施設「SORA RINKU」のオープニングスタッフとして入社、新たな世界にチャレンジした赤塚さん。前職では水泳コーチとしてこども達を指導し、なかにはオリンピック代表を目指すレベルの選手もいたとか。合宿に選手を引率する側から、合宿を受け入れる側になった今も、スポーツ選手に限らず、人々の成長をサポートしています。
施設と人と地域の繋がりを何よりも大切に、合宿の可能性を広げる赤塚さんのお仕事についてお話を伺いました。
<R.projectグループの合宿事業を担うR.project>
都市部周辺の遊休施設を活用した宿泊施設の運営を行なっています。海のそばや緑のなかといった多彩なロケーションに加え、コテージタイプや廃校跡地、キャンプ場が併設された合宿所など個性豊かな施設を擁し、スポーツ合宿や教育旅行のほか地域活動の場として、首都圏を中心に全16ヶ所を展開。天然芝と人工芝のグラウンドや陸上トラックがある施設など、合宿以外でもスポーツ大会やイベントの開催も可能です。
━━入社のきっかけは?
赤塚:これ、言っても良いのかな?(笑)
前職で水泳のコーチを募集する際に、コーチの求人って他はどんなふうに出してるんだろう?と、参考のために求人サイトを覗いたら、R.projectの求人を見つけて、気づいたら自分が応募してました(笑)。コーチを増員しようというタイミングに自分が転職することになって、ほんとに申し訳なかったんですけど…。昔から「大阪で廃校を活用して、こども達の夢や未来につながることをやりたい」と友達にも話していたんです。
いつか自分がやりたいと思ってきたことをすでにやっている会社を見つけることができたので、自分の夢を実現する良い機会だったと思っています。
━━入社前と入社後に感じたギャップはありますか?
赤塚:特に無いです。施設ごとの展開等はマネージャーに権限があって、SORA RINKUでは地域連携や活動の幅を広げる展開もできているので、期待していたとおりです。
━━施設の雰囲気は?
赤塚:みんな接客が好きで、施設に愛着もあって、楽しみながら仕事をしてくれています。みんなが同じ方向を向いているので、施設としての魅力も人と地域とでできていると感じています。オープンしたばかりの頃は、利益を考慮することに多少ストレスもあったんですけど、会社やスタッフに助けられながらやってきて、今はバランスよく運営できるようになっています。
━━1日の仕事の流れは?
赤塚:合宿や研修は、予約日に受け入れをするだけではなく、ニーズに合わせて“できること”を提案しているので、まず、その週の予約と団体ごとの滞在目的や提案内容の確認をします。提案内容に迷っているスタッフがいれば、そのフォローやアドバイスもしています。例えば、簡単なアクティビティであれば「海辺で語らうこともできますよ」とか、会議や研修であれば会場へのスタッフの出入りを避けるために「飲み物は会場内に置いておきますね」とか。その後は、温泉施設の管理や営業状況の確認を行ってから基本的な事務作業やゲスト対応ですね。
━━マネージャーとしての仕事にはどのようなものがありますか?
赤塚:それぞれの施設によって違いはあると思いますが、僕の場合だと、社内外を問わず常にコミュニケーションを取って情報をアップデートするのもそのひとつです。例えば、大会誘致をしているイベント事業部と一緒に、大会を実施するにあたって、施設のファンを増やすための施策を一緒に考えることもあれば、地域連携という点で、泉南市の方々と話をする機会を持って、地域が目指しているものを理解したり、こちらから提案したりもします。地域にとって必要な施設であるために自分たちができることは何か?を考えています。
━━利用目的に応じた提案は施設の強みであり、スタッフのやりがいにもつながっていますか?
赤塚:そうですね。僕自身は自然体験活動をしていたので、そういったプログラムを考えるのが好きなんですけど、みんな好きなことも得意なことも違うし、何より経験値も異なるので、幅広い提案ができます。スタッフも、決められたことを決められたとおりにやるというよりは、好きなこと得意なことを活かせているかな、と。
━━社内や各施設とのコミュニケーションは?
赤塚:月に一度の全社会議や隔週のマネージャー会議はあるんですけど、基本的にはお客さまからの問い合わせがあれば、すぐ情報を共有しあうので日々やり取りをしています。これは!と思ったらすぐ電話やLINEをするので(笑)。
━━施設のスタッフとのコミュニケーションで気を付けていることは?
赤塚:週に一度、社員ミーティングがあります。そこでアルバイトさんの声をもとに対応策を話し合う機会を持っています。アルバイトさんとは、コーヒーを飲みながらラフな感じでよく喋ってます。コーヒーとお菓子があるから付き合ってくれてるだけかもしれませんけど(笑)。
後は、時間的な余裕ができたときにいきなり「BBQするよ」って声をかけて、その日集まれるみんなでBBQをやったこともあります。
都市部なので、働くこと(職場選択)には困らない環境にあるんですけど、ここで仕事をすることを選んでくれたみんなには、居心地の良い環境で楽しく働いて欲しいので、そこは気を付けています。
━━仕事の面白さややりがいはどんな時に感じますか?
赤塚:お客さまが喜んで帰られる瞬間ですね。触れ合った方が、僕らと同じ時間を過ごして喜んでくれたときの笑顔や「ありがとう」の言葉、それに尽きます。
合宿もですけど、温泉に来られるリピーターの方だと「今日も気持ちよかったよ」と気軽に声をかけてくれるんですけど、その一瞬の笑顔は何にも代えがたいです。
━━これまでの仕事で印象に残っている成果・成功のエピソードは?
赤塚:昨年初めて問い合わせのあった小学校の教育旅行なんですけど、コロナでいろんな制限があるなか、近場で海にかかわることがやりたい、というご相談でした。学校と話を進めるなかで、地域と連携ができればと思い、泉南市の産業観光課に協力をお願いしたところ、快諾していただきました。
泉南市には大阪府で唯一の干潟があって、そこには“ハクセンシオマネキ”という珍しいカニがいます。その観察のために、市が専門家の先生を紹介してくれたり、暑さ対策のテントも用意してくれたりもしました。市や地域と協力して、こども達が満足できる体験が提供できたことは、合宿を超えた出来事でもありました。
その学校は今年も来てくださることが決まっています。一合宿所としてだけでなく、地域で迎えることができるプログラムづくりができ、且つ継続利用にも繋がったことは、日々の積み重ねが生んだ成果だと思います。
━━反対に苦労した、大変だったエピソードはありますか?
赤塚:苦労はしっぱなしです(笑)
オープン当初は、初めてのことが多くて、食事の提供すらおぼつかなくて…コロナの影響で、お弁当を外部に手配することになったんですけど、納品と提供の時間のズレを整えるだけでも苦労しました。提供時間にお弁当が間に合わず、めちゃくちゃ怒られたこともあります。
オープンはコロナで社会的な制限や予定外の対応を求められた時期でもあったので、必要なものが手に入らないとか、思うように準備が整わなくて、対応ができないこともありました。
ただ、お客さまにとっては、たった一度の大切な一日なので、とにかく乗り越えるためにできることをするという感じでした。その頃はアルバイトさんに励まされたりして…ほんとはそんな苦労を見せてはいけなかったんだと思いますけど、そんなふうに、お客さまやスタッフみんなに支えられて今があるのかな、と思っています。
━━キャリアアップに対する取り組みや、今後チャレンジしたいことは?
赤塚:R.projectグループとしての組織力を高めるような仕事をしていきたいです。Recamp、ヒーロー、なっぷ、それぞれの良さや強みを活かした横断的な取り組みや連携ができれば、お客さまへの提案にも厚みが出ると思っています。例えば、ヒーローがやっている防災プログラムを合宿や教育旅行に取り入れると、スムーズにクオリティの高い体験が提供できるようになるだろうし。グループ間の連携強化を自分のキャリアアップの目標において、その機会が訪れたときにチャンスが掴めるように、日々の現場運営を整え、余裕を持って仕事ができるようにしておきたいと思っています。
グループとしての魅力を発揮して、いつか「日本一の会社だね」と言われたいですね。
━━趣味や夢中になっているものは?
赤塚:仕事が趣味なんですよ(笑)
キャンプ場や廃校を活用した〇〇とか、地域の食べ物にも興味があるので、色々調べるんですけど、情報収集というよりは、単純におもしろそうだと思って調べてます。
最近神戸にオープンした廃校跡の水族館にも行きましたし、朝起きて思いついたように「淡路島に行くぞ」ってこどもを連れて行ったこともあります。どこに何があるか、いつでも頭の引き出しから引っ張り出してこれるので、友達のデートも勝手にコーディネートしたりして…(笑)
━━仕事とプライベートを両立させるコツは?
赤塚:両立というより、僕の場合「好き」だけなので、境目がわからないです。家族も「自由人」だと認めてくれてるので(笑)。
━━最後にご自身の生き方、働き方をひとことで表すとすれば?
赤塚:一文字で表すなら「楽(らく)」ですね。楽しんでもらう、楽しく生きるという意味で。ひとことだと「生きるを豊かにする」です。自分も含めてですけど、生きている間をどれだけ豊かにするか、そこにどう関われるか、ということはいつも考えています。
【編集後記】
「好きなことをやってるだけなんですよね」という赤塚さんは、良い意味でゆるい空気を纏った、頼もしい“兄貴”的存在。関西魂なのか?それとも照れ屋なのか?冗談を交えながらのインタビューは、終始笑いっぱなし。
簡単には成し得ないことを、“なんでもないこと”のように語れる背景には、きっと、“何のために”、“誰のために”をベースにした考え方があるからだとお話を伺ううちに強く感じました。
「日本一の会社って言われたら“おもしろい”じゃないですか」
“嬉しい”じゃなく“おもしろい”とサラリと言えるところからも、心の底からこの仕事を、そして人生そのものを楽しんでいることが伝わってきました。
取材・文:j.funakoshi
取材日 :May 2023
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