地球温暖化への「適応」と「緩和」
この番組では、様々な切り口から、これからの紙の価値を考えたり、紙にまつわる情報、たまに紙に全く関係ない情報を発信しています。
この番組は、清水紙工(株)の清水聡がお送りします。
本日は、『地球温暖化への「適応」と「緩和」』というテーマでお届けします。
「カーボンニュートラル」と「適応」と「緩和」
産業革命以降、加速度的に地球温暖化が進んでいる、そして、その地球温暖化が待ったなしというのは、皆さんの共通認識だと思います。
その影響で、豪雨や森林火災が今まで以上に多発しているというのも、皆さんご存知だと思います。
今、世界中で「カーボンニュートラル」が叫ばれています。
これは、「CO2のような温室効果ガスの排出を減らしていきましょう。」というのが主なテーマです。
日本政府も2020年、菅政権の時に、「2050年までに温室効果ガスの排出をゼロにする」ということを宣言しました。
これが、テーマで出てきた「適応」と「緩和」のうちの「緩和」です。CO2の排出を緩めるということです。
一方で、「適応」という考え方もあります。
これは、ビル・ゲイツさんが書かれた本で『HOW TO AVOID A CLIME DISASTER<地球の未来のため僕が決断したこと>』という本からの引用です。
ビル・ゲイツさんといえば、マイクロソフトで有名ですが、今ではビル&メリンダ・ゲイツ財団を立ち上げて、社会問題に対して取り組んでいる企業に対して投資をするといった活動をされています。
直近で言うと、新型コロナウイルスへのワクチンとして初めて起用されたメッセンジャーRNAワクチンの開発に対して投資をしていたと言うことで有名です。
また、気候変動に対しても以前から積極的に投資をしています。
そんなビル・ゲイツさんが著書で、気候変動に対しては「適応」と「緩和」をミックスして取り組んでいくことが大事だ、と書いています。
緩和とは
「緩和」と言うのは、先述の通り、「温室効果ガスを減らしていきましょう」という考え方です。
しかし、この「緩和」は、地球温暖化への解決として即効性がないんです。温室効果ガスは、待機中で一定期間滞留します。なので、いきなり抑えることは難しいんです。
適応とは
一方で、「適応」と言う考え方。
これは、「私たちが、地球上の気温変化や環境変化などに適応していきましょう」という考え方です。
地球温暖化によって様々な影響が出てきています。豪雨・森林火災・海面上昇など。
これに対して、先進国は、インフラ整備を行うこと(防波堤を建造するなど)で対策を打てますが、発展途上国では、お金がないからできない。
つまり、発展途上国では、気候変動による難民が生まれやすくなってしまいます。
なので、あらゆる国が気候変動に適応できるように、発展途上国を開発していくことも大事なんだというのが、「適応」です。
ニュースでは、「緩和」が多く取り上げられていますが、「適応」も大事だというのが、ビル・ゲイツさんが言っていることです。
「適応」と「緩和」をうまく組み合わせるという視点も必要ということですね。
本日は、『地球温暖化への「適応」と「緩和」』というテーマでお届けしました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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