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4月、読んだ本たちと一万選書。

もうすぐ6月ですね。
半袖で過ごす日も増えたこの頃。
簡単な衣替えも済んだことなので、
4月に読んだ3冊についてのつぶやき事も。

4月に読んだ本

1冊目。
筒井康隆さんの『残像に口紅を』

1.2年程前、TikTokのアプリをダウンロードしていない私に、
「この本、文字が消えてくってTikTokでバズってるんだよ」
っと友人がさらっと教えてくれた。

作品情報や本紹介アカウントの多いX(旧Twitter)やInstagramではなく、TikTokで話題になる文字が消える本。
なんじゃそりゃ。
TikTokでは本が流行ることもあるのだと驚いた。

忘れていたころに古本屋さんにて再会し、思い出し購入。

文字は噂通りに1文字ずつ消えていった。
後半は内容を表す”字”は消えないんでしょなんて予測していた私を言語の膨大な知識量で、みごと完敗。


2冊目。
くどうれいんさんの新作
『コーヒーにミルクを入れるような愛』

くどうれいんさんのエッセイを読むときはパソコンか携帯にて検索エンジンを開き、「この言葉は何だ」「これが季語なのか」っと都度都度、調べながら読み進める。

くすっと笑ってしまう日常エピソードに紛れた初めて見る単語。
私がノートを買い、単語帳を作る日はそうそう遠くない。
なんだか、楽しい。

本のタイトルにまつわるお話では、”黒糖シロップ”を検索。


3冊目。
大平一枝さんの
『それでも食べて生きてゆく 東京の台所』

いわた書店さんから届いた一万円選書の1冊。

私が心身疲れ果ててしまっていた時、元気づけようと外食の提案をする夫に「お家で、家でご飯が食べたい」と泣いた日のことを思い出した。

キッチンの写真を通し東京に住む人々の様々な物語を知る。
そのどこにでもご飯を作る、食べるがついてくる。

料理を作る人もそうでない人も、キッチンは住人の人柄や人生を色濃く映しているのかもと思うと、何だかたまらなく愛しい。


内容に大きく振れた感想や考えを言葉に綴るのが心苦しい自分が居る。
著者の想いや思考に背いていないかなどと、深く考えてしまうのだ。

「いやいや!そういうことちゃうねん!」って遠くから聞こえてきて、
「すみません、もう一度出直します」ってペコペコする私が見える。

私の本記録では、その本に出合った経緯や思い出などを話そう。


4月、いわた書店さんの「一万円選書」に当選した。

選書カルテといった、1万円分の本を選んで頂く際に参考にする文章を作成する。読書の遍歴やら、過去や現在の出来事やら、その時その時に浮かんだ感情についてあれやこれやとカルテに書き込み、メールにて添付し返信。

そして数日後に本が届いた。
私にあてて選書された1万円分の本たちを見て、この本はカルテのこの文章読んでだろうか、この本を選んでくれたのはこんな想いをのせてなのかっと伝わってくる。
本の表紙を見て、自分の書いた文章や想いが浮かび上がるのが嬉しかった。

届いた小包
内容一覧

これが4月、私と本とのこと。

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