実務能力が上がらない人の特徴と改善方法
試験的にHRや仕事に関するエッセイのようなものを書いていこうと思う。今回は実務能力が上がらない、実務能力が上がらない社員がいて困っているという経営者・人事の方向けに考えていることを書いていく。
これは何か
・実務能力をあげてもらいたいと考える経営者が社員むけのフィードバックのベースにできるようにするためのもの
・実務能力が上がらないと思っている、あげたいと思っている社会人向けに考え方を変えてもらう、一つのきっかけにするためのもの
実務能力とは
1. 事業や会社の目標を設計することができる
2. 設計した目標に対して実行プランを考えることができる
3. 実行プランを動かし、結果をみて新しいプランを練ることができる
本稿ではこのように定義する。ここからは実務能力が低い人の特徴をあげ、一つ一つ細かく課題と改善策を。
実務能力の低い人=結果のでない人にある特徴
1. 設計よりも実行にこだわりがち
2. 自分に対してのプライドが高い
3. 誰かの良いところを素直に取り入れようとしない
4. 適切な勉強を怠っている
1. 設計よりも実行にこだわりがち
◼︎ これがなぜ起きてしまうのかの結論
・仕事の型やフォーマットを設計することと、実務(何かしら施策に取り組むこと)は別で「設計が大切」だということがわかっていない。
・型やフォーマットが決まってないことの実行をゴリゴリ進めてしまうとデータが分散して得られた結果に対して実行の検証しづらくなってしまう。
・自分のアウトプットが何時間でどのようにして生み出されたのかなど自分でタイムマネジメントができていない
実務を動かすと当たり前だが何らかの結果は得られる。何かしらの結果が得られると一見先に進んでいるように見えるが、効率よく進めているかが大事。ただ進めることは誰にでもできる。
◼︎ 考え方
最初はA,B,CとあってCだったものがAになることもあるし、予算や社内外問わずリソースのリアロケーションがしづらくなる。
各々の仕事での結果が生まれるまでのコツがつかめるまではABテストではなく、多変量テストをする意識が大事。1つの物事を考えるのではなく、全体設計した上で優先度を決めることが何よりも大切だ。
2. プライドが高い
◼︎ 健全なパターン
実行よりも設計が大事、具体的には実行も大事だが設計が大事なことに気づいていること、改善に動いている状態であれば健全だ。プライドを持つことは自分の仕事に対しての自信を持つためにも大切だが、自分にプライドを持つよりも仕事で結果を出すことに対してプライドを持とう。
◼︎ 健全ではないパターン
それに気づかず・直さずそれでもなお実行に重きを置くひとは時間あたりの価値や結果に対してのこだわりが低く・プロフェッショナルではない。
また、実行に対してこだわりがある人でプライドが高いと実行したことを評価としてほしいというようなことがある。実行できることは一定の評価には値するが何が得られたのかが大事。
実行を検証できる状態、自分が実行の設計それに対しての結果をコントロールできなければレールを作ってもらえないと走ることができない人であることを認識してほしい。
3. 誰かの良いところを素直に取り入れようとしない
◼︎ 素直さとは
・周りの誰かの良いところを見ることができる
・周りの誰かの努力や結果を見て真似したり、真似しようと考えることができる
・誰かにアドバイスされたところを素直に捉えて、適切な努力をしようとする。またはアクションを変えることができる
・他責思考ではなく自責思考。〇〇が〇〇と言ったからという言い訳をしない。自分で理解し進められるように徹底している。
これらができないことが多い人が意外といる。
4. 適切な勉強を怠っている
勉強をすることは大事だが仕事においては限られた時間の中で結果を出さなければいけない。時間があればできるというのは言い訳である。
◼︎ 健全な努力
・事業/仕事の目的や結果から逆算して行動、勉強(インプット)、アウトプットしていること
・アウトプットを繰り返すものである場合、精度を定量・定性評価できる状態になっていて検証をできるものである
・数字をみて自分のアウトプットと向き合える
◼︎ 不健全な努力
・自分が好きなことを好きなようにインプットするが、仕事のアウトプットの精度の向上には繋がっていない
・アウトプットを自分の好きなようにアウトプットしており、実行に対しての検証や振り返りを行っていない
・振り返るを行うまでの期間が長い、もしくは仕事のアウトプットに対しての振り返りの時間が短い
問題点と改善策、ぜひ試してみて欲しい。