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衝撃減衰遊び場地表面材ー衝撃減衰性を測定するための試験方法(試験装置/器具/用具:装置/器具/用具の精度)

おはようございます。本日も素敵な一日になりますように願っております。

遊び場の衝撃減衰(吸収)地表面材に関してシリーズで記述をさせて頂いております。今回は試験装置/器具/用具の精度について説明させて頂ければと存じます。

BS EN 1177:2018(9-13頁)によれば、

試験装置/器具/用具

装置/器具/用具の精度

実験室による較正
 
装置/器具/用具は、EN ISO / IEC 17025に準拠して実験室により定期的に較正されなければなりません。

加速度計と電子部品(アナログ且つ数値的)を含む加速度測定装置のすべての部品は、20 Hzから1,000 Hzまでの全周波数範囲で較正されなければなりません。再較正は、加速度計の製造者が推奨する時間間隔、または少なくとも2年ごとに実行されるものとします。較正は文書化するものとし(例:較正証明書など)、不確実性は表示されなければなりません。
 
加速度計の較正の不確実性は5%以下であるものとします。
 
落下高さを算出するためのアルゴリズムと同様に速度測定装置は、全速度範囲(最大3.5 mの落下高さ)で較正されるものとします。
 
自由落下する頭型(インパクター)に関して、算出された落下高さは、物理的に測定された有効落下高さと比較されるものとします。
すべての場合において、有効落下高さ(FHF)は、±1%以下の不確実性で測定されるものとします。
 
HICの算出に使用されるコンピューターアルゴリズムは例えば、半正弦波曲線を課す事で確認されなければならない上、その結果がこの曲線の独立した数学的算出と比較した際に、±1%を超える逸脱/偏差がないものとします。
 
注記 検証の例は附属書Cに示されています。

運用(管理)者による確認
 
運用(管理)者は、適切な間隔で(装置/器具/用具の使用頻度と種類に応じて)、自身が使用する装置の正常な機能を確認するものとします。確認のあらゆる結果は、その装置の存続期間中は(例えば監視記録(日誌)を使用することで)記録されなければなりません。
 
次の基準(地表)面の比較試験基準(地表)面の不確実性試験に示されている試験は、構成部品の逸脱/偏差または変則/異常を確認するためであり、装置/器具/用具の較正や本欧州規格への適合の検証に取って代わるものでもありません。
 
注記 装置/器具/用具の正常な機能性を確認するための管理体制の例は、附属書Fに記述されています。

基準(地表)面の比較試験
 
実験室での試験(後日記載される記事”衝撃減衰遊び場地表面材ー衝撃減衰性を測定するための試験方法〔試験方法1 ― 臨界(危険)落下高さ(CFH)の測定(法)〕"内のタイル、スラブ、またはその他の組み立て式地表面材製品の試験に関する細々目のために記述されている様な条件の下で一定の特性を備えた組み立て式の基準(地表)面の臨界(危険)落下高さ(CFH)〔試験方法1 ― 臨界(危険)落下高さ(CFH)の測定(法)〕を決定するための試験手順を実施します。
 
すべての落下試験のために同じ落下高さ±2cmを用いて、基準(地表)面の同じ試験位置での少なくとも3回の連続する落下試験を実施します。各落下試験のHICとgmaxの結果を記録し、CFHを決定します。
 
その得られたCFHに相当する値は、±5%を超える差異がないものとします。          これより高い逸脱/偏差がある場合は、メインテナンス整備または再較正が必要になります。

注記 基準(地表)面は、落下試験高さの範囲下で一定の特性をもついかなる製品でもなりえます。
 
基準(地表)面の不確実性試験
 
基準(地表)面上へ連続して(15分以内に)同じ落下高さから同じ試験位置に10回連続する落下を実施します。
 
明らかに不正確な結果は破棄して、算出されたHICと測定されたgmaxの標準偏差を算出します。
 
10回の算出されたHICと10回の測定されたgmax値の5%未満の標準偏差であれば申し分ない結果と見なされます。そうでない場合は、メインテナンス整備または較正の作業が実施され、検証が行われるものとします。