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完全閉鎖構造遊具に関する追加の特定安全要件と試験方法について、(安全要件:緊急時の手順と火災安全管理)
おはようございます。本日も素敵な一日になりますように願っております。
前々回の記事から完全閉鎖構造遊具に関する追加の特定安全要件と試験方法についてシリーズで記述しております。更に今回から安全要件に関して数回に分けて説明させて頂きます。今回は緊急時の手順と火災安全管理について以下のように明記致します。
BSI EN-1176-10:2008(6-16頁)によれば、
完全閉鎖構造の遊具はEN1176の本パートに別段の規定がされていない限り、EN 1176-1に適合するものとします。
緊急時の手順と火災安全管理
可燃性のある材料
完全に囲われた遊具の建造物に使用される材料は、EN ISO 11925-2及び/又はEN 1021-1とEN 1021-2に適合するものとします。
避難
大人のアクセス(出入り)
遊具内の子どもたちを手助けするために、大人がどの場所へもアクセス(出入り)できることを保証する様に遊具は設計される必要があります。
全身のエントラップメントに関する一般要件
全身のエントラップメントを防ぐため、トンネルは以前の記事”全身の挟み込み(エントラップメント)について”内に示されているトンネルの要件に適合するものとします。
避難経路
避難経路は下記の表に適合するものとします。
20人未満の子どもたちの利用可能人数の場合を除いては、避難経路は1300 mm以上の高さ、900 mm以上の幅がなければなりません。ただし、20人未満の利用可能の場合、720 mmの最小幅まで縮小することができます。
もし以下の要件を満たしている場合のみ、避難経路内に遊具を配置させる事が出来ます:
― 避難経路に垂直または水平の表面に沿って配置されている遊具は、退出を妨げないものとし、更にエントラップメント(挟み込み)のリスク(危険性)をもたらさないものとします。
― 避難経路にぶら下がる可動遊具例えばパンチバッグ(サンドバッグ)は、手で押す行為で簡単に通過出来なければなりません。
― 避難経路内の遊具は、経路を900 mm未満の幅又は1300 mm未満の高さに狭めないものとします。
― 避難経路を中に配置されている遊具のアイテムは200 mm以下の奥行/深さであるものとし、避難経路の範囲を 狭めるようなどんな遊具の部分も互いの間に、1000 mm以上の距離がなければなりません。
避難用スライド(滑り台)
出口の正面で終わるどんなスライドに関しても、減速部の終端部と出口との間は3000 mm以下の距離でなければなりません。
出口までの距離
遊具のどの箇所からも、最も近い出口までの距離は18 m以下でなければはなりません。
この距離の算出に関して、いくつかの特殊な事例が存在します:
― スライド(滑り台)に関して、その距離は滑走面の長さの半分になります。
― クライミング塔に関して、開口部の幾何学的な中心点間の垂直及び水平方向の距離を足します。(次の図参照)
![](https://assets.st-note.com/img/1725326769-rctd7IL40Nx8EKfoCpGyFR93.png)
凡例: 1 プラットフォーム(床) 2 水平方向の距離 3 垂直方向の距離
入場口と退場口
入場口と退場口の数は、以下の表に適合するものとします。
遊具の入場口/退場口は、遊具の様々な区域へ避難を供給するように配置されなければなりません(以下の表参照)。
![](https://assets.st-note.com/img/1725329950-FPOBQyEUCWsxrJum9tVqN3n2.png?width=1200)
許容量(利用可能人数)
許容量(利用可能人数)(C1)は、以下を考慮して算出されるものとします:
a)EN 1176-1に準拠した構造強度
b)次の方程式に基づく実用:
![](https://assets.st-note.com/img/1725327233-yGpJTtbXLUR9n8jFSH1vqVNQ.png)
C₂ EN 1176-1に従って算出される許容量(利用可能人数)
C₃ 1㎡ 当たり子どもたち3名で算出された1階の遊びエリア
の許容量(利用可能人数)
注記 これは構造物が利用時、満員に乗せないことを考慮してます。