遊具内で起こる強制的移動について、
こんにちは、今日も良い一日になりますことを願っております。
遊具内で遊んでいると子どもではどうにも抗う事ができない見えない強制的な力によって移動/運動を(余儀なく)させられることがあります。これは慣性の法則に基づく慣性力によって生じるもので、重力や遠心力などの外からの力が関わります。
強制的(慣性力が生じた)移動(forced movement):
一旦始動すると全く制御することができない遊具(例えば、スウィング(ブランコ)、スライド(滑り台)、カルーセル(回転式)回転遊具など)によって生じる利用者の移動を指します。
注記:転倒や落下は遊具によって利用者に強いられるわけではなく、他の理由から起こるため、強制的(慣性力が生じた)移動とはみなされません。
BSI EN-1176-1: 2017 14頁から引用
この様な制御のできない状態は、子どもの力では止めることができないため、子どもはなすがままに勢い余って怪我をしてしまうリスクが高くなります。更に悪いことに着ている服や髪の長さによっては、服の一部が遊具に引っ掛かったり、髪が絡まったりすることで、重症化しかねない怪我を引き起こすこともありえます。EN-1176 では特定の遊具ごとに基準となる要件があり、怪我が重症化しないように配慮されております。