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衝撃減衰遊び場地表面材ー衝撃減衰性を測定するための試験方法〔試験方法2-現場での衝撃減衰性の測定(法)〕

おはようございます。本日も素敵な一日になりますように願っております。

遊び場の衝撃減衰(吸収)地表面材に関してシリーズで記述をさせて頂いております。今回は試験方法2-現場での衝撃減衰性の測定(法)について明記させて頂ければと存じます。

BS EN 1177:2018(18-19頁)によれば、

試験方法2-現場での衝撃減衰性の測定(法)

前々回の記事”衝撃減衰遊び場地表面材ー衝撃減衰性を測定するための試験方法(試験手順)”内の衝撃測定の原則に関する項目の試験手順に従って、その地表面材が下方に設置される遊具の衝撃減衰性の要件に適合することを検証する目的で各々選ばれた試験位置で、地表面の落下試験を実施して、衝撃測定が行われるものとします。
 
この方法では、臨界(危険)落下高さを決定しません。
 
注記 この試験は特有な気候および現場の条件下で、現場で特定の設置を検証するためであり、他の場所での設置の典型にはなりません。遊具が利用される前に最終的な地表面材の設置を確認するために(例えば以前の記事”遊具におけるコンプライアンス(法定遵守)の検証と報告書に関して、”内の衝撃減衰(吸収)地表面材を敷設した後の衝撃減衰(吸収)性の適切レベルの確認に関する項目の遊び場に関して)や、同様に利用時での衝撃減衰地表面材をその後も確認するために(例えば定期点検または遊び場の設置変更後の点検に関して)使用されることが可能であります。

試験位置の選択と記録

インパクトエリア内の地表面材は均等にある様に、あるいは異なる衝撃性能の区域を含む様に意図されているかを決定するために検査されます。異なる衝撃性能を持つように設計された区域は、別の試験区域として扱わなければなりません。(前々回の記事”衝撃減衰遊び場地表面材ー衝撃減衰性を測定するための試験方法(試験手順)”内の試験位置の選択と定義に関する項目の衝撃測定についての細目参照)
 
特定の遊具に関して試験位置の選択は、付属書Dに示されている例に従うものとします。付属書Dに記述されていない遊具に関しては、インパクトエリア内の10 m2ごとに少なくとも1回の試験が実施されなければなりません。どちらの場合も、下記の各試験区域の細々目で特定された位置での試験を含むものとします。
 
インパクトエリアが100m2より大きい遊具については、20m2ごとに1回の試験が実施されるものとします。
 
各試験区域は、最も激しく摩耗する箇所、劣化の兆候または損傷を特定するためにさらに検査されるものとします。可能な場合は、地表面材の厚さを測定し、最も薄い範囲を特定するために薄いプローブが使用することが可能です。これらの検査の目的は、(最悪の場合)少なくとも保護を提供することもあり得る位置でその試験が行われることを、実践的な限りにおいて保証することであります。
 
試験区域内での各試験位置の場所は、適切な手段、例えば、遊具の特定の位置からの測定、印付きの写真等によって正確に特定され、記録されるものとします。

試験の実行

各々選ばれた試験位置で、その遊具の実際の自由落下高さ(FHF)または規格に規定されるそのような他の要件に少なくとも同等な落下高さから一回の落下試験が実行されなければなりません。(前々回の記事”衝撃減衰遊び場地表面材ー衝撃減衰性を測定するための試験方法(試験手順)”内の試験位置の選択と定義に関する項目の衝撃測定についての細目参照)
 
現場での測定された自由落下高さ(FHF)が、設置方法が原因で遊具の製造者から予測された自由落下高さ(FHF)とは異なることが有り得ることは経験上分かっているので、実際に現場で自由落下高さ(FHF)を測定することが推奨されます。
 
試験区域内の適切な数の試験位置で、試験を繰り返します。

結果

衝突時の頭部外傷基準(HIC)値とピーク加速度gmaxの両方が文書で記録される各試験位置に関して記録されなければなりません。
 
落下試験の結果がHIC値950と1050の間、またはピーク加速度gmax195と205の間を示している場合は、さらに3つの試験位置(各最低250 mm離れた位置)で各回、同じ高さから更に3回の落下試験を実施して、HIC値またはgmaxの3つの最高値から平均を算出します。