見出し画像

遊具における基礎に関する保護要件

おはようございます。本日も素敵な一日になりますことを願っております。

今回は遊具の基礎に関しては、遊具自体を支える構造的根幹部分になります。利用者=子どもが安心して安全に遊べる様に遊具はしっかりと地上面に据え付けらていなければなりません。それ故、遊具の基礎部分は保護され、据付に必要な厳しい条件が規定されています。今回の記事ではその保護要件について記述させて頂きます。

BSI EN-1176-1: 2017(41-42頁)によれば、

基礎(Foundations)


基礎は、危険(つまづき、衝撃)が生じないように設計されなければなりません。ルーズフィル(緩い充填)の(地)表面材(例:砂)では、基礎は次のいずれかの一つに従って設置または埋設されるものとします。

a)     それ故、遊具の台座や土台、固定要素(アイテム)は遊び地表面の下、少なくとも400mmに位置することになります。

注記1:ポスト(支柱用)シューズは基礎とはみなされません。

b)       下記図に示す通り、基礎の頭頂部は遊び地表面材の下、少なくとも200mmに位置することになります。

c)       それ故、遊具または遊具の一部のアイテムによって覆われます(例えば、回転遊具の中心にある基礎)。

ねじ端部などの基礎から突出しているどの部分も、以前の記事”遊具の仕上げについて”に記載されているように、効果的に覆われて仕上げられていない限り、遊び(地)表面の下、少なくとも400mmになければなりません。

安定性が1つの断面のみに依存する遊具については、追加の措置を講じる必要があります。単一支柱遊具の基礎は、定期的な点検が出来るようにアクセス可能であるものとします。

点検を考慮に入れる為や、基礎へのアクセスが必要な場合に、衝撃減衰(吸収)(地)表面材の選択と設置は注意深く計画される必要があります。例えば、合成(地)表面材の場合、(地)表面材をカットバック(切り戻し)して再設置することができます。

注記2:構成部品がコンクリートの中に埋設されていると、腐食・腐敗のリスク(危険)があります。動荷重下での腐食・腐敗の確率が高いことは、安定性が1つの断面のみに依存する安定性や、二本脚の部材また部材の列によってもたらされる安定性の遊具ユニットのアンカー部における安定性を危険にさらします。

基礎の例
1.支持支柱、2.遊び地表面、3.基礎、4.基礎レベルマーク、5.基礎の頭頂部

注記:製造元が提示する遊具の基礎レベルのマークは、遊び地表面のレベルを表しています。 この基礎レベルを維持することが推奨されています。