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遊具上の移動および落下での怪我に対する保護に関する安全要件としてのフリースペースの決定について

おはようございます。本日も素敵な一日になりますことを願っております。

前回の記事”遊具上の移動および落下での怪我に対する保護に関する安全要件としてのスペースとエリアの決定について”で遊具にとっての空間と領域の決定に触れました。今回は以前の記事”遊具に関連するスペース(空間)・エリア(領域)について”の中でその定義を記述させて頂いた遊具の(必要)最小スペースを構成する1つであるフリースペースについて具体的な遊具上でのその決定の必要な条件を記述させて頂きます。

BSI EN-11176-1: 2017(29-31頁)によれば

フリースペース(Free Space)


フリースペースは、利用者の強制的な進路に沿って、身体の座面(立位面)から始まり、垂直になっている利用者を表わす一連の円筒形空間(下記の図解参照)である。

円筒形空間は下記の図解に示されます、そしてその寸法は下記の表に示されています。フリースペースを決める際は、遊具と利用者の可能性のある動きを考慮しなければなりません。

プラットフォーム(高床/高台)、または他の出発地点を伴うファイアーマンポールは、ポールから隣接する構造物の端まで少なくとも350 mmのクリアランス(隙間)がなければなりません。

注記1:これは、隣接する構造物への頭部衝突のリスクを低減しつつ、ポールを安全に掴むことをできるようにするためであります。

注記2:特定の場合では、フリースペースの寸法を変更する可能性が有ります。場合によっては、これらは個別のタイプの遊具を扱う本規格の別パートで示されています。


図解:円筒形(シリンダ)空間ーフリースペースの決定:スライドの例
図解:円筒形(シリンダ)空間ーぶら下がっている利用者
図解:円筒形(シリンダ)空間ー立っている利用者
表:フリースペースの決定のためのシリンダの寸法 (単位:㎜)