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遊具に関する構造的完全性の物理的試験について

おはようございます。本日も素敵な一日になりますように願っております。

今回は、遊具における構造的完全性の物理的試験について、記述させて頂きます。

BSI EN-1176-1:2017の附属書C(71-72頁)によれば、

合否基準


積載(耐荷重)能力

試験片は総試験荷重(C.2参照)を5分間運ぶことができるものとします。

不合格

試験後、試験片は亀裂、破損、過度の永久変形を示さず、接続部を緩んでないものとします。永久変形は、この規格の他の要件に抵触する場合、過剰であるとみなされます。

機器の試験荷重


試験用の荷重の組み合わせ

試験には、次の荷重の組み合わせを使用するものとします。

機器の試験荷重の算出式

ここでは、
Qp:以前の記事”遊具における長期(永久)荷重について、”内に示されている永久荷重
Qi:以前の記事”遊具における短期(変動)荷重の利用者荷重について、”、”遊具における短期(変動)荷重の自然・気象環境による荷重について、”及び”遊具における短期(変動)荷重の特定の荷重について、”内で示されている変動荷重の1つ
rQp;t:試験に使用される永久荷重に関する部分的な安全係数(すべての場合で1.0の値)
rQi;t:下記の同一シリーズの試験または独自の製品に対する試験に従った試験で使用される変動荷重に関する部分的な安全係数

風荷重や利用者荷重などの個々の変動荷重を組み合わせる必要はありませんが、垂直方向と水平方向の利用者荷重などの様々な方向に作用する関連する荷重を組み合わせる必要があります。
試験中は永久荷重がかかります。 遊具での変動荷重と比較して、ほとんどの場合、永久荷重は小さいので、永久荷重に関連する追加的な安全係数は試験では必要とされません。

同一シリーズの試験の安全係数

以下の安全係数は、すべての試験片が試験されない場合に同一シリーズに対して使用されるものとします。

rQp;t = 0:都合の良い効果に対して
rQi;t = 2.0:都合の悪い影響に対して

独自の製品に対する試験の安全係数

独自の製品を含むすべての試験片を試験する場合は、次の安全係数を使用するものとします。

rQp;t = 0:都合の良い効果に対して
rQi;t = 1.35:都合の悪い影響に対して

荷重の適用


点荷重

荷重を構造物の要素に加えるとき、以下の寸法を超えないものとします。
-  線形の要素:l≦0.1m;
-  面積型要素:a≦0.1m×0.1m
ここでは
    l  試験荷重の支持長さ(メートル)。
    a  試験荷重のサポート面積(メートル単位)です。

1人の利用者による構造物の荷重をシミュレーションするには、通常0.1 m以下の長さに荷重を適用する必要があります。

線荷重

線荷重は、0.6m以下の間隔で均等に分散された点荷重によって表すことができます。 点荷重下での支えの長さは、0.6mまでとすることができます。

面積荷重

面積荷重は、0.6m×0.6m以下の碁盤の目状の等間隔に分散された点荷重によって表すことができます。点荷重下の支え領域は、0.6 m×0.6 m未満でなければなりません。