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ザイルネット遊具に関する追加の特定安全要件と試験方法について、(安全要件ー2)

おはようございます。本日も素敵な一日になりますように願っております。

前々回の記事からはザイルネット遊具に関して記述させて頂いておりますが、今回も引き続き安全要件について説明させて頂ければと存じます。

BSI EN-1176-11:2014(5-8頁)によれば、

安全要件

落下空間での怪我に対する保護

自由落下高さ(h)は以前の記事”遊具に関連するスペース(空間)・エリア(領域)について”内の落下空間の細目に示されている通りであるものとし、次の図に示されているように測定されるものとします。

注記 ザイルネット遊具に関して、これは妨げられることなく落下する最も高い足の位置を意味します。

図-自由落下高さ
凡例: a 架空の円筒状の身体の直径よりも狭い網目サイズ(上記ザイルネット遊具の落下に対する保護に関する細目参照) b 衝撃減衰地表面 h 自由落下高さ
d ネット間の距離;  d=網目サイズ420mm × 420mm以内の場合 最高1.8m以下              
     d=網目サイズ420mm × 420mmを超える場合 最高1.0m以下

注記 傾斜した立体的(3次元)な登り遊具(例:ピラミッド型)上を登る人々は、登っている間の定(方)位の為、外側に落ちる事は無く構造物内に垂直に下方落下します。

柔軟性のない(不可撓性)要素(例:支柱)が傾斜して配置され、滑らかな表面を持っている時は、力をそらす特性があり衝撃エネルギーは減少します。その最大内部落下高さは表1に従って増加させることができます。

表-最大内部落下高さ

利用中にたわむように設計されたロープ構造物は、落下空間内の硬い障害物とは見なされません。

収束部分

ザイルネット遊具内の収束部分は、以前の記事”頭と首の挟み込み(エントラップメント)について”内の部分的に閉ざされた開口部とV字形の開口部の細々目の要件から免除されるものとします。

2つの直線状の要素が収束する場合は、少なくとも1つは柔軟でなければなりません。

地面から600 mm上部では、水平ラインよりも上側に下端がある収束部分間で形成される角度は55°を超えなければなりません。

2つの収束部分によって形成される角度は、分度器のような測定器具によって測定されるものとします。

開口部に対して測定器具が自由に挿入させる事ができない場合は、以前の記事”挟み込みの試験方法(部分的に閉鎖しているV字型の開口部における頭頸部の挟み込み)について”内の図に従ってテストテンプレートを(222±5)Nの力を加えながら使用し、その測定器具を使用して角度を再測定して下さい。(次の図参照)

注記 正多面体の最小内角は60°ですが、ロープの柔軟性を鑑みて、55°の最小内角は許容されます。

図-テストテンプレートへの力の加え
凡例: α   angle ≥ 55°     F   force of (222 ± 5)