見出し画像

スライド(滑り台)に関する追加の特定安全要件と試験方法について、(安全要件:減速部)

おはようございます。本日も素敵な一日になりますように願っております。

スライド(滑り台)に関する追加の特定安全要件と試験方法についてシリーズで記述しております。今回はスライドの減速部分の安全要件に関して説明させて頂きます。

BSI EN-1176-3:2017(13-14頁)によれば、

スライドはEN1176の本(スライドに関する)パート内(EN-1176-3)で、別段の定めがない限り、EN 1176-1に適合するものとします。

減速部

全てのスライドは、減速部が短く長いインパクトエリアのタイプ1もしくは、減速部が長く短いインパクトエリアのタイプ2のどちらかの減速部を含むものとします。
 
減速部の傾斜は(タイプ1では)最大10°で、(タイプ2では)最大5°でなければなりません。(前々回の記事”スライド(滑り台)のに関する追加の特定安全要件と試験方法について、(安全要件:スタート部)”内の”スライドの部位の位置の図解”参照)減速部の最小の長さは下記表に従わなければなりません。

減速部の終端部(下記の2つの図を参照)の地上面上の高さ(H)は、下記表に示されている通りであるものとします。

利用者が滑降部で止まることは危険な可能性があります。利用者が減速部に到達する前に意図せず停止しないように設計する必要があります。

表 ― 減速部の長さと高さ

タイプ1のスライド減速部の端部は、下記の2つの図に準じて少なくとも半径50 mmで地上面へに折り返すか、又は少なくとも100°の角度で逆向きにしなければなりません。

図 ― 地上にスライドの終端部が続いている例
凡例: H スライド減速部分の終端部の長さ
図 ― 地上より上にスライドの終端部がある例
凡例: H スライド減速部分の終端部の長さ