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DIR EN GREY 薫 使用ギターまとめ

今回は薫使用ギターのまとめです。
本記事中の写真はフォロワー様からご提供いただき、掲載許可してくださったものです。本当にありがとうございます。

Die編・Toshiya編はこちらからどうぞ。

2016年発売のDIR EN GREY PLAYERS BOOKは全オタク必携の素晴らしい書籍でしたが、残念ながらいろいろな都合で掲載されていないものがいくつかありました。ので、このnoteでは調べられた範囲で可能な限り漏れが無いように紹介していきます。
モデル名に"※"マークが書いてあるものはPLAYERS BOOK未掲載のもの。


ESP D-KV系統

ガネーシャの後続として2005年から使用しているメインギターたち。モデル名の"D-KV"は"D"IR EN GREY/"K"aoru/"V"iperの頭文字だと思われる。元になったESPの"Viper"とはヘッドの形状とボディ形状が違い、ボディの一度沈んでからトップが盛り上がっているアーチは薫のアイデア。初期の4本のみブリッジがトレモロ仕様で、その後は共通してT-O-Mタイプが搭載されている。

D-KV PROTO-TYPE (Brown in White)

05年の「TOUR05 It withers and withers」から使用。茶色ベースに木目が白で、ゴールドパーツの仕様。ESPのギャラリーでは「VP-Prototype」の名前で載っている。ヘッドの形が市販Viperと同じなので、おそらくこのKVが最初に制作された一本だと思われる。

D-KV PROTO-TYPE (Black in White)

05年の「TOUR05 It withers and withers」から使用。最初に登場したKVの一本で、黒色ベースに木目が白。ESPのギャラリーでは「VP-Prototype」の名前で載っている。↑と違いヘッドの形がオリジナルになっている。KVシリーズで唯一、"ESP"ロゴがガネーシャで使われていたホラーフォントになっている。おそらく2本目に製造された個体。

D-KV (Black in White)

05年の「TOUR05 It withers and withers」から使用。黒色ベースに木目が白で、現在(2024年時点)でもアクティブPUが載っている唯一のKV。完成当初(ESPギャラリー掲載時点)はパッシブだったが、遅くても07年9月頃にはアクティブに交換されている。ヘッドロゴは当初筆記体だったが、07年下旬~08年中旬頃にブロック体に変更されている。

D-KV (Red in White)

05年の「TOUR05 It withers and withers」から使用。赤茶色ベースに木目が白で、ゴールドパーツの仕様。23年のMuseumの展示の際はカラーが"Brown in White"となっていたが、どちらかというと赤に近いのでここでは"Red in White"と表記した。ヘッドロゴは当初筆記体だったが、07年下旬~08年中旬頃にブロック体に変更されている。これと↑の2本が3/4本目に製造されたものだと思われる。

D-KV (Black in White) ※

黒地に白い木目塗装の6弦KV。KVの中で一番表に出ないモデルで、ESPのギャラリーやPLAYERS BOOKにも掲載が無く、ライブでも(少なくとも映像化された中では)使用された事が無い。ブリッジがFlicker III、PUがSeymour Duncunのパッシブ、ロゴはブロック体で、木目がとても細かいのが特徴。ブリッジの駒のみFISHMAN製TSV Powerbridge Pickupのものに交換され、ピエゾ出力ができるようになっている。トレモロブリッジ+ピエゾの組み合わせはこのギターが唯一(?)。仕様的には↑の2本と同じ時期に作られた可能性が高い。

D-KV (Black in White)

黒地に白い木目塗装の6弦KV。木目KVで唯一のT-O-Mブリッジ仕様で違いが分かりやすい。PUは元はパッシブで、「TOUR09 FEAST OF V SENSES」~「UROBOROS」武道館公演時点ではアクティブのEMG製PUが搭載されているのが確認できる。現在(2023年のESP Museumの展示時点)ではパッシブに戻されている。ピエゾ搭載で「VINUSHKA」「我、闇とて…」などの曲でよく使用されていた。KVは2016年~2021年頃まで、大半のモデルに指の故障に伴いアクリル製のピックガードが追加されていた時期があったが、このモデルのみ現在(2023年時点)でも装着されたままになっている。09年頃、「鬼眼-kigan-」「Bottom of the death valley」を原曲からキーを1つ下げて披露していた時期には全弦1音半下げで使用されたこともある。

D-KV (Black w/Gray Skull)

木目ではなくドクロ柄が採用された初のKV。↓が登場するまではドロップC#のメインだった。PUはアクティブが載っていたこともあるが現在はパッシブ。ダンカンのロゴが無いためESP製薫オリジナルPUの可能性が高い。このギターの廉価版がEdwardsから市販されているが、フィニッシュの名称が"Japanese Zombie Heroez"となっている。

D-KV (Black w/Silver Sparkle Skull)

黒に銀ラメスカルのKV。ピエゾ搭載。元々は「激しさ~」「残」の特殊チューニング用だったが、すぐに7弦で披露するようになったためその後は6弦ドロップC#で使用されていた。現在はドロップDや1音下げの昔の曲をやるときに使われることが多い。ボディ上部の低音側のツノの塗装が剥げているが、これはこのギターをメインで使っていたころに薫がよく身に着けていたロザリオのネックレスが当たったため。

D-KV (Custom Paint)

黒に金の斑模様のKV。ペイントは彫結氏によるもので、ピエゾ搭載。雑誌や展示で存在は明かされていたものの、長らく表に出てこないモデルだったが、最近は21年の『目黒鹿鳴館GIG』以降、レギュラーやドロップDの古い曲でよく使われる。元の柄が不明なため、どの時期に作られたかよく分からない。なおペイントされていて見えないヘッドのESPのロゴは裏側に入れられている。

D-KV (Blue Sparkle w/Black Skull)

青ラメに黒スカルのKV。ピエゾ搭載。14年3月の『SUM SPIRP SPERO』武道館公演で登場以降ドロップC#のメインで、一番ライブで目にする機会が多い一本。PLAYERS BOOKには"ロング・スケール(648mm)"と記載されているが、実際はエクストラ・ロング・スケール(666mm)らしい。

D-KV-7st (Black w/Purple Sparkle Skull) 

黒に紫スカルの7弦KV。2011年8月の『Wacken Open Air』から使用されている。登場当初はドロップA&Dのメインで、その後2022年ごろまで半音下げのメインだった。一時期ピエゾピックアップが搭載されており、『ANDROGYNOS』の「濤声」で使用しているのを見ることができる。ARCHE武道館ではピエゾ使用曲のために黒×金スカルをチューニングを変えて使い回していたため、その時点ではまだ搭載されていなかった可能性が高い。現在は外されている模様。

D-KV-7st (Black w/Purple Sparkle Skull) ※

↑の黒に紫スカルのサブ。PUがESP製薫オリジナルに交換されている以外は市販モデルと全く同じで、PLAYERS BOOKの表紙や巻頭グラビアページでは何故かこちらのモデルを持っている。本人仕様モデルと比べると、
・紫のラメが若干色が濃い
・ヘッドのロゴが本人モデルは掠れたフォントになっているのに対しこちらは普通のロゴになっている
など、細部に違いがある。本人仕様のモデルとぱっと見では違いが無く、ライブ映像などで見分けるのは不可能に近いため、ライブで使用したことがあるかは謎。

D-KV-7st (Black w/Gold Sparkle Skull)

7弦KVの2号機で、2011年9月頃に登場。初期は半音下げのメインだった。7弦でピエゾを使用する曲をやる際に使用され、その前後が同じチューニングのピエゾ未使用曲だった場合はそのまま持ち替えずに使用されることもある。黒紫にピエゾが搭載されるまでは7弦で唯一のピエゾ搭載モデルだったため、ライブによってチューニングは頻繁に変更されていた。『ARCHE』武道館などでは一回のライブ中でチューニングを変えて使いまわしている。PLAYERS BOOKの説明には「ダンカンSH-1n-7とSH-4-7に交換」とあるが、実際は薫オリジナルPU。

D-KV-7st (Purple Sparkle w/Black Skull)

7弦KVの3号機で、2011年11月頃に登場。[Nothing]が登場する前のドロップA&Dのメインだった。海外ツアーなどでは持っていく機材の都合で半音下げで使用されることもあった。2024年以降は半音下げで使用することもある。「詩踏み」イントロのスイッチング奏法のため、このモデルのみコントロールが1Volume1Toneから2Volumeに変更されている可能性が高い。雑誌などでは"MURASAKI"という名称で掲載されたこともある。

D-KV-7st [Nothing] (Black w/White Graphic) ※

2017年9月23日のなんばHatch公演の7弦ドロップA&D曲で初登場以降、7弦A&Dのメインとして使われている。2024年現在ではライブで最も目にする機会が多いギター。薫本人が描いたイラストがプリントされており、制作過程がブログマガジン「thethe day」に掲載されていた。(第一回:Vol.6 16.5.27号/第二回:Vol.26 17.03.24号/第三回:Vol.38 17.09.22号/第四回:Vol.39 17.10.13号/第五回:Vol.40 17.10.27号)。他のD-KV-7st同様PUは薫オリジナルが搭載されていたが、『PHALARIS』レコーディング時にPUがBare Knuckle製BootCamp Brute Forceに交換された。市販されているモデルでは市場向けにSeymour DuncanのSH-1n-7/SH-4-7に変更されている。

ESP Viper(VP)系統

VP-200 (Yellow→Black→Custom Paint)

度々出てくる元"ひよこ色"のヴァイパー。色が気に入らなかったためコーストの屋外で薫自身が缶スプレーで黒にリフィニッシュした。その際塗料が垂れてきたのをティッシュで拭おうとし、塗装がケバケバになったが逆にそれが良い感じになったらしい。しばらく黒だったが、その後堀結氏の枝柄のペイントが加わった。ライブでは『TOUR05 It withers and withers』のドロップD曲で使っているのを見ることが出来る。

VP-200 (Black)

完全に市販モデルそのままを使用しているが、↑と違いロゴが筆記体で、ヘッド中央に"Viper"の文字が入っており、海外向け仕様らしい。「朔-saku-」「鼓動」「GRIEF」のClipで使用しているのを見ることが出来る。

VP-CTM (See Thru Pink)

唯一の市販ではないカスタムメイドの6弦VP。キルトメイプルにシースルーピンクの、Ganesa IIIと同じフィニッシュになっている。(若干バーストが入っているため完全に同じではない。)ライブでも使ったことがあるようだが、映像化はされていない。

VP-SL7 (Harf Mat Moss Green)

モスグリーンに黒いピックガードが付いた7弦VPで、市販モデルをそのまま使用。05年以降、ライブで「OBSCURE」を披露する際によく使用されていた。

VP-SL7 (Harf Mat Moss Green w/White Skull)

モスグリーンに白ドクロの7弦VP。7弦KVが登場するまでのごく短い間、半音下げ用として使用されていた。ヤングギター2011年9月号の表紙で持っている他、「DIFFERENT SENSE」のClipで使用されたため、登場期間の割に意外と印象に残ってる一本。フィニッシュと、パッシブではなくアクティブPUが載っている以外は市販の"VP-SL7"と同じスペックと思われる。

VP-SL7 (Black w/ Purple Skull)

黒に紫ドクロの7弦VP。↑の色違いで、「LOTUS」のClipや2013年に「Deity」の特殊チューニング用に使用された。フィニッシュと以外は市販の"VP-SL7"と同じスペックと思われる。

ESP Ganesa系統

Ganesa I (改) (See Thru Purple→Rust) ※

鉄板ガネーシャ。元々はシースルーパープルフィニッシュで、98年の武道館でデビューした薫初のオリジナルギター。プロトタイプとして紹介されたこともあり、Ganesa II以降とはヘッドの渦巻きが立体になっていないなどの違いがある。ライブで破壊されたのを機に現在の鉄板を張り付けた見た目にリメイクされた。リメイク後は「太陽の碧」「FILTH」「かすみ」のMusic Clipで使用。ライブでは使われたことはないと思われる。

Ganesa II (Black) ※

ガネーシャの2号機で99年のGAUZEツアーから使用。元々は"Iの完成版"という位置付けだったらしく、99年のGiGSではI号機が"Iのプロトタイプ"、II号機が"Iの完成版"として掲載されている。PLAYERS BOOKには現存しないと書いてあるが、ESPに展示されたことがあるので現存している。ライブ映像で使用が確認できるのは『BLITZ 5-DAYS』の1音下げ曲(embryo/蟲-mushi-)が最後。

Ganesa III (See Thru Pink)

どこかのタイミングでへッドのロゴが古印体からホラーフォントに変更されている。もともとはリア/フロント共にEMGで、その後フロントにサスティナーが搭載搭載され「Cage」や「MACABRE -揚羽ノ羽ノ夢ハ蛹-」、「children」などの曲で使われていた。現在はパッシブPUに変更され、サスティナー用のSW類は折られており使えないようになっている。KVが登場するまでのドロップC#のメインで、ライブ映像でもいろいろな曲で使っているのを見ることができる。もともとは鮮やかな蛍光ピンクのような色だったが、経年の変色で今はサーモンピンクのような色になっている。

Ganesa IV (Black)

どこかのタイミングでへッドのロゴがブロック体からホラーフォントに変更されている。このモデルからボディ材がマホガニーバック/キルトメイプルトップからアルダーに変更された。IVからVIは外見が限りなく近く、ライブ映像で見分けるのは困難なため使われているのかどうかよく分からない。ESPギャラリーのページでは「00年以降メインギターとして活躍」と記載されているが、ライブ映像を見る限りではあまり使っていない気がする。

Ganesa V (Black)

どこかのタイミングでへッドのロゴがブロック体からホラーフォントに変更されている。IVからVIは外見が限りなく近く、ライブ映像で見分けるのは困難なため使われているのかどうかよく分からない。確認できた範囲だと03年の『列島激震行脚 FINAL 2003 5 Ugly KINGDOM』~『BLITZ 5-DAYS』のレギュラー曲、『TOUR04 THE CODE OF VULGAR[ism]』のドロップD曲で使用。最後に使用されたのは『TOUR09 FEAST OF V SENSES』の「残-ZAN-」…だったが、2024年の『TOUR24 PSYCHONNECT』(6/4大阪公演以降)の「Cage」のラスサビ前(【悲嘆故に~MOTHERで】)のノイズ音を出すためにスタンドに設置され15年ぶりに使用された。

Ganesa VI (Purple)

どこかのタイミングでへッドのロゴが古印体からホラーフォントに変更されている。一応パープルだがライブ映像の暗い照明と低い画質では黒にしか見えない。IVからVIは外見が限りなく近く、ライブ映像で見分けるのは困難なため使われているのかどうかよく分からない。完成当時はなかったミニSWが2個追加されているが、IIIから外したサスティナーを搭載していた可能性が高い。現在はミニSW部はカバーで塞がれている。2024年の「ANDROGYNOS - The Final War -」ではAijiが使用し、その際にボディ下部(VII-IIと同じ)に「JAPANESE ZOMBIE HEROES」のステッカーが貼られた。

Ganesa VII-I (Black) ※

2本存在する7弦ガネーシャのうち、
・ボディ下部に「JAPANESE ZOMBIE HEROES」のステッカーが貼ってない
・PUがパッシブ
・ESPロゴが黒
・ネック裏に「ugaaaaaaaaaaaa」の文字がない
のほう。元々は↓と同じくアクティブPUが搭載されていたが、途中でパッシブに交換されている。『鬼葬』期には7弦曲がDeity/ZOMBOID/逆上堪能~/鴉-karasu-の4曲あったが、全て別のチューニングだったため、この2本で2つずつチューニングを変えて使いまわしていた。

Ganesa VII-II (Black)

2本存在する7弦ガネーシャのうち、
・ボディ下部に「JAPANESE ZOMBIE HEROES」のステッカーが貼ってある
・PUがアクティブ
・ESPロゴが黄色
・ネック裏に「ugaaaaaaaaaaaa」の文字がある
のほう。ナンバリングでは7番目だが、少なくとも「Deity」が披露された『TOUR00▶▶01 MACABRE brain gain(er) brain drain(er)』では既に使われていたため、V~VIよりも先に作られた可能性が高い。

Ganesa VIII (Black Blue Skull)

PLAYERS BOOKには「SH-13搭載」と記載されているが、現在はSH-4が搭載されている。SH-13「朔-saku-」のレコーディングの際、PUを色々試している際に搭載され、ライブでも使用していた。このモデルからボディ材がアルダーからマホガニーに変更されているが、これは下記の"Gibson / FLYING V MEDALLION"を使ったことがきっかけらしい。カラーは"Black Blue Skull"とあるがスカル感はあまりない。IXがピンクラメにリフィニッシュされるまでは(ヘッド裏のステッカー以外は)完全に同じ見た目だった。2013/1/31に新木場STUDIO COASTでコースト10周年を記念して行われた「TOUR2013 IN SITU -The Depiction of Reality- -STUDIO COAST 10th ANNIVERSARY SPECIAL LIVE-」では冒頭の3曲(THE IIID EMPIRE〜朔-saku-〜STUCK MAN)でこのギターが使用され、その際にPUがSH-13からSH-4に変更された。なお「STUCK MAN」は今現在まで、『UROBOROS』曲でガネーシャで演奏されたことがある唯一の曲。

Ganesa IX (Black Blue Skull→Pink Sparkle)

VIIIの兄弟機。長い間全く同じ見た目だったが、2014年にピンクラメにリフィニッシュされ、『ARCHE』武道館や『TOUR14 PSYCHONNECT -mode of "GAUZE"?-』で使用された。その後長らく出番が無かったが、23年の「ゆらめき」再録版のMusic Clipで久々に登場し、ライブでも使用された。↑とこの2本のどちらかはEMGが搭載された時期もある模様。

GANESA "ASAKURA" SPECIAL (Silver) ※

「embryo」のClipで使用している骨ガネーシャ。GiGS 2002年4月号では"GANESA "ASAKURA" SPECIAL"の名前で掲載されている。どこかで"Ganesa embryo"と書かれているのを見た気がするがソース失念。カスタムはESPの朝倉氏によるもので、ボディをくり抜くアイデアは薫考案。Testu氏や布袋寅泰氏が使用したことで有名なBORN TO ROCK DESIGNの鉄パイプを組み合わせた様な見た目のギター/ベースが元ネタ。塗装はギター用ではなくプラモデル用のスプレーか何かで行われたようで、現在は所々剥げている。改造元はEdwardsの市販モデルだと思われ、本人仕様と違い渦巻きの中心が出っ張っていないのが確認できる。完成直後の時点ではPUの間に薫本人デザインのトカゲを模した「薫」文字のデカールが貼られていたが、どこかの時点で剥がされている。2023年のESP Museumの企画で展示された際、ボディ上部のツノとヘッドを繋ぐ枝のような追加パーツが付けられていたが、これは01年の製作当時からあったが何らかの理由で外されていた模様。2023年の個展「ノウテイカラノ2」で薫直筆のガネーシャのデザインイラストのメモが展示されていたが、そのイラストでは枝が付いていたため、もとのアイデアではガネーシャはそもそも枝が付いたデザインだったのかもしれない。

EDWARDS / E-K-43GA (Black) ※

EDWARDSから市販されていたアンプ/スピーカー内蔵のミニガネーシャ。2001~02年頃のどこかのライブでアンコールで使用したことがあるらしい。2016年のESP Museumの企画で展示された。

その他ESP製

HORIZON-SUGIZO-CUSTOM(Black)

La:sadie's時代からDir en grey初期にメインで使っていた黒いホライズン。"薫CUSTOM"と紹介されているが実際はSUGIZOのシグネチャモデル。古いモデルでESPのサイトにも情報がないため、詳細がよく分からない少し謎なギター。が、96年のESPのカタログに"HORIUZON-SUGIZO-Custom"の名前で掲載されており、実際にシグネチャモデルとして市販されたもので確定。ボディ裏にはhideの『HIDE YOUR FACE』のステッカーが貼ってある。

HORIZON-CTM (See Thru Blue) ※

青いホライズン。初期のメインギターでインディーズ期のライブ映像やMusic Clipでよく使用していた。03年の列島激震行脚で「予感」を披露する際にも使われ、DVDの隠しトラックで映像を見ることができる。市販モデルされたどのモデルとも見た目が違うので、同一仕様のものは市販されていないと思われる。薫がオーダーしたのか、ESP側から提供されたのかは不明。

HORIZON-CTM (See Thru Brown) ※

『「楓」~if trans…~ Mechanism For Leave-Unknown…Despair…a Lost… ~裁きの血舞台~』で使っている茶色のホライズン。『GAUZE』のレコーディングでも使用。カラーはシースルーブラックらしいがどう見ても茶色。黒っぽいフィニッシュのホライズンは3本くらいあるらしく、いまいち詳細不明。2017年の「ANDROGYNOS」に際して、DIR EN GREYとPIERROTの竿隊6人のサインがボディに入れられ、ESP Museumで展示された。

HORIZON-CTM (See Thru Purple) ※

~99年頃までたまに使っていた紫のホライズン。『GAUZE』のレコーディングでも使用。

HORIZON -7- CUSTOM (Black) ※

『MACABRE』のレコーディング時にレンタルで使用した7弦ホライズン。スペック詳細は不明だが、T-O-M仕様でヘッドが3:3、12フレットのインレイには市販モデルによくある"ESP"の文字が無い。PUはEMG製のアクティブハム×2。

MA-300 (Black) ※

レスポールシェイプでサスティナー付き。「mazohyst of decadence」のレコーディングや大阪城ホールの「Cage」で使用。バインディングの色がいつかのタイミングで黒から赤に変わっているが、本人の手によるもの。

THROBBER-STD 薫CUSTOM (Black)

市販のTHROBBERを本家テレキャスに近い仕様(2シングル・3Wayブリッジ)に改造したもの。PUはダンカンのSTL-1。THROBBER最大の特徴であるサウンドリザーバーというボディの穴はスポンジを詰めてなかったことにしている。19年に薫の手によってボディ全面にイラストが追加されて超ポップな見た目になった。「蜷局」専用ギターかと思いきや、09年の海外ツアーでは機材の関係でレギュラー曲(「アクロの丘」)を披露する際にも使われた。現行品と違いネックジョイントのボルトが5点止めではなく4点止め。

LTD / SC-608B

DeftonesのStephen Carpenterモデルの8弦ギター。「ワルシャワの幻想」のレコーディング用に使われたが、「蜜と唾」「THE BLOSSOMING BEELZEBUB」のレコーディングでも2-8弦に1-7弦用の弦を張って使用された。市販モデルだが仕様が途中で変更されており、薫のものはPUがFishmanではなくEMGの初期仕様。

[003] FIRE-BURN!MIX

2024年の「ANDROGYNOS - The Final War -」で初日の「朔-saku-」と2日目の「脈」で使用した、Aijiのギター。Aijiは薫のGanesa VIを使用したが、ギター交換は薫が提案したらしい。

ESP以外

Dragonfly / CG-7 27.5 薫CUSTOM

7弦。レコーディングでdieと共用。もともとパッシブPUが載っていた方。

Dragonfly / CG-7 27.5 薫CUSTOM

7弦。レコーディングでdieと共用。もともとアクティブPUが載っていた方。現在はパッシブPUに変更されている。↑とこの2本はZONE-Bというモデルが元になっているっぽい。

Dragonfly / 26INCHI Model ※

スペック詳細不明。レコーディングでメインで使用しているDragonfly製の6弦。

Dragonfly / 型番不明 ※

スペック詳細不明。Dragonfly製、マットブラックの6弦。

Gibson / Les Paul CUSTOM (Black)

PLAYERS BOOKには"68年製"とあるが、実際は72年製。『MACABRE』レコーディング時点では
・リアPUにカバーが無い
・ロッドカバーが金ではなく黒
・ノブが黒ではなく金
といった違いがある。もしかしたらPLAYERS BOOK掲載のものとは別個体で、68年製のものかもしれない。

Gibson / Les Paul (Gold) ※

『GAUZE』のレコーディングで使われた、57ゴールドトップリイシューのレスポール。レンタル。

Gibson / Les Paul Standard (Cherry Sunburst) ※

『GAUZE』~『MACABRE』のレコーディングでメインで使われたレスポールスタンダード。95年製で58年モデルのリイシュー。シリアルは"8 5937"。

Gibson / FLYING V MEDALLION

ビンテージのフライングV。ボディ下部の先端にメダルが装着されており"メダリオン"の通称で呼ばれているレアなモデル。レコーディングでは「JESSICA」でメインで使用したほか、『鬼葬』でも使用。ライブでは「蒼天の霹靂」で使用している写真が残っている。他で使用したかは不明。

Fender / JAGUAR (3-Color Sunburst)

62年製のジャガー。PLAYERS BOOKには"2001年に入手"とあるが、「読弦」では「『MACABRE』か「ain't afraid to die」のレコーディングの時に買った」と話している。また00年?月号のロッキンfで、「取材日(7月下旬)のつい3週間前に購入した」とあるので、実際は2000年6~7月ごろ、『MACABRE』のレコーディング時期に購入したと思われる。ライブでは「ain't afraid to die」を披露する際によく使用していた。レコーディングでは「ザクロ」、『鬼葬』の「Bottom of the death valley」や、『UROBOROS』の「STUCK MAN」の間奏のクリーンフレーズ)でも使用。

Fender / JAGUAR (Surf Green(?)) ※

67年製のジャガー。『GAUZE』のレコーディングで使われた。レンタル。

Fender / Stratocaster (Vintage Blonde(?)) ※

downyの故・青木裕氏から譲り受けたギター。「Followers」のギターソロや「Ranunculus」等で使用。

Fender / Coronado I (Lake Placid Blue) ※

1966~70年に製造されたFenderのフルアコ。おそらくレンタル。『PHARALIS』のレコーディングで使用したが、このギターで録ったテイクが採用されたかは不明。

PRS / Custom24 (See Thru Purple)

「孤独に死す~」用のPRSその1。↓とどっちを使うかの基準はよく分からない。2017年の『mode of Withering to death. 』ではこちらを使用。

PRS / Custom24 (See Thru Black)

「孤独に死す~」用のPRSその2。↑とどっちを使うかの基準はよく分からない。2017年の『mode of Withering to death. 』以外ではこちらを使用。

FERNANDES / MG-70X (Black)

hideモデルのモッキンバード…ではないらしい。元々はMG-70としてhideモデルが発売される前に生産されていたモデルで、Xの人気にあやかりその後型番がMG-70Xに変更された。本家B.C.Richを模したコントロールが特徴だが、hide本人はこのスペックのMGは使っていない。

B.C.Rich / MG-035 (White) ※

B.C.Richのミニモッキンバード。おそらくレンタル。「mazohyst of decadence」の再録版のイントロ・アウトロのアルペジオのフレーズ(原曲でシタールが使われている箇所)を録るために使用したが、結局このギターで録ったテイクは使わなかった模様。

アコースティック・その他

JELLY JONES / BABY SITAR

『GAUZE』の頃から使われているエレキシタール。「mazohyst~」のイントロを初め、「Berry」の間奏、「embryo」のソロ等で使われた。「embryo」はライブで披露する際にもスタンドに設置されて使用された。

Star's / ELS-1 (Red Crack) ※

『UROBOROS』のレコーディングで使用しているエレキシタール。おそらくレンタル。

MORRIS / RUMBLER MR1001

なぞ。

MORRIS / MG CUSTOM

『TOUR08 THE ROSE TRIMS AGAIN』の「undecided」と「悲劇~」で使用。

MORRIS / MF CUSTOM

なぞ。

MORRIS / S-SERIES PROTO-TYPE (★★★★★)

元々は「蟲-mushi-」をライブで披露する際にMorrisに何本か用意してもらったうちの一本。★のペイントは薫のデザインで、モビーディックの佐藤氏が手掛けた。『BLITZ 5-DAYS』の「undesided」で使用。03年の「BANDやろうぜ」では"MORRIS Rumbler Series S-71C"の名前で掲載。

MORRIS / S-SERIES PROTO-TYPE

↑と同時期に用意された一本。『BLITZ 5-DAYS』の「蟲-mushi-」で使用。

MOIRRIS / G51

なぞ。

Taylor / 512ce ※

「疎外」「TOUR22 PHALARIS -Vol.II-」の「DOZING GREEN (Acoustic Ver.)」で使用したアコギ。本人のものかレンタルしたものか不明。

Takamine / 型番不明(Dreadnought Series) ※

本人の物か不明。『DUM SPIRO SPERO』のレコーディング映像で確認できる。

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