UiPath Friends Women's Community徒然
始めに
この記事はUiPathブログ発信チャレンジ2022サマーの3日目の記事です。
昨日ははなっち!@UiPath japan MVP 2019-2021さんのDataTableの行の間に、行を挿入する、明日はshuyさんの記事です。
注意書き
この記事は、私が参加しているRPAツールUiPathのユーザーコミュニティ、UiPath Friends Women's Communityに対する個人の意見です。
UiPath Friends Women's Community運営、UiPath Friends運営を代表する意見ではありません。
UiPath Friends Women's Communityとは
RPAツールUiPathのユーザー主体コミュニティUiPath Friendsの支部として、UiPathに関わる女性を対象に、2019年10月から始まったコミュニティです。
運営から参加者まで全て女性で構成され、年に数回UiPathの技術トークを中心としたグループワークやディスカッションのイベントを行っています。
https://uipath-friends-women.doorkeeper.jp/
略称はUiPath Friends女子部です。
私とUiPath Friends Women's Communityの関わり
私はUiPath Friends Women's Communityの設立から関わっている、元運営メンバーです。
2019年夏にUiPathコアユーザー対象でユーザー向けコミュニティ設立に向けたミーティングイベントがあり、そこで他の女性メンバーと共に『女性限定のコミュニティを立ち上げたい』と訴えたのが設立のきっかけです。
私が2020年秋に大学へ編入し多忙となったため、運営はいったん卒業しましたが、先日のイベントでの運営手伝いを機に、また徐々に運営参加したいと考えています。
私と女性限定コミュニティの出会い
私が女性限定コミュニティを欲しいを思ったきっかけは、2018年9月にUiPath社の女性社員が、UiPath女性ユーザー向けに開催してくれたイベント。
女性社員さんによる技術トークと、グループ分けされた女性ユーザー達とのざっくばらんな雑談トークが中心でした。
グループ対抗アイスブレイクでは『アクティビティ何個知っているか』を行い(Excelで例えるなら、知っている関数をひたすら挙げていくようなもの)、差し入れされたキルフェボンのタルト(一切れ1000円前後する、気軽には手がしづらい高級ケーキ)数種類を優勝チームから順に選べるとあって、大変に白熱しました。
時間制限の中、チーム内で『どんなアクティビティを使っている?』『それ初めて聞いた!どんな機能?』『そのアクティビティ使うとき、○○ってアクティビティもセットで使ってる!』と盛り上がりつつ30個以上挙げましたが、それでも2位。優勝チームはさらに大差の圧倒的知識量でした。
UiPath社員さんによる技術トークを含め、『女性限定の技術イベントってこんなに楽しく知識共有できるのか!』と認識した、とても貴重な体験となりました。
性別を限定しない技術イベントで感じたストレス
女性限定の技術イベントの楽しさを認識した私ですが、それならば性別を限定しない技術イベントでは、何が楽しさを減らすストレス要因と感じたのかを考えてみました。
話しかけられづらい
→切ない気持ちになる。まぁ私はこっちから話しかけますが。話題に迷われる
→申し訳ない気持ちになる。まぁ私はこっちから話題を出しますが。女性参加者=低レベル技術or管理部門、の認識
→こちらの情報を何も持っていない人から『会社の指示で来たんですか?(超意訳:技術に興味あってきたわけじゃないよね?)』とか、『普段はどんな業務やってるんですか?(超意訳:エンジニアでは無いですよね?)』と聞かれるのは地味にストレス。
私は!完全なる自由意思で!此処に居ます!!
女性でもエンジニアは居ますけどぉぉぉぉぉぉ!?顔出し集合写真
→『女性は最前列にどうぞ!』ありがち。
個人的意見ですが、不特定多数が閲覧可能な写真・映像を撮られるのが苦手です。ですので、目立つ場所に入ることを指示される、『撮られたくないです』と断るのはとてもストレス(重ねて言いますが、個人的意見です)性欲主体のセクシャルハラスメント
→存在自体は極少数だけど、遭遇したり目撃するとストレス甚大。
技術イベントは技術知識を共有するためにあるもので、女性の顔や胸の感想を述べたり、セクハラトークしたり、個人的なお付き合いを求めたりする場ではない。その人に再遭遇しないよう、他のイベントへの参加も見合わせるレベル。
1と2に関しては、私が男性の立場だったら同じような行動をしてしまいそうです。何がセクシャルハラスメント扱いになるかビクビクしながら、慎重に話さなければ…!!!と気負ってしまい、慣れるまで少し時間がかかるかも。
無論、誰が相手でもハラスメントにならないコミュニケーションを心がけなければならないのは当たり前なのですが、マイノリティへのセクシャルハラスメントは問題になりやすいから積極的には接しないでおこう、となりがちな心理はありますよね。
UiPath Friends Women's Community設立の思い
女性限定コミュニティを楽しいと思った私が、UiPath Friends Women's Community立ち上げに際しどんなコミュニティにしたいか、どんな人に参加して欲しいか、どんな体験をして欲しいか。
当時を振り返ると、こんな思いで設立していました。
どんなコミュニティにしたいか
運営や参加者が、『女性の○○さん』ではなく『○○さん』として、UiPathやそれを取り巻く事柄について語り合える場所
どんな人に参加して欲しいか
下記に該当する女性。
UiPathのことを知りたい(『これから知りたい』を含む)
UiPathのことを語りたい
UiPathのことを語り合いたい
UiPath愛を叫びたい
どんな体験をして欲しいか
性差を意識しなくて良い場
共感主体のコミュニケーション
技術レベルを含めた、様々なロールモデルを知る
大勢の前で意見を述べるドキドキ感と達成感(グループワークや登壇)
男性の意見を聞かなくて良い場で意見を述べることの解放感
顔出しNGと気軽に言える
女性だけの場を楽しむ
性別を限定しない技術イベントへの参加きっかけ
何故男性を排除しているのか
コミュニティ活動が軌道に乗り始め、男性の参加に関し、質問が出てくるようになりました。
どうして男性は参加不可なのか
見るだけ・聞くだけだけなら、男性でも良いのでは無いか
トランスジェンダー女性もダメなのか
イベント内容を男性にも共有して欲しい
これらについては、UiPath Friends Women's Community運営内でも様々な意見が出ていまして、今後どのように進めていくか検討中です。
ですので、あくまで現時点(2022年7月3日)の私個人の意見として、これらについてどのように解釈しているかを記載します。
どうして男性は参加不可なのか
→お互いに性差を意識しないで居られるコミュニティであるためです。
「男だけど女性差別しないから大丈夫」と言う方もいますが、心身ともに男性の方を男性と認識しないように参加者全てに徹底してもらうことは、運営上かなり困難です。見るだけ・聞くだけなら、男性でも良いのでは無いか
→女性限定であることで、参加者の心理的安全性を確保しています。
男性がいると委縮して意見を出せないという人からでも意見がどんどん飛び出すのは、女性限定イベントの良さの一つです。だからこそ聴きたいという感情もあるとは思いますが、それは参加してくれている人達の心理的安全性を冒してまで行う行為では無いと、私は思っています。
※なお、UiFesの女子部セッション及びUiPath Friends Women's Community vol.6など、YouTubeのUiPath Friendsチャンネルで配信されているものが一部あります。これらはYouTube配信されることを前提としてのイベントでしたので、視聴されることに問題は全くありません。トランスジェンダー女性もダメなのか
→イベント告知時点で全参加者向けにトランスジェンダー女性も含める女性としておけば問題ないと、個人的には思います。設立当初は「そういう意見が出てきたら対応で良いのでは? 女性の定義まで踏み込んで書くと、定義漏れが怖いし」なノリだったような気もします。
女性技術者向けイベントのWomen Developers Summitでの女性の定義『「自分は女性である」と思っているすべての方』を知った時は、なるほどこれなら!と納得できました。イベント内容を男性にも共有して欲しい
→公開可能な資料等は、各登壇者がUiPath Friendsイベント資料サイトで公開、または個人SNS等で公開している事が多いです。
(私の登壇時資料のリンク切れていますが、公開に使用したサービスの期限切れかと思われます。当時の資料を発掘出来たら再リンク張ります)
https://sites.google.com/view/uipath-friends/home
最後に
2022年6月17日に開催されたUiPath Friends Women's Community vol.6のUiPath社員さんによるセッションにて「UiPathでのDiversity, Inclusion & Belongingの取組みと女性のキャリア」をテーマにUiPath社の村上さんが発表された中の、コミュニティに言及したスライドがとても良かったので共有します。
UiPathを知り、学び、伝え、楽しむうえで、女性である事が何の障害にもならないように。
そう願いつつ、私はこれからもUiPath Friends Women's Communityと関わって行こうと思います。
皆でUiPathを楽しもう😉