PADとTPSと私
■はじめに
こんにちは。Λ(らむだ)です。
2023年5月1日より、株式会社ASAHI Accounting Robot研究所にてテクニカルエバンジェリストとして「全ての人の仕事を楽にする」をモットーに日々奮闘しています。
認定DXアドバイザースペシャリスト、デジタル庁デジタル推進委員、中小企業庁デジタル化支援者もやっています。
2024年5月にMicrosoft MVP for Business Applicationsを受賞しました。
■この記事は
Microsoft Power Automate Advent Calendar 2024 12月16日分の記事として参加しています。
■用語
PAD・・・Power Automate for desktopのこと。Microsoft社が提供するローコードでさまざまな業務システムを構築するためのクラウドサービスの総称Power Platformの中のひとつ
TPS・・・トヨタ生産方式(Toyota Production System)のこと。
■まとめ:この記事でお伝えしたいこと
トヨタ生産方式の考え方は、Power Automate for Desktopの推進において、まさに羅針盤となります。それは私自身が経験体験として目の当たりにしてきたことです。
効率化とカイゼンの精神を融合させることで、デジタル時代における業務改革の新たな地平線が開かれるのです。私たちは、この融合によって生まれる可能性に胸を躍らせずにはいられません。TPSとPADの相乗効果が、私たちの働き方をどのように変革していくのか、その未来に大きな期待を寄せています。皆さん、今日からこの新しい視点で自分の仕事を見直してみませんか?きっと、思いもよらない改善のヒントが見つかるはずです。共に、より効率的で創造的な職場づくりを目指しましょう。
■解説
製造業の効率化手法として知られるトヨタ生産方式(TPS)と、最新のデジタルツールであるPower Automate for desktop(PAD)の意外な共通点について、興味深い洞察をご紹介します。
「誰かのために」という原点
トヨタ生産方式の源流は、豊田佐吉氏の自動織機にさかのぼります。豊田佐吉氏は「誰かのために」という想いから、母親の夜なべ仕事を楽にしたいと自動織機を発明しました。この「誰かのために」という精神は、PADを含む現代のデジタルツールによるカイゼンにも通じるものがあります。
自働化とジャストインタイム
TPSの二本柱である「自働化」と「ジャストインタイム」は、PADの機能と驚くほど共鳴します。
自働化: TPSでは不良品を作らないよう異常を検知して自動停止する機能を重視します。PADでも、エラーが発生した際に自動的に報告し、適切に処理を終了する機能があります。
ジャストインタイム: 必要なものを必要な時に必要なだけ生産するという考え方は、PADによる情報の効率的な取得と処理にも適用できます。
ムダの排除:7つのムダとPAD
TPSの「7つのムダ」の概念は、オフィス業務にも適用できます。PADはこれらのムダを効果的に削減する可能性を秘めています:
加工のムダ: 複雑すぎる資料作成をシンプル化
在庫のムダ: 不要なデータの保管を最小限に
造りすぎのムダ: 重複した資料作成を防止
手待ちのムダ: 情報待ちの時間を短縮
動作のムダ: ファイル検索の効率化
運搬のムダ: 情報の移動を最適化
不良・手直しのムダ: 資料の作り直しを減少
終わりなきカイゼンの精神
TPSの生みの親である大野耐一氏の言葉「カイゼンした今が一番悪いと思え」は、PADの推進にも当てはまります。常により良い方法を追求し、改善し続けることが重要です。
■こちらの内容は
パワプラジオ #6でお話した内容を文章化しました。
■最後に
2025年もいろいろな企画で皆さまにPAD、DX、TPSについて情報発信していきます。
今後の活動にぜひご期待ください!!
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