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『稲盛和夫一日一言』 12/1(木)

 こんにちは!『稲盛和夫一日一言』 12/1(木)は、「経営12ヵ条 ①」です。 
※2022年12月1日の投稿が手違い?で削除されていたため、再掲しました!

ポイント:「経営12ヵ条」は、人間として何が正しいかという最もベーシックで普遍的な判断基準に基づいたもの。第一~三条は以下の通り。
 1.事業の目的、意義を明確にする
 2.具体的な目標を立てる
 3.強烈な願望を心に抱く

 2016年発刊の『稲盛和夫経営講演選集 第6巻 企業経営の要諦』(稲盛和夫著 ダイヤモンド社)に、2012年12月開催の盛和塾西日本忘年塾長例会における経営12ヵ条に関する紐解き講話が収録されています。第一~三条について以下にまとめてみました。

第一条 事業の目的、意義を明確にする
    ー 公明正大で大義名分のある高い目的を立てる ー

 公明正大な事業の目的や意義があってこそ、従業員の心からの共感を勝ち取ることができ、全面的な協力を得ることができるのです。また経営者自身も堂々と胸を張り、経営に全力投球できるようになります。
 会社の使命、ミッションを確立し、その共有を図ることを通じて、従業員一人ひとりのモチベーションを高めることで、組織全体を活性化していくことが必要なのです。(要約)

第二条 具体的な目標を立てる
    ー 立てた目標は常に社員と共有する ー

 これは「ビジョン」を確立するということでもあります。
 経営者はその組織が何を目指すのかというビジョン、目標を高く掲げ、それを集団に指し示していかなければなりません。組織をどういう方向に導いていくのかという方針を示し、進んでいく先にはどのような未来があるのかという展望を描き、さらにはその実現に至る具体的方策まで指し示し、人々を導いていくことが求められるのです。
 また、ビジョン、目標は夢あふれたものであると同時に、それを実現していくための具体的な計画が立てられていなければなりません。
 そして大切なのは、それが会社全体の漠とした数字ではなく、空間的、時間的にも組織ごとにブレークダウンされた明確なものでなければならないということです。(要約)

第三条 強烈な願望を心に抱く
    ー 潜在意識に透徹するほどの強く持続した願望を持つこと ー

 物事が心に描いたとおりに成就するのであれば、「何としても目標を達成したい」という願望をどのくらい強く持つことができるかが成功の鍵になります。
 潜在意識を駆使すれば、経営をさらに大きく伸ばすことができます。顕在意識とは目覚めている意識のことで、潜在意識とは通常は意識の下に沈み込んでいて表面に出てこない、意のままにコントロールできない意識のことです。
 そうした潜在意識を自在に活用できるようになるためには、強烈な体験をしたり強いショックを受けるなど、望んでもなかなかできないような衝撃的な出来事に遭遇するか、あるいは、朝起きてから寝るまで明けても暮れても四六時中強く持続した願望を持ち続けることが必要です。
 ですから、目標が難しく高ければ高いほど、それを実現していくためには強く持続した願望を抱き続けることが必要になるのです。
(要約)

 今日の一言では、「経営12ヵ条」は、人間として何が正しいかという最もベーシックで普遍的な判断基準に基づいているため、業種や企業規模の違いはもちろん、国境や文化、言語の違いを超えて通じるものである、と述べられています。
 上記の講話では各条ともご自身の経験を交えながら、より具体的に解説されています。ここではごく簡単な補足しかできませんので、興味のある方は、2022年9月発刊の『経営12ヵ条 ー経営者として貫くべきことー 』(稲盛和夫著 日経BP/日本経済新聞出版)を手に取っていただければと思います。


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