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『稲盛和夫一日一言』1/17 Review

 こんにちは!R&P企画 emuです。
 2024年8月1日より、連続投稿3年目に入りました。文末に、過去2年分のレビューを掲載しておりますので、本日分と併せてご一読ください。

 1月17日、今日の一言は『人を動かすもの』です。

 人を動かす原動力は、ただ一つ公平無私ということです。無私というのは、自分の利益を図る心がないということです。あるいは自分の好みや情実で判断しないということです。無私の心を持っているリーダーならば、部下はついてきます。逆に自己中心的で私欲がチラチラ見える人には、嫌悪感が先立ち、ついていきかねるはずです。

 リーダーが持つべき最も大事なものを一言で言えば、それは「公平無私」ということです。「公平」とはみんなを公平にすること、「無私」とは私を無くすということです。
 リーダーが過ちを犯すのは、自分というものを大事にすることから起こってきます。トップに立つ人間、リーダーであるべき人間は、「公平にして無私の心」を持っているということが、たいへん大事ではないかと思っています。
 自分自身を無にする、自分自身を消してしまうということは、たいへん勇気の要ることであり、かつたいへん厳しい要求です。しかし、そういう要求に耐えられる人でなければ、どんな小さな組織のリーダーにも選んではならないのです。堅苦しいことを言うようではありますが、そのくらいにしなければ、不祥事は決して消えることはありません。ひとつの不祥事が連鎖反応を起こして、末端まですさまじく荒れ果てた世相をつくっていきます。そして、人間がお互いに信用できなくなり信頼を失ってしまった社会は、崩壊の道をまっしぐらに進んでいくことになるに違いありません。
 自分自身を無くして、人さまのために、世のために尽くすということをやっていれば、それは決して不利なことにはなっていきません。そういうことをすることによって、その人にも必ずラッキーなことが起こってきます。それはあらゆるところですでに証明されている、と私は思っています。
 

2004年 盛和塾第12回全国大会 塾長講話より

 本記事を通して「京セラフィロソフィ」「稲盛経営哲学」に接することで、皆さんが少しでも毎日を活き活きと過ごされんことを願っております。


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