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『稲盛和夫一日一言』2/9 Review
こんにちは!R&P企画 emuです。
2024年8月1日より、連続投稿3年目に入りました。文末に、過去2年分のレビューを掲載しておりますので、本日分と併せてご一読ください。
2月9日、今日の一言は『仕事の中に喜びを感じる』です。
人間が本当に心からの喜びを得られる対象は、仕事の中にこそある。仕事をおろそかにして趣味や遊びの世界に喜びを見出そうとしても、一時的には楽しいかもしれないが、決して心から湧き上がるような喜びを味わうことはできないはずだ。真面目に一生懸命仕事に打ち込み、つらさや苦しさを超えて何かを成し遂げたときの達成感。それに代わる喜びはこの世にはない。
江戸時代の思想家で石門心学の開祖である石田梅岩は、まだ京都の呉服屋の手代として一生懸命働いていた40歳のころ、ある禅宗のお坊さんに会って修行をし、そして忽然と悟ります。その悟ったものを商人に教えようと塾を開きます。塾生たちには「耳で聞いただけでは、真の智は得られるものではありません。悟りを開かなければなりません。それには修行を重ねることです。修行を重ねることによって、忽然と悟ります」と言っています。また、「忽然として悟ったときの喜びは、死んだ親が蘇ったとき以上のものである」とも言っています。
つまり、寸暇を惜しんで、恐ろしいほどのコンセントレーションで仕事をし、肉体的にも精神的にも知的にもヘトヘトになるくらい、毎日、毎日仕事をする。それは、お坊さんが座禅を組み、作務をしながら一生懸命に修行をし、悟りを開くのと同じです。
悟りの境地に到ると、その瞬間、随喜(ずいき)の涙がこぼれ、得も言われぬ幸せ感に全身が打ち震えるといいます。仕事に徹して、最終的には悟りを開く。悟りを開くことで、物事がすべて見えてくるようになる。石田梅岩は仕事における喜びをそのように説いているわけです。
本記事を通して「京セラフィロソフィ」「稲盛経営哲学」に接することで、皆さんが少しでも毎日を活き活きと過ごされんことを願っております。