見出し画像

『稲盛和夫一日一言』11/9 Review

 こんにちは!R&P企画 emuです。
 2024年8月1日より、連続投稿3年目に入りました。これを機に、しばらくは過去2年分をレビュー掲載していく予定です。

 11月9日、今日の一言は『私心が組織をダメにする』です。

 トップに立つ人間には、いささかの私心も許されない。基本的に個人という立場はあり得ない。トップの「私心」が露わになったとき、組織はダメになる。

 本来、組織というものは意思も意識も持っていない無生物です。しかし、組織のトップに立つ人間がそこに意思や意識、いわば生命を吹き込めば、組織は生き物のように活動を始めます。
 トップたる者、四六時中組織のことを考えていなければ、組織は機能しなくなります。しかし、それでは個人というものは一切なくなってしまいます。それが実際にはどれほど厳しいことか、私は思い悩み、自問自答を繰り返してきました。
 個人に返るときがなければ、人間は生活していくことはできません。ですから、なるべく私個人としての自分になる時間、個人に返る時間を少なくし、社長という公人としての意識を働かせている時間を多く取るようにする。自分自身のことを犠牲にしてでも会社のことに集中する。それがトップの義務なのだと、深く悩んだ末に思うようになりました。
 トップに立つ人間が個人という立場になったとき、組織をダメにしてしまう。常に組織に思いを馳せることができるような人、いわば自己犠牲を厭わないでできるような人でなければトップに立ってはならない。西郷南洲はそれを教えてくれているように思いました。

2017年 盛和塾東日本地区忘年塾長例会講話より

 本記事を通して「京セラフィロソフィ」「稲盛経営哲学」に接することで、皆さんが少しでも毎日を活き活きと過ごされんことを願っております。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?