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『稲盛和夫一日一言』3/1 Review

 こんにちは!R&P企画 emuです。
 2024年8月1日より、連続投稿3年目に入りました。文末に、過去2年分のレビューを掲載しておりますので、本日分と併せてご一読ください。

 3月1日、今日の一言は『六つの精進 ①』です。

 心を磨く指針としては、次のような「六つの精進」が大切ではないかと考えてきた。
① 誰にも負けない努力をする
  人よりも多く研鑚する。また、それをひたむきに継続する。不平不満
 を言うひまがあったら、一センチでも前へ進み、向上するように努める。
② 謙虚にして驕らず
  「謙のみ益を受く」という中国古典の一節のとおり、謙虚な心が幸福を
 呼び、魂を浄化させることにもつながっていく。

 「六つの精進」は、企業経営をしていく上での必要最低限の条件であると同時に、人間として素晴らしい人生を生きていくために守るべき必要最低限の条件ではないかと思います。この「六つの精進」を毎日実践し続けていけば、やがて自分の能力以上の素晴らしい人生が開けていくのではないかと思いますし、事実、私自身はそのようにして人生を歩んでまいりました。
 素晴らしい人生、幸せな人生を生きることは、決して難しいことではありません。この「六つの精進」を守りさえすれば、むしろ易しいことではないかとさえ私は思っています。
 最初にくるのは、「誰にも負けない努力をする」ということです。経営をしていく中でいちばん大事なのは「誰にも負けない努力をする」ことです。言葉をかえれば、「毎日一生懸命に働く」ことが、企業経営で最も大事なことだということです。
 極端に言えば、一生懸命に働きさえすれば、経営は順調にいくのです。どんな不況がこようとも、どんな時代になろうとも、一生懸命に働きさえすれば、十分にそれらの苦難を乗り切っていけるはずです。一般には、経営をするには経営戦略、経営戦術が大事だと言われていますが、一生懸命に働くということ以外に成功する道はないのです。
 二つ目は、「謙虚にして驕らず」です。謙虚であるということは、人間の人格を形成する資質の中で最も大切なものではないかと思います。
 これは、成功して驕りたかぶっている人に対してだけ謙虚になれと言っているのではなく、中小零細企業のときから大企業になるまで、一貫して謙虚でなければならないと、私は思っています。
 若いころ、私は中国の古典にある「謙のみ福を受く」という言葉を知り、謙虚でなければ幸福を受けることはできない、幸福を得られる人はみな謙虚でなければならないのだと思い、まだ京セラが中小零細企業であったことから謙虚さを大事にしてきました。ましてや会社が立派になり、大きくなっていけば、自然と人はみな傲慢になり、有頂天になっていくものですから、そういうときにこそ謙虚さを決して忘れないと、自分に言い聞かせてきました。
 世の中では、他人(ひと)を押しのけてでも、という強引な人が成功するようにみえますが、決してそうではありません。成功する人とは、内に燃えるような情熱や闘争心、闘魂を持っていても、実は謙虚で控え目な人なのです。

2008年 盛和塾第16回全国大会 塾長講話より

 本記事を通して「京セラフィロソフィ」「稲盛経営哲学」に接することで、皆さんが少しでも毎日を活き活きと過ごされんことを願っております。


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