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『稲盛和夫一日一言』11/28 Review

 こんにちは!R&P企画 emuです。
 2024年8月1日より、連続投稿3年目に入りました。これを機に、しばらくは過去2年分をレビュー掲載していく予定です。

 11月28日、今日の一言は『損な役を引き受ける勇気』です。

 成功すればするほど、偉くなればなるほど、謙虚に振る舞わなければならない。自分が最も損な役を引き受けるという勇気がなければ、上に立ってはならない。自己犠牲を払う勇気のない人が上に立てば、その下に位置する人たちは不幸になる。

 経営者が自分の才を誇るようになってしまうと、会社がダメになっていきます。私は自分自身を戒め、「謙虚にして驕らず」という言葉を座右の銘として、いくら京セラが発展しても、こんにちまで営々と仕事に没頭し励んできました。
 一般的に、上に立てば立つほど人は自分を大事にしてしまいます。大勢の人と協力し、苦労を重ねて成功を収めたものの、出世していくにつれ保身に走り、自分を優先するようになってしまうことが往々にしてあります。また、清廉潔白を売り物にしていた政治家が当選を重ねるうちに、いつのまにか自分の権勢を大事にするような政治家になってしまうこともあります。
 企業経営者でも政治家でも官僚でも、偉くなればなるほど率先して自己犠牲を払わなければなりません。自分のことはさておき、自分が最も損な役を引き受けるというような勇気がなければ、上に立ってはならない、と私は思っています。いや、上に立つ資格そのものがないと思っています。自己犠牲を払う勇気のない人が上に立てば、その下に住む人たちは不幸になります。

2017年 盛和塾東日本忘年塾長例会 講話より

 本記事を通して「京セラフィロソフィ」「稲盛経営哲学」に接することで、皆さんが少しでも毎日を活き活きと過ごされんことを願っております。


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