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『稲盛和夫一日一言』12/19 Review
こんにちは!R&P企画 emuです。
2024年8月1日より、連続投稿3年目に入りました。これを機に、しばらくは過去2年分をレビュー掲載していく予定です。
12月19日、今日の一言は『強欲企業の限界』です。
企業は人間の集まりであるから、どうしても欲望から発した「もっと儲けよう」という行動が出てきてしまう。しかし私は、自社の利益だけを最大にしようと経営を行い、それで成功し続けているような企業はあり得ないと考えている。
経営者の努力と才覚によって中小企業が成長発展を遂げたとき、その経営者が「もっともっと」と自らの利益を際限なく求めるようになったり、今まで以上に贅沢に走り、傲慢になるようであったならば、その企業はやがて滅亡していくことになるでしょう。
これは古今東西、まさに世のならいです。そんな企業の経営者もみんな、最初は「自分だけはそのような轍は踏むまい」と思っていたはずです。辛酸をなめ、苦労を重ねているときには、「巨額の報酬を受け取るなど、経営者の風上にも置けない」と憤慨しているのですが、いざ自分が功成り名を遂げたら、報酬も名誉も限りなく欲しくなり、奢り高ぶるようにもなり、やがて没落していくことになってしまうのです。
自分では自分の変化が分からないものです。しかし、自分の中に確固たる哲学を持っていなければ、環境の変化に合わせて変質していってしまいます。ともすれば頭をもたげてくる、「おれがおれが」という自己愛に満ちた欲望をできる限り排し、従業員のため、お客様のため、さらには社会のためといった、「他に善かれかし」と願う、思いやりの心、つまり利他の心が、自分の心の中を占めるようにしていかなければなりません。
本記事を通して「京セラフィロソフィ」「稲盛経営哲学」に接することで、皆さんが少しでも毎日を活き活きと過ごされんことを願っております。