『稲盛和夫一日一言』2/10(金)
こんにちは!『稲盛和夫一日一言』 2/10(金)は、「成功と失敗は紙一重」です。
ポイント:成功する人と、失敗する人の差は紙一重。その違いは、粘り強さと忍耐力の差。
2011年発刊の『京セラフィロソフィを語るⅡ』(稲盛和夫著 京セラ経営研究部編/非売品)の中で、成功する人と成功しない人との違いについて、稲盛名誉会長は次のように述べられています。
成功する人と成功しない人の違いは紙一重です。成功しない人は、困難にぶち当たったとき、「解決しないのではないか」と、ふと心の中に迷いが生じる。その逡巡(しゅんじゅん)が問題なのです。
成功する人は、壁にぶち当たったときでも、「自分には無限の能力がある。努力をしさえすれば必ず解決できる」と、楽天的に可能性を信じる人です。
一瞬のためらいもなく、一分(いちぶ)の疑問もなく、「やればできるはずだ。今はまだ能力がないかもしれないけれども、人間には無限の可能性があるはずだ。できるかできないかは、その可能性を信じて努力をするかしないかというだけの違いしかない」と自分に言い聞かせる。そう信じられる人だけが壁を突破できるのです。
なぜなら、難しいことほど粘って粘って、時間をかけて努力しなければできません。粘って粘ってやり抜くということは、「できるはずだ」と思っている人にしかできないわけです。
「どうかな、うまくいかないかもしれないな」と思ったら、長期間にわたり力強く粘ることはできませんし、やり切ろうとする闘志もわいてきません。「これはちょっと・・・」と思うその一瞬の逡巡、ためらい、疑問が精神力を萎えさせてしまうと、私は思っています。
つまり、成功と失敗を分ける境界は、心のあり方にあるのです。強い心を持って、できるということを信じてやれるかどうかで、仕事も人生も決まってくるのです。(要約)
京セラフィロソフィに「成功するまで諦めない」と言う項目があります。
成功するかしないかは、その人の持っている熱意と執念に強く関わっています。何をやっても成功しない人には熱意と執念が欠けているのです。体裁のいい理由をつけ、自分を慰め、すぐ諦めてしまうのです。
成功するには、目標達成に向けて粘って粘って最後まで諦めずにやり抜くということが必要です。(要約)
2/9発表のトヨタ自動車2022年4~12月期連結決算は、2年ぶりの減益でしたが、売上高は18%増の27兆4640億円で、過去最高でした。
最近のテレビCMで、豊田章男社長は「(トヨタが)今できることは全部やります!」と言われていますが、そこには社長交代発表の背景にある強烈な危機感だけでなく、今後とも巨額な内部留保に裏打ちされた積極的なチャレンジを力強く推進するぞというメッセージも込められているはずです。
大きなチャレンジにはリスクが伴います。企業であれ個人であれ、そのリスクを払拭できるくらいの財務力があるかどうかは、目標達成に向けてやり抜こうとするパワーにも影響が出てしまうのは致し方ないでしょう。
諦めなければ、成功はしなくても失敗したことにはなりません。
必ずできるはずだと自分を信じ、疑念を抱かずに前を向いて踏ん張り続けることで成功が見えてくる。やはり一番肝心なのは、心のあり方持ち方ではないでしょうか。