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『稲盛和夫一日一言』12/14 Review

 こんにちは!R&P企画 emuです。
 2024年8月1日より、連続投稿3年目に入りました。これを機に、しばらくは過去2年分をレビュー掲載していく予定です。

 12月14日、今日の一言は『災難の考え方』です。

 災難に遭うことにより過去の業(ごう)は消える。そこで、「ありがたい。この程度の災難で済んでよかった」と感謝し、明るい方向に考え方を変えていく。災難さえも前向きに解釈することで、運命をよい方向に変えることができる。

 思い描いたものは必ず実現します。これは、ただ単に思ったことが実現するというだけの意味ではありません。思いというものは、まず業をつくります。思いが原因をつくります。そしてその原因は、現象面に発現して実現をします。善いことを思えば必ず良い結果が生まれますし、悪いことを思えば必ず悪い結果を招きます。直接的なものだけではありません。思いというものが業をつくります。つまり、その人に備わっている思いの原因を形づくる。そしてその原因が発現して、自分の目の前の現象界に現れてくるわけです。
 私も過去にいろいろな問題に遭遇し、たいへん苦しんだことがありました。そんな時期に私の相談相手となっていただいたのは、私の兄弟子にあたり、現在、臨済宗妙心寺派円福寺の管長猊下(げいか)をなさっている西片擔雪(たんせつ)老師でした。
 あるとき、老師は次のようにおっしゃいました。
「稲盛さん、災難に遭ったと言っても、その程度の災難でよかったじゃありませんか。来る日も来る日も悩んでいるとおっしゃるが、それであなたの命がなくなるというわけではない。災難が起きたということは、あなたが過去につくった業が消えるときなのですから、喜ぶべきことなのですよ。その程度の災難で終わるのなら、お祝いをしてもいいくらいですよ」
 私はそのとき、災難に遭い、克服していくうえで最高の教えをいただいたと思っています。

2005年 盛和塾ニューヨーク開塾式 講話より

 本記事を通して「京セラフィロソフィ」「稲盛経営哲学」に接することで、皆さんが少しでも毎日を活き活きと過ごされんことを願っております。


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