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『稲盛和夫一日一言』1/29 Review
こんにちは!R&P企画 emuです。
2024年8月1日より、連続投稿3年目に入りました。文末に、過去2年分のレビューを掲載しておりますので、本日分と併せてご一読ください。
1月29日、今日の一言は『心に描く』です。
心が呼ばないものが自分に近づいてくることはなく、現在の自分に起こっているすべての現象は、自分の心の反映でしかありません。
私たちは、怒り、恨み、嫉妬心、猜疑心など否定的で暗いものを心に描くのではなく、常に夢を持ち、明るく、きれいなものを心に描かなければなりません。そうすることで、実際の人生も素晴らしいものになるのです。
あさましいほどの煩悩を片時も忘れようとしないで、それに溺れて生きているのが人間の偽りない実相だ、とお釈迦様は教えています。
もちろん、欲望や煩悩というのは人間が存在していくためのエネルギーでもありますから、それを一概に否定するわけにはいきません。しかしそれは同時に、人間を絶えず苦しめ、人生を台無しにしてしまいかねない猛毒も有しています。
考えてみれば、人間というのはなんと因果な生き物なのでしょうか。自分たちの生存に不可欠なエネルギーが、そのまま自分たちを不幸にし、滅ぼしてしまいかねない毒でもあるのです。
したがって大事なのは、できるだけ欲を離れることです。三毒を完全に消すことはできなくても、それを自らコントロールして抑制するよう努めることが大切です。
人間には元々、煩悩の対極に位置する、素晴らしい心根があります。人を助けてあげるとか、他の人のために尽くすことに喜びを覚えるといった美しい心を、誰もが心の中に持っています。しかし、煩悩があまりに強すぎると、そうした心根はなかなか表に出てきません。
私は、人間の心には利己と利他の心が同居していると考えています。そして、利己を抑えた分だけ心に占める利他の割合が増えていくのだと思います。その人が幸せな人生を送れるか、それとも不幸な人生になってしまうかは、この利他の心、つまり善き思いと、利己の心、つまり悪しき思いとの葛藤によって決まると言っても過言ではありません。
真面目に一生懸命働き、不平不満を言わずに常に感謝の心を抱き、謙虚にして驕らず、反省を怠らない人は、そうした美しい心が反映されたような幸せな人生を送ることができるはずですし、逆に、少しでも楽をして儲けようとし、常に愚痴と不平不満を鳴らし、少しの成功でも鼻にかけて驕り高ぶるような人は、そうした悪しき心が反映されたような人生に陥ってしまうものです。まさに、周囲に起こる現象は、自分の心の反映に過ぎないのです。
本記事を通して「京セラフィロソフィ」「稲盛経営哲学」に接することで、皆さんが少しでも毎日を活き活きと過ごされんことを願っております。