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『稲盛和夫一日一言』12/20 Review

 こんにちは!R&P企画 emuです。
 2024年8月1日より、連続投稿3年目に入りました。これを機に、しばらくは過去2年分をレビュー掲載していく予定です。

 12月20日、今日の一言は『真の事業家』です。

 「利を求むるにも道あり」。真の事業家は、人の道を踏み外さないように、その範囲で利益を追求する。

 普通の商売は全部が自由競争のなかにあります。そして、良識のある経営者であれば、適正利潤という概念を持っているはずです。ですから、談合やら独占やら、または人の弱みや逆境につけ込んで不正な利益を得るといったことをしない限り、普通に競争し必死に働いて得た利益は不正なものではありません。
 つまり「利を求むるに道あり」という、人間として正しい道を貫きながら、わずかなマージンしかない、わずかな利益しかないものをコツコツと一生懸命に稼いでいく。そうして得られた利益を、わずかずつではありますが積んでいく。そして、「入るを量って出ずるを制する」、つまり、出ていくほうを少なくする。そうした経営の常道を踏んで稼いだ利益は、決して人の道に反して稼いだものでもなんでもないわけです。
 学者や文化人と称するような人たちから、「所詮、皆さんは商売人ですからな」と軽蔑されるようなことを言われたとしても、「黙っておくわけにはまいりません。失礼ですが、私たちは皆さんよりもはるかに立派な、高尚な仕事をやっております」と胸を張って言うべきだろうと思います。

1998年 盛和塾関西地区合同塾長例会 講話より

 本記事を通して「京セラフィロソフィ」「稲盛経営哲学」に接することで、皆さんが少しでも毎日を活き活きと過ごされんことを願っております。


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