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『稲盛和夫一日一言』1/10 Review

 こんにちは!R&P企画 emuです。
 2024年8月1日より、連続投稿3年目に入りました。文末に、過去2年分のレビューを掲載しておりますので、本日分と併せてご一読ください。

 1月10日、今日の一言は『強烈な願望を持つ』です。

 願望を成就につなげるためには、並に思ったのではダメだ。生半可なレベルではなく、強烈な願望として、寝ても覚めても四六時中そのことを思い続け、考え抜く。頭のてっぺんからつま先まで全身をその思いでいっぱいにして、切れば血の代わりに「思い」が流れる。それほどまでにひたむきに、強く一筋に思うこと。そのことが、物事を成就させる原動力となる。

 経営者にとって一番の課題は、「強く思う」ということです。多くの経営者は、心の中で「こうしたい、ああしたい」と軽く思うだけで、無理難題があるとわかるや否や、「いや、こういう条件があるから、これはやはり難しい」と、すぐ頭で考えてしまいます。それは、我々が長い間学校で学び、社会で働き続ける中で、まず頭で考えるということが習慣になっているからです。頭で考えて、できると思えるのであればやるでしょうが、そうでなければ、色々な困難を目の前にすると、頭で考えて挑戦をやめてしまいます。結局、困難を乗り越えて大きな成功を収めることができないのです。
 そうではありません。まずは、「何としてもやり遂げるのだ」という信念を伴った、強烈な「思い」を持つのです。経営者のやりたいことが難しいことであれば、部下から「こんな障害もありますし、きっと不可能ですよ」といった反論が寄せられることもあるでしょう。それでも、経営者がほんとうにそれをやりたいと思うならば、部下の反論などはねのけて、「いや、我々は何としてもこれを成功させるのだ」と、強く訴えることです。
 そしてその後は、「思い」に任せて猪突猛進するのではなく、「みんなが難しいと言うのもわかる。だから今からは、これを成功させるためにはどうすればいいのかを考えよう」と言って、戦略・戦術を徹底的に考えていきます。もちろん、自分だけで考えるのではありません。優秀な部下を集めて会議を開き、さまざまな知恵を出してもらい、困難を乗り越えるためにはどうすればいいかを、全員で考えていくのです。
 

2014年 盛和塾第22回世界大会 塾長講話より

 本記事を通して「京セラフィロソフィ」「稲盛経営哲学」に接することで、皆さんが少しでも毎日を活き活きと過ごされんことを願っております。


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