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『稲盛和夫一日一言』12/6 Review
こんにちは!R&P企画 emuです。
2024年8月1日より、連続投稿3年目に入りました。これを機に、しばらくは過去2年分をレビュー掲載していく予定です。
12月6日、今日の一言は『正しい道義』です。
大きな志を実現していくためには、多くの人々の力を結集していかなければならない。そのときに大切になるのが、「正しい道義」である。高邁な志を持って、ひたむきに努力を続ける人の周りには、自然と志を同じくする人が集まってくる。そのようにして末広がりに仲間が増えていくことで、やがて当初想像もできなかった偉大な成功を実現することができる。
私は、こんにちほど各界のリーダーに厳しいモラル、または道義心が求められる時代はなかろうと思っています。以前から私は、経営に携わっておられる盛和塾生の皆さんに対して、常に哲学を説いてきました。私たちは利益を追求しますが、「利を求むるに道あり」、つまり利益追求にあたっては守るべき道がある。その道こそが「人間として正しいことを正しいままに追求する」という、私たち盛和塾で言うところの哲学です。
天は、宇宙の中で何が正しいのかということを指し示しています。それは、中国思想にある「天道」「タオイズム※」といったものですが、私たちはそのような考え方をベースにして企業活動を行うべきなのです。つまり、利益は追求しても、人間としての道を踏み外してまでそれを行ってはならないということです。
ですから、従業員から「しょせん、ウチの社長は利益を追求するだけの人だからな」と思われているようでは、皆さんが従業員に対してどんなに素晴らしい話をしたとしても、決して従業員はついてこないでしょう。そのためにも従業員には、「ウチは決して道を踏み外しての利益追求はしていません」ということを、明確に話さなければならないと思っています。
※タオイズム:人間は天地自然に添った行動や心の持ち方を身につけ、実践することにより、自分本来の生き方ができるという考え方。老荘思想がベースとなっている。
本記事を通して「京セラフィロソフィ」「稲盛経営哲学」に接することで、皆さんが少しでも毎日を活き活きと過ごされんことを願っております。