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『稲盛和夫一日一言』12/22 Review

 こんにちは!R&P企画 emuです。
 2024年8月1日より、連続投稿3年目に入りました。これを機に、しばらくは過去2年分をレビュー掲載していく予定です。

 12月22日、今日の一言は『有言実行』です。

 世の中ではよく、「不言実行」が美徳とされますが、私は「有言実行」を大切にしています。まず自らが手を挙げて「これは自分がやります」と名乗りを上げ、自分が中心になってやることを周囲に宣言してしまうのです。そう宣言することで、周りと自分自身の両方からプレッシャーをかけ、自分自身を奮い立たせるとともに、自らを追い込んでいくことによって、目標の達成がより確実となるのです。

 若いことから、「『不言実行』は立派なことだ。男は黙って実行すればいいのだ」とよく言われてきましたが、私は長ずるに及んで、どうもそうではないのではという気がして、『有言実行』こそが立派なことだと思うようになりました。
 例えば、「今期の売上はこれだけにします。利益はこれだけあげます」と従業員に公言する。そうすると、自分の言った言葉が言霊として、エコーとして自分に返ってきて、それを実行させるエネルギーを自分に与えてくれます。
 もうひとつ、「私はこうしたい」と公言することによって、それは自分自身に対する約束にもなるわけです。黙っていれば誰にも聞こえはしませんが、自分で口に出した瞬間、それは約束になり、同時に責任を伴うものとなるわけです。
 よく、思わず「言ってしまった」ということがあると思いますが、その「言ってしまう」ということが大事なのです。「言ってしまう」ことによって、「もう逃げられない、約束したのだよ」と、自分に足かせをする。そういう意味からも、『有言実行』というのは非常に大事なことなのです。

1999年 盛和塾北海道地区合同塾長例会 講話より

 本記事を通して「京セラフィロソフィ」「稲盛経営哲学」に接することで、皆さんが少しでも毎日を活き活きと過ごされんことを願っております。


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