『稲盛和夫一日一言』1/4(水)
こんにちは!『稲盛和夫一日一言』 1/4(水)は、「反省と努力」です。
ポイント:ほとんどの人は心の大切さに気づかず、心を立派にしようなどということに関心を持っていない。まずは人生において、心を高め心を美しくしなければならないと思い、そうできていないことを反省し、さらに努力しようと心がけることが大切。
2001年発刊の『京セラフィロソフィを語るⅠ』(稲盛和夫著 京セラ経営研究課編/非売品)の中で、反省することの大切さについて、稲盛名誉会長は次のように述べられています。
私は常々、「その人が持っている哲学、思想、心のあり方、または理念、信念、人格といったものが人生を決める」とお話ししてきました。
しかし、我々人間は肉体を持って生まれてきているため、自らの肉体を維持していくために食事や水、睡眠をとらなければ生きていけません。
それゆえに、人間は己を守ろうとする心、利己的で欲望に満ちた心を持っているのですが、それは本来肉体を維持していくために神様が与えてくださった心なのです。
ですから、常に反省を繰り返すことで心を純粋にしておかなければ、素晴らしい考え方、素晴らしい人格、人間性といったものを維持していくのは不可能です。ましてや、さらに向上させることなどできるわけがありません。心を純粋にし、自分の行動を善の方向へ向けていくためにも、「反省」は欠かせないものなのです。
完全な人間などいませんから、不完全なほうがより人間らしいと言えるのかもしれませんが、それでも「悪いことは悪い」と常に反省を繰り返し、今より悪くならないように努力しようと、私は心がけています。(要約)
今日の一言では、「我々人間は、煩悩(ぼんのう)、欲にまみれた存在であるから、心を高め美しくありたいと思ってもなかなかそうはできない。しかし、できなかったことを反省し、そうありたいと努力しようと心がけることが大切なのです」と書かれています。
まずは、自分自身を高めようと思うかどうかです。「そんなことは考えたこともない」という人にとっては、反省は意味のないことなのかもしれません。なぜなら、自分の感情のままに動いて自分が満足できれば、反省すべき点など出てきようがありませんし、特に気付きもないでしょう。
しかし、自己満足を優先した言動が、社会や周囲にどのような影響を与えているのかというところに思い至ったならば、そこにはかならず反省すべき点がいくつも見えてくるはずです。
日々の判断や行為が、「果たして人間として正しいものかどうか」と謙虚に反省し、自らを戒める。そうすることによって、自らの欠点に気づき、それらを是正することで自らをより高めていくことができるはずです。
自らの考え方を維持、向上させていくためにも、日々意識して反省するということを習慣化し、積極的に心の手入れをしていきましょう!
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