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『稲盛和夫一日一言』12/31 Review

 こんにちは!R&P企画 emuです。
 2024年8月1日より、連続投稿3年目に入りました。これを機に、しばらくは過去2年分をレビュー掲載していく予定です。

 12月31日、今日の一言は『終わりの価値を高める』です。

 人生は、宇宙のとてつもなく長い歴史からすれば、わずかな一閃(いっせん)にすぎないものかもしれない。しかしだからこそ、その一瞬に満たない生の始まりよりは終わりの価値を高めることに、われわれの生の意義も目的もある。私はそう考えています。
 もっと言えば、そうであろうと努める過程そのものに人間の尊さがあり、生の本質があるのだと思います。

 たった一回しかない人生を、漠然と無意味に過ごすぐらいもったいないことはありません。天地自然は、私たちをこの宇宙の中で必要であったからこそ、この宇宙の中に存在させたのであると、私は思っています。決して偶然にこの人生に、この自然に我々は生を受けたわけではありません。この宇宙の中で私どもを必要とする必然性があったからこそ、我々はこの宇宙に今存在する。そんな大事な存在だと、まず思うべきだろうと思います。
 この大宇宙の中から見ました場合に、私ひとりの人生などは無視できるような、存在しなくてもなんの影響もないような、小さな小さな存在かもしれませんが、しかし決して無視するような存在ではありません。いかに大きな宇宙の中であろうとも、我々それぞれが、この宇宙の中に存在する必要性があり、必然性があったからこそ、この宇宙が我々の生存を認めている。それくらい価値のある偉大なものが、我々の人生です。
 その偉大な、価値ある人生を漠然と無為に過ごすぐらいもったいないことはないと思っています。その人生の中で、一日一日をどのくらい真剣に生きるか、それが我々の価値をつくっていくもとだと思っています。
  

1999年 第7回盛和塾全国大会 塾長講話より

 本記事を通して「京セラフィロソフィ」「稲盛経営哲学」に接することで、皆さんが少しでも毎日を活き活きと過ごされんことを願っております。


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