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『稲盛和夫一日一言』12/17 Review

 こんにちは!R&P企画 emuです。
 2024年8月1日より、連続投稿3年目に入りました。これを機に、しばらくは過去2年分をレビュー掲載していく予定です。

 12月17日、今日の一言は『二宮尊徳の生き方』です。

 私は、日々の仕事に打ち込むことによって、人格を向上させていくことができると考えています。つまり、一生懸命働くことは、単に生活の糧をもたらすのみならず、人格をも高めてくれるのです。
 その典型的な例は、二宮尊徳です。彼は生涯を通じ、田畑で懸命に働き、刻苦勉励を重ねていく中で真理を体得し、人格を高めていきました。そのような尊徳であったからこそ、リーダーとしてたくさんの人々の信頼と尊敬を集め、多くの貧しい村々を救うことができたのです。

二宮尊徳 (にのみや・そんとく)
 天明7年~安政3年(1787~1856)。相模国足柄郡栢山村(現・神奈川県小田原市)生まれ。名は金次郎。
 生家は豊かな農家だったが、14歳で父を、16歳で母を亡くし、親戚の家に預けられる。緒家の農事を手伝いながら、24歳までに一家を再興した。
 その後、小田原藩家老服部家の家政再建に成功。藩主大久保忠真から分家宇津家の桜町領(現・栃木県二宮町)の財政再建を命じられると、開墾を奨励、水利事業等を行い、税収を倍増させた。その評判が広まり、600以上の大名旗本家の財政再建および農村の復興事業に携わる。
 天保13年には水野忠邦に抜擢されて士分となった。尊徳の唱えた「勤倹・分度・推譲」の思想 ※1)は、戦前日本の模範的な倫理観とされた。

※1)「勤倹・分度・推譲」の思想:
二宮尊徳が農村復興・藩財政の立て直しを行う上で基本とした考え方。
勤倹:積小為大(小さいことを積み重ねて大きな結果を為す)という考えを元に、自分で定めた目標に向かって行くためには小さなことから怠らず、それに向けて慎ましく努めなければならないということ。
分度:収入に見合った限度を定め、それに応じた支出の限度を計画的に定めていくこと。ただ節約・倹約を唱えても実効は上がらないので、どう節約・
倹約をするか、過去に遡って具体的な実行目標を数字で示し、その後の努力目標とすることが大切だという考え方で、報徳思想の中心となる基本的な教え。
推譲:分度により努力して残った剰余分を、困窮している人々などに見返りを求めることなく分け与えること。あくまでも分度により得られたものに限られる。

「二宮尊徳一日一言 ー心を耕し、生を拓くー」(致知出版社 2007年発刊より)

 本記事を通して「京セラフィロソフィ」「稲盛経営哲学」に接することで、皆さんが少しでも毎日を活き活きと過ごされんことを願っております。


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