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『稲盛和夫一日一言』11/29 Review

 こんにちは!R&P企画 emuです。
 2024年8月1日より、連続投稿3年目に入りました。これを機に、しばらくは過去2年分をレビュー掲載していく予定です。

 11月29日、今日の一言は『人間的成長の分水嶺』です。

 苦難に直面したときに、打ち負かされて夢を諦めてしまったり、いい加減なところで妥協をしてしまったりするのか、あるいは苦労を苦労と思わず、ひたむきに努力を重ねることができるのか。ここに人間的に成長できるかどうか、その分水嶺があるのです。

 逆境とは、自分自身を見つめ直し、成長させてくれるまたとないチャンスです。逆境や試練をネガティブにとらえて悲嘆に暮れるのではなく、志をより堅固にしてくれる絶好の機会ととらえて、敢然と立ち向かう。試練を通してこそ、志は成就するのです。
 『児孫のために美田を買わず』、つまり、一番かわいい自分の子どもや孫にも財産を残さない、と言い切った西郷は、自身が多くの辛酸をなめてきただけに、決してその誓いを破ることはありませんでした。
 私たちも、西郷のように何をもってしても、いささかなりとも変節しない、堅い志を持って生きていきたいものです。しかしながら、豊かな現代社会に生きる私たちには、西郷が経験したような辛酸をなめる機会はなかなかありません。それでも、「自分はこういう生き方をしていきたい」と繰り返し訴え、魂にその思いを染み込ませていくことはできるはずです。
 豊かな時代であるからこそ、志を固くしていく必要があるのではないでしょうか。そのようにしなければ、世相はさらに混乱を増していくのではないかと思っています。

2007年 盛和塾第15回全国大会 塾長講話より

 本記事を通して「京セラフィロソフィ」「稲盛経営哲学」に接することで、皆さんが少しでも毎日を活き活きと過ごされんことを願っております。


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