『稲盛和夫一日一言』3/19(日)
こんにちは!『稲盛和夫一日一言』 3/19(日)は、「高い目標が大きな成功をもたらす」です。
ポイント:高い目標を設定する人には大きな成功が得られ、低い目標しか持たない人にはそれなりの結果しか得られない。高い目標に向かってエネルギーを集中させることが成功の鍵となる。
2001年発刊の『京セラフィロソフィを語るⅠ』(稲盛和夫著 京セラ経営研究課編/非売品)の中で、高い目標を持つことの大切さについて、稲盛名誉会長は次のように述べられています。
創業時、京セラは間借りの社屋でスタートし、従業員が百人に満たないことから、「京セラは世界的視野に立って世界の京セラへ前進する」と言ってきました。ちっぽけな会社でありながら世界に目を向けるということは、高く大きい目標を持つことと同じです。
高い目標を設定する人には大きな成功が得られ、低い目標しか持たない人にはそれなりの結果しか得られません。自ら大きな目標を設定すれば、それに向かってエネルギーを集中させることができ、それが成功の鍵となるのです。
明るく大きな夢や目標を描いてこそ、想像もつかないような偉大なことが成し遂げられるのです。(抜粋)
単に高い目標を掲げただけでは、あまりにも現状とのギャップが大きすぎて、闘争心もなかなか湧いてきません。ところが、高い目標を今日一日という短いスケールに置き換えて設定し直すと、その日一日だけは頑張ってみるかといったやる気も起こりやすくなります。
そうして毎日を忙しくしていると、本来の高い目標を忘れてしまったかのように感じることもあるかもしれませんが、実際はちゃんと潜在意識のなかに入っていて、どこかで意識しているわけです。
その日一日を必死で頑張るという短いスパンで課題を解決する、それが習い性になってくれば、目の前の課題に取り組みやすくなり、意欲も湧いてきます。そしてそれを継続していくことで、高すぎるように思われた目標を、いつのまにか達成していることに気づく。
高い目標を掲げることと、一日一日地味な努力を積み重ねることとは矛盾していることのように聞こえるかもしれませんが、実はそうではありません。あくまでも高い目標を掲げることは必要ですが、実際にはそれは一歩一歩の積み重ねでやっていくしかないわけです。
あまりにも遠い道のりを歩こうと思えば、途中でくじけたり飽きたりしてしまうかもしれません。しかしそれが一日分の距離だったら、その日の分だけは何とか歩ける。また朝がくると、今日の分だけは歩けそうかなと一歩踏み出す意欲が出てくる。そうやって何年も歩き続ければ、自分が想像もできなかったようなはるか遠いところまで歩いていくことも可能なはずです。
私も昨年8月1日より、『稲盛和夫一日一言』に関する投稿を始めたのですが、これも日々の地味な取り組みの継続だととらえています。
「心を高める、魂を磨く」 このメッセージが一人でも多くの方の心に響き、ご自身の人生や生き方を考えるきっかけになればと願っています。