『稲盛和夫一日一言』10/1(土)
こんにちは!
『稲盛和夫一日一言』 10/1(土)は、「闘魂」です。
ポイント:経営者には「誰にも負けるものか」という気概、闘魂が不可欠。
2001年発刊の『京セラフィロソフィを語るⅠ』(稲盛和夫著 京セラ経営研究課編/非売品)の「闘争心を燃やす」の項で、稲盛名誉会長は次のように述べられています。
仕事は真剣勝負の世界であり、その勝負には常に勝つという姿勢で臨まなければなりません。しかし、勝利を勝ち取ろうとすればするほど、様々な形の困難や圧力が襲いかかってきます。このようなとき、私たちはえてして、怯んでしまったり、当初抱いていた信念を曲げてしまうような妥協をしがちです。こうした困難や圧力をはねのけていくエネルギーのもとはその人の持つ不屈の闘争心です。格闘技にも似た闘争心があらゆる壁を突き崩し、勝利へと導くのです。
経営者が一国一城の主として立派な経営をしていこうとすれば、そこには勇気が必要になります。なぜなら、勇気がなければ、頭では困難な方が正しいと分かっていながら、結局安易な方を選んでしまうからです。ですから、リーダーには一緒に働く仲間を不幸にしないためにも、いざという場面では度胸を決めて戦わなければならない「責任」があるのです。そこにはどうしても勇気が必要です。
一生懸命生きることを放棄してしまえば滅んでしまう、それが自然界のルールです。ですから、仕事で持つべき闘争心は、相手を倒すためのものではなく、自分が精一杯生きていくためのものであるべきです。
2012年発刊の『京セラものづくりの心得を語る』(伊藤謙介著 京セラ経営研究部編/非売品)の「『燃える集団』をつくる」の項で、伊藤元会長は「闘魂」に関して次のように述べられています。
京セラが成長してきたのは、熱気があふれる「燃える集団」であったからです。「燃える集団」をつくるためには、一人一人がすさまじい闘魂を持っていることが必要です。どんなに困難な状況であっても、何としても目標を達成していこうとする、不屈不撓の闘争心、燃える闘魂を持っていなければなりません。そして、「燃える集団」をつくるには、周到な準備をする、意識を高める、研鑚を重ねる、そして闘争心、燃える闘魂を持つという4つの要素が必要です。(一部要約)
伊藤元会長はよく「火の玉集団になろう!」と呼びかけられていました。それは、「火の玉集団」とは、組織の一人一人がすさまじい闘魂を持つ集団のことです。創業以来、稲盛名誉会長のすさまじい気迫、信念に基づいたリーダーシップを間近に感じながら仕事をされてきたからこそ、そこには強い想いが込められています。
今日から10月。3月期決算の場合は下期のスタート、12月決算では、最終四半期、本年度の締めに当たる大切な時期となります。これまで思い通りにならなかったところは素直に反省したうえで、「闘魂」を持って力強い一歩を踏み出していきましょう!
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