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『稲盛和夫一日一言』10/2(日)

こんにちは!
『稲盛和夫一日一言』 10/2(日)は、「不撓不屈の精神」です。

ポイント:経営者にはどんな困難に遭遇しようともめげない不撓不屈の一心が必要。一所懸命に、真剣に、ひたむきに、邪心なく、気高く、一筋に思うこと。

「新しき計画の成就は只不屈不撓の一心にあり さらばひたむきに只想え 気高く強く一筋に」

これは、京セラの1982年度経営スローガンとして示された言葉です。「京都セラミツク」から「京セラ」へと社名変更が行われたのは、この年の10月1日。会社が1000億円企業の仲間入りをした翌年のことでした。

2011年発刊の『京セラものづくりの心得を語るⅡ』(稲盛和夫著 京セラ経営研究部編/非売品)の中で、稲盛名誉会長はこの言葉について次のように述べられています。

これは、哲学者の中村天風さんの言葉で、目標を達成するために必要な心構えについて述べられたものです。マスタープランなど、新しい計画が成就するかどうかは、「不屈不撓の一心」、つまりどんなことがあろうとも、決してくじけない心にあります。また、常に自分に言い聞かせるようにして、心に気高い理想と高邁(こうまい)なビジョンを強烈に描かなければなりません。「目標が達成できないのではないか」というような疑念を払拭し、「こうありたい」という願望を心の中に抱き続ける。それも「気高く強く一筋に」思い続ける。そうすれば、目標は必ず達成できるのです。

なお、この言葉には次のような一節が続いています。         「よしや、かりに人生行路の中途滔々(とうとう)たる運命の濁流に抛(な)げ込まるるとも、又不幸病魔の擒(とりこ)となることありとも、夢にも悶(もだ)ゆること勿(なか)れ、怖るること勿れ」

一日一言では、経営者の持つべき心得のひとつとしてあげられていますが、入社2年目だった私には、この言葉が強烈なインパクトを持って響きました。日々研究に没頭する中、心のどこかに「このまま進めていって、本当に目標をクリアできるのか?実は誰がやってもできないことに時間を費やしているだけなんじゃないか?」といった疑念が湧いてしまうと、それだけで駆動力は減衰してしまいます。

この言葉は、「心の中からそうした疑念を払拭し、余計な心配はしないで、気高く強く一筋に思い続けなさい」と説いています。「そうだ!できないかもしれないと思っただけで、可能なことも不可能になってしまうんだ!」と思い直し、心を奮い立たせて目の前のことに没頭したことを覚えています。

『人は創(はじ)めることさえ忘れなければ、いつまでも若い』      いくつになっても新しいことに果敢にチャレンジし、絶対出来ると信じて出来るまでやり切ること。改めて「不屈不撓の精神」を持つことの大切さを実感している今日この頃です。


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